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私はこんなハッピーな場所にいるべき人間ではないのに


BTSのMVは
「I NEED U」という曲の頃から、
ストーリー設定がある
ショートドラマの様な
仕様になっています。

7人全員には、
幼少期に
暴力、ネグレクト、貧困、置き去り、事件の目撃、親を火事で亡くす、複雑な家庭、厳しい家庭、などで
なんらかの
トラウマがある設定になっています。

メンバーが作詞に関わり、
親との確執や葛藤、
社会的差別や偏見への反抗、
アイデンティティーの喪失と確立などが
表現されています。

https://btstopics.com/hyyh/#index_id7

重いテーマに
世界が共感しているというのは
国が違っても
同じような思いを抱えている気がして
つながりを感じます。


私は
心の闇に関心があって、


高校の国語の授業で
夏目漱石の「こころ」に惹かれ

江戸川乱歩や
芥川龍之介を
読み

専門学校の頃は
天童新太の
「永遠の仔」を読んだ。



思春期の頃は

あー、もっと、
死ぬほど生きたいと思ってみたい、
などと、
不謹慎なことを思ったこともあった。

助産師になってからは
こんなハッピーな場所に
いるべき人間じゃないのにって
思ったりもした。


そんな私を
生きていると実感させてくれるのが
歴史上で
必死で生きた青少年たちである。



幕末の志士


開国すべきか
天皇を崇拝するか
幕府を支持するか

異なる思想のぶつかり合い。


お金もないし、地位もない。

今でこそ、幕末の志士は
歴史に影響を与えたとして
語り継がれているけれど
当時の人から見れば過激派。

天下国家のために
命を投げ出してもいいという情熱は
どこから来たのだろう。

土佐藩脱藩第一号の吉村虎太郎。

家は庄屋で裕福な暮らしをしていたのに、
その地位を捨てて
脱藩した。

国のためを思って活動したが、
結成した天誅組は
逆賊になってしまった。

負傷し、最期は包囲され、射殺された。
26年の生涯。

地元で平和に暮らしていけたはずなのに、
我が事と思って国事に奔走する人物が
全国から集まり、そして散っていった。
https://meiji-revolution.com/torataro-yoshimura-1315

白虎隊の悲劇


16歳から17歳の
武家の男子によって編成。

飯盛山へと落ち延びた7人が見た光景は、
炎に包まれた城下。

「途中で敵に捕らえられ、
恥をさらすくらいなら、
潔く今ここで武士らしく自刃しよう」

疲労と怪我で
ボロボロになっていた少年たち。

鶴ヶ城に向かって訣別の礼をし、刀を抜き、
腹を切り、喉を突き、差し違え、
次々と自刃していった。
https://thegate12.com/jp/article/439

特攻隊


太平洋戦争末期の
初めて敵艦に突入して以降、
10ヵ月にわたり
多くの若者を死に至らしめた「特攻」。

爆弾を取り付けた航空機は
敵艦に向けて体当たりするために出撃し、
敵艦に突入していった。

出撃した特攻隊員の多くが
20歳前後の若者。
昭和初期に育ち、
"お国のために"戦争におもむくのは当然、
戦場で命を散らすのは名誉なことだ
という価値観の中で生きていた。

出撃が決まった時は敬礼。
しかし夜になるとすすり泣く声が響く。

特攻隊員の遺書が残っているが、
ほとんどは「天皇陛下万歳」ではなく、
家族・特に母親への感謝の言葉
がほとんどなのだそう。

特攻機に乗る直前に失禁したり、
失神する者もおり、
顔を叩いて目を覚まさせて
飛行機に乗せた、というエピソードも残っている。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/senseki/article_129.html

必死で生きる青少年たちはなぜ力をくれるか


・人としての幸せを犠牲にして
命をかけている人独特の情熱や凄味

・お金もない、地位もない。
今となっては歴史に残ることに
たずさわっていたとされるが、
当時から見たら過激。
行く末を知らずに奔走する姿に
言葉にならない感情が湧く。

正しいかったかどうかは分からない。
きっと間違いだらけだったのだろう。
正しくなかったことにも
私たちは生かされている。
命をかけて生きてくれて
ありがとう。

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