白い目つぶし

台所を裸足で立ってて冷えたつま先を折りたたんだ膝の裏側で挟んであっためながらログイン顔認証 未だに一発で通らなくてまるでチューでもするみたいにスマホと向き合って緑のチェックマーク エンター

白い目つぶし
びっくりというか驚くというか目から鱗というか

偉い人 有名な人 昔の人ののこした言葉は実際に気づくところまでこないとショーケースの中の、品なく言うと頭の片隅ではわかるけどさぁくらいなのに、実際に手に取って触感を得ると思ったより

あ、そういうものー？……

スッキリするというのはこんなに、さびしいこころの裏返しかと

達成感みたいなよろこびにぱっと見で心を誤魔化しておいてじつはさびしくてかなしいなということなのか さびしい

気づいて気づいて、さびしくなっちゃってもしかたがないから、薄くどんどんかさねていくきづきの生地で頭も体も包んでくのねえー

(まだつま先が冷えてる)

白い目つぶし
新年の1人になった瞬間のあの真新しさみたいな静かな明るいきもち なにかをごまかしていることもうけいれて、それでもやっていくと やっていくんだといいきかせること 白い目つぶし

ほんとにびっくりする
軽いステップというかステップのほんの一歩にも満たないような、ターンにもならない足の動きで
気づいて

(そこに至るまで散々ぐるぐる回ってきたからかもしれない)

(言いたくないが)すごい大したことないのが物凄い大事だったし、大事に思っていた何かはたいしてなんともなかった それがしっかりわかってきづいて

おとなになったぞ、ということでした
うちはうちの甘やかし方をしっかり知ってるなあ、そういうことだから無償のちやほやが必要なかったよ、そのた、諸々

得なければ失うものはないが
持っていなければ失うこともないが
意図せぬ形で得ていくし、持つことになるこの先の全てに困惑はしても拒絶をしないだろうな
あ、持たないことで得る気持ちはあると思う
にんげんこんなにうけとめる手や腕があるのにそこがすくということはどうぶつ的に当然の本能がうずくから  でもうちはそれを心地よく思ってる

あ、そうだ

ここから先は関係ない話だけど
大なり小なり嫌になるほどやめられないことは飽きるまでやればいいと思っていて 自分が短期超濃度熟成型(熱し易く冷め易い)なのもあるかもしれないけど、うーん 万人に言えるんじゃないかなって
やめられないことは飽きるまで馬鹿馬鹿しくなるまでうすら苦笑でるまでやってみてやればいい
そこに残るものはあるし、やめられないものがあるならそれはしばらく付き合うことになる人生の供だよって たまには箸休めしながらお供していくんだなと…ここに至ってもなおやめられないことに苦笑しながら…やっぱやめられないなあー