そなたのせいではない

私は、妊娠・出産・育児において、
「私が欲しいのはその言葉じゃないのに」と
うちの母に対してよく感じていた。


特に、流産した時に
「働き過ぎたからじゃない？」
と言われて、

私のどの行動が良くなかったのか…
と考えている時だったので
泣いて怒った。


「親として当然のことを言っている。」と
母は自信たっぷり。

娘が大きくなった今なら、
母がそこまでひどいことを
言ったわけではなかったのだ、と思える。

私はガチガチに固く、
母の言葉を受け流す余裕が
なかったのだろう。

大河ドラマで、
藤原道長さんが流産した側妻に


「産まれ出ぬ宿命の子もおる。
そなたのせいではない。」

「しきたりなぞ気にするな。
ゆっくり養生いたせ。」


と声をかけた。


私が言われたかった言葉。


妊娠、出産、育児、
どの時期でも
女性は自分を責めがちだから、


「あなたのせいじゃないよ」


という言葉を届けたい。



遠く平安時代の方に
慰めていただきました。

家族だと、
自分のことのように一緒になって
将来に不安を感じ、
うまい言葉が出て来ないものです。

それはそれで愛と受け取り、

家族以外の人からの
ストレートな優しさでも
自分をいたわっていきましょう。