俺しか見えなくて怖かった
軽度知的障害の息子。とても感受性の強い子。
他人の気持ちがよくわかる。正義感の強い子。
でも凄く怖がりで、人混みも苦手で、初めての場所は特に怖がる💦
ある人に言われた。この子は生まれつき霊感があるよと。
聞いてはいたものの、私もそこまで気にしてなかった。
息子は兎に角私に迷惑をかけたくない。
心配をかけたくないって優しい子だった。
今思うと、それ程余裕がなかった。
毎日DVモラハラ旦那のせいで毎日余裕がなかったから。
息子が小3の時、普通級で勉強がついていけなくなって、居場所がなくて、自殺したい。消えたいって言ってた頃。
いつも社会の本で見たような、戦争の時代の子がいつも僕を見ていると。
必ず体育の時間や、昼休みいつも立ってると。
時には屋上から僕を見てると。
友達に言っても誰も見えないし、かえって嘘つき、馬鹿だと言われて辛かったと話す。
それを娘に伝えたそうで、娘から言われた。
「お母さん。なんかあの子変な事言ってるよ。誰も見えない戦争時代の子がいつも立ってるってさ!」と。娘はスピリチュアルや目に見えない世界が大嫌いだ。
だから息子はやっぱり頭がおかしいと思ってたらしい。
息子に確認すると、「俺しか見えないんだ。いつも悲しそうにして見てる。皆に言っても誰も信じてくれない。怖いよ」と怯える。
息子に伝える。「気にしないようにする。そして僕は1人じゃない大丈夫と伝えなさい。お母さんも見に行くから。」と。
次の日、息子を学校迄送っていく。「お母さん見える?あそこの山にいるよ?」と。
確かに令和にしては、こんな格好をするような子はいないし、格好も戦争時代の制服、帽子だ。
息子をクラスに送って、私はその子がいる方を見つめる。
息子はもう大丈夫。1人で辛い想いをしてたし、居場所もなかったかもしれない。でも今は、貴方が心配するような事もなくなって、友達もいるし、居場所もある。そして私がしっかり息子を見るから。貴方はもう心配しなくて大丈夫。有難うね。貴方も自分が帰るべき所、行くべき所に帰りなさい。もう大丈夫。だから貴方も安心して行って。有難うと何度も心から伝える。
そうすると消えていなくなった。
きっと息子が死にたいや、一人ぼっちで可哀想と出てきてくれたのかな?
その日の夕方、息子がお母さん。今日はいなかったよ!と。もうあの子は天国に帰ったからもう来ないよ。
でもね。お母さんも悪いけど、辛くても自殺したいとか死にたいとか口に出しては駄目。まだまだ9歳。これからもっと楽しい事、嬉しい事も沢山あるから。お母さんは味方だからとつたえる。
それから息子は戦争の話、特攻隊に興味を持つようになって、どれだけの命が犠牲になったか自分で調べるようになった。
それからもう見えなくなったようで、息子自身も見えない世界が見えなくなって一安心ε-(´∀`*)ホッ
子供には酷だけど、それから息子は友達が虐められて、死にたいと言ってると必ず私に伝えてくる。
そして私から、保護者、先生に伝える。
低学年でもそんな言葉を口に出すのは余りに悲しい時代だ。
息子にとっては怖かったかもしれないが、それからは全く見えなくなって良かった。
誰でも突然見えないものが1人だけ見えるのは怖いと思う。
息子が言う。命 生きたくても生きられない人が戦争には沢山いて、特攻隊だって中学生とかもいた。
死にたくないのに、わざわざそんなんやり方で死ぬなんて駄目だよ。だから俺はその人達のぶん頑張って生きると。
軽度知的障害を受け入れ、それでも普通級に戻りたい息子。
夢は大きく持つと。高校で特別支援学校の野球部に入りたい!
俺には死んだばぁばや、白龍や神様が応援してくれると。
息子はある人の家の白龍を見て、大好きになったと。
夢を見た時、それは虹龍だったらしいが死ぬなと言われたと。
虹龍の絵は家にあるけど。
信じる者は救われるね。
きっと守ってくれてるよ
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