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マズローカップ・リベンジマッチ~タントラマンへの道(第71話)
--この度、マズローカップのリベンジマッチが決まったそうですね。
ええねん♪くんには前回、完膚なきまでに打ちのめされしまったわけですが、今回は勝算はおありですか?
タントラマン(以後、TM):はい、と言いたいところなのですが、まだまだ仕上がっていないんですよ。あれから自分の改善ポイントを踏まえたマズロー対策を考えてました。そして、やっと方向性が見えてきたところです。なので、前回よりはマシな戦いができるのではないかと期待している程度ですわ。
--それでも挑戦するんですね?
TM:はい。と言うのは、ええねん♪に挑戦できるのはこれが最後になるかもしれないのです。彼はもうすぐ12歳なので、もういつ引退してしまってもおかしくないのです。それに、彼は日々の努力は特段行っていないようなので、僕が修行を続ければ続けるほど、彼との差は小さくなっていくのは確かなんじゃないかなと。なので、彼との実力の差がどのくらい縮まったのかを測るためにも、彼が引退してしまう前にリベンジマッチを実現させたいのです。
--具体的にはどんな対策をしてきたのでしょうか? 差支えのない範囲でかまいませんので教えていただけますか?
TM:良いですよ。まず何と言っても、ええねん♪の癖をほぼ見切れたんですよ。彼の行動はあまりにもワンパターン過ぎるので意外性がほとんどないということに気づいたんです。しかも、今以上に進化することは望んでいないように見えるんです。何しろ毎日20時間近くは横になっているか、眠っています。なので、僕としては、多少なりとも進化を目指して努力するだけで彼との差は縮まると見たわけです。ウサギと亀のお話みたいな展開を想定しています。
--なるほど。それでは、具体的にはどのような努力をしてきたのでしょうか?
TM:まず、ええねん♪と同様、僕自身も老化進行中だということは念頭に置いておく必要がありました。しかも、僕の場合は既に基礎疾患があるので基礎疾患が無い人に比べると、肉体面を鍛える際には気を付けなければならないことがあるのです。
それらを踏まえた上で、身体に負担をかけ過ぎて逆効果になることを回避しながらもなるべく老化の進行を食い止め、あわよくば若返り効果を得ようとすると、絶妙なバランスを保ったトレーニング方法を確立する必要が要求されます。
今はまだ身体と相談しながら試行錯誤している段階なので、確立は出来ていないです。
また、ええねん♪に最も差をつけられていたのが、「自己超越」の段階だったので、その差を縮めるにはどうしたら良いのだろうかと考えました。
--何か良い方法や対策は見つかったのでしょうか?
TM:ええねん♪と僕の違いは、彼が「ありのままの自分」で生きているだけで僕だけではなく、接する人たちに癒しを与えるという貢献が出来ている点にあります。
それに対し、僕は、そもそも「ありのままの自分」で生きているとは断言できないんですよ。それどころか、ありのままの自分がどんな自分なのかもちゃんと認識できていないのかもしれない。
なので、まずは「ありのままの自分」になることを目標にしようと考えてみました。
で、「ありのままの自分」であるためには、本当に好きな事をやるのが一番だと思えてきたのです。
過去を振り返ってみると、好きなことをやっている時には女性ともそれなりに縁が出来て交際に発展することもあったのです。多分、好きなことに打ち込んでいる時には、異性を引き寄せる効果がある何か、例えばオーラだとかフェロモン等が発散されるのでしょう。
そして、僕の場合、今生の使命を果たすためにはツインレイとの再会を果たすことが必要条件ですので、好きなことに打ち込むことが何よりも優先されるのです。
(つづく)
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