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私は赤ちゃんの成長に置いて行かれた



赤ちゃんはぐんぐん成長してるけど、
お母さんがその場に
立ち止まっていることがある。

「入院中、母乳の出が悪いと言われたし、
測ってみたら3gしか出てなかったから、
今も出てないと思う」


「1日15回おむつを替えている」


「何ヶ月も哺乳瓶を消毒している」


十分、母乳が出ているし
十分、よくやれているのに
今の状況にマルをつけないお母さん。

入院中に言われた言葉は

なかなか消えずに

退院後もお母さんを
ギュッと緊張させてしまう。

小さな命を守るために
必死でがんばっている。


はじめてなのに
なぜか上手にそこを脱出したお母さん
というのもいて、

「おっぱいは張らないけど、
おしっこもよく出てるし、
ゴクゴク言ってるし、
重くなったから。」

なんとなくうまくいってるでしょ、
と思える。

「おむつ、
毎回変えなくてもいっか」

赤ちゃんの様子を見ながら
手を抜けるところをみつける。

「ほこりだらけの
手やおもちゃを舐め回してるのに、
哺乳瓶だけなんで消毒するんだ?」

って疑問がふと湧いてくる。


私はというと、助産師なのに
アップデートできないタイプでした。

ふと気がつくと
みんなもうこんなことやってない!

え?やらなくていいって
誰に教えてもらったの?

誰か言ってよ。

なんで私だけ置いて行かれるのだろう。

学生時代や、社会人の頃は
努力が認められたのに、

子育てはどうやら脱力上手な人の方が
要領よくやれているようだ。

努力が報われないなんて悲しすぎる。

どうやって
がんばっていったらいいのだろう。

いや、がんばったらいけないのか。

程よくって難しい。

実は、

「もっと楽に生きたい」

という一見、怠けた感情が、
子育てをステップアップさせてくれる。

私は職場でも、友人関係でも、
親戚関係でも柔軟さに欠けていることで、
嫌な思いをさせたこともあったのかも
しれないなと思い返す。

ぐうたらな夫と結婚し、

子どもを2人産み、

ぐうたらを少しずつ身につけている。

さらにのびのびと生きれるように
ぐうたらに磨きをかけて
いきたいと思います。

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