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Quest FM Backstage #3

※Quest FMは音声メディアを通じたものづくりに取り組むユニットです。

毎週月曜22時からClubhouseでトークしています。

こちらのnoteは、Clubhouse後のアフタートークを書き起こして、再構成したものです。

Atsushi:DJ Atsushi
Masashi:DJ Masashi
Shota:DJ Shota


まずは3人の近況から


Shota:始まりました、「Quest FM」第3回。

Masashi&Atsushi:よろしくお願いします。

Shota:私たち「Quest FM」はモノづくりをするラジオ局です。世の中の課題を探求(クエスト)し、再定義した道具をプロダクトアウト。毎週月曜22時から30分間配信するClubhouseを主戦場に、リスナーを巻き込んでリクエストも受け付け。DJ Shota、DJ Masashi、DJ Atsushiからなる3ピースDJでございます。

Masashi:近況、言っていいですか。

Shota:はい。

Masashi:神戸にフェリシモさんという会社があるんですけど、そこで船を見てきました。

Atsushi:えっ、会社に船があるの?

Masashi:打ち合わせの場所から船が見えるんですよ。景色がめちゃめちゃきれいなんですよ。

Shota:良いところで打ち合わせをしてきたんですね。

Atsushi: DJ Atsushiは最近、一輪挿しを買いました。

Shota:一輪挿し?

Masashi:心に花を、じゃないですか。

Shota:何かあったんですか?

Atsushi:いや、マイデスクがほぼ完成しつつあって。モニターといえばこれ、キーボードといえばこれ、マイクはこれ。ほぼほぼ全部決まって、あとはデスクに潤いが欲しかったんですよ。

Shota:あー。

Masashi:(デスクに)花を入れたくなるのはちょっと分かりますね。

Atsushi:最後の仕上げですよ、ダルマに目を入れるみたいに。

Shota:ダルマに目って(笑)

Masashi:一輪挿しって結構リスク高いですよ?

Atsushi:何のリスク?

Masashi:カツンと当たって(水が)バッシャーンとこぼれるじゃないですか。

Atsushi:ああ、だからドライフラワーを飾っているんですよ。

Masashi:潤いがないじゃないですか(笑)

Atsushi:いやいや、心の潤いですから(笑)

Masashi:じゃあ、DJ Shotaは?

Shota:2週連続で島に行ってしまったDJ Shotaです。

Atsushi:淡路ですね。

Masashi:DJ Shotaの心にも誰か潤いをあげてほしい。

Shota:島に行くとね、空が広いんですよ。癒されましたね。

Atsushi:何かあったんかですか(笑)

Shota:でもちょっと失敗したのが、先週、寒かったんですよ。

Atsushi:はいはい。

Shota:その前の週は温かかったから、すごく楽しくて「(家族と)もう1回行こうぜ」って。行ったらもう、風が強くて何もできない。

Masashi:春一番。

Shota:寒くて、みんなのテンションが下がる。そんな微妙な1日を過ごしてきました。

Atsushi:家族にも波風が立ったと。

Shota:ちょいちょい上手いことを言いますね(笑)。まあまあ、そんな感じでお送りしております。いや、前段で5分もいらないんですよ?

Masashi &Atsushi:ははは。


自分にとっての「決定版」って?


Shota:今日のClubhouseのお話で、まずは「自分の決定版」みたいな財布を作っていきたいと。

Atsushi:うん。

Shota:プロダクトアウト、マーケットインの話じゃないけど、まずは「自分が欲しいもの」の機能を大事にしていったほうがいいよね、と。

Masashi:自分の決定版って各方面で欲しいですけど、特に財布からですよね。

Atsushi:そうですね。

Masashi:優先順位があるじゃないですか、決定版にも。財布ってよく使うから一番最初に来るところですよね。

Atsushi:キャッシュレスの流れとかはあるにせよ、パソコンみたいにどんどんアップデートしていくものではないですからね。自分のお金の使い方ってある程度は決まっているわけで、そこで財布の「これ!」っていう決定版が欲しいんですよね。

Shota:でも、スマホとかどんどんアップデートしていくじゃないですか。側(ガワ)も買い替えるかもしれないし、中身もアップデートするし。機能がスマホに吸い取られることによって、財布の持つ機能も変わっていく。長く使おうと思うと「変化できる財布」が大事になってくる気もしますね。

Atsushi:柔軟性があるといいね。

Masashi:ちょっと前から、仕事と家を往復するだけの人って減ったと思うんですよ。仕事と家以外の趣味とか、やりたいことが挟まってくる人生って楽しいよねっていうのが、だいぶ広まってきた。そうするとやっぱり財布に求めるものもそのときそのときで変わる。

Shota:うちの地元の商工会議所で「飲食店開業セミナー」を毎年やってるんですね。

Masashi:はい。

Shota:このあいだ開催したら、満席やったって。

Atsushi:えー!

Shota:今このご時世で飲食店を開業するって、相当ハードルが高いと思うんです。けど、コロナで生き方を考えたときに「やりたいことをやらなあかんな」と思った人が多かったんですって。

Atsushi:今まで飲食をやっていなかった人が自分の人生を見つめ直して、「やっぱり私がやりたかったのは飲食だ」と。なるほどねー。

Shota:まあ単純に物件が安く手に入りやすくなってるから、上手くマッチしたものとか、デリバリーメインとかでやればできるのかもしれないけど。

Masashi:居抜きの物件が多いのかもしれないですね。

Shota:それはあると思う。

Atsushi:やりたいことがある人にとってはチャンスですよね。

Shota:そうなんですよ。

Masashi:そんな中での「決定版って何だろう」ということですよね。

Atsushi:財布も機能をアップデートできるかは分からないですけど、時代によって持ち歩くものも変わっていく。


大人は「ええもの」がほしい


Shota:今回、Clubhouseで「トラベラーズノートのパスポートサイズをお財布にしている」という方がお話をしてくださいました。だいぶ近しいと思うんですよ。近しいけど、冒頭にDJ Atsushiが言っていた話と相容れない部分もあって。

Atsushi:「財布に私が合わせるんじゃなくて、私に財布が合わせろよ」

Shota:そうそう。あと良い大人やし、決定版の「ええもの」を持ちたい。

Atsushi:うんうん。

Shota:高いもの。高いという表現はあれかもしれないけど、質感として良いものというか、大人として持っていて恥ずかしくないもの

Masashi:なるほど、ステータスだから。

Shota:そうそう、ブランド品的なもの。ちゃんとしたものを持っている感。別にトラベラーズノートがちゃんとしたものではないとは言わないけれども。

Masashi:(財布としては)相当、独自路線ですもんね。

Shota:そうそう、中のポケットもクラフトで作っていたりとか。たぶん使い勝手もとても良くて、自分がカスタムしてやっていくには楽しいけれども、「大人の男が持つってどうよ」みたいな。

Atsushi:大学生のときに使ってた財布と同じのを使うとなったら、やっぱりちょっと抵抗ありますね。

Masashi:素材もありますよね。大学生のときはこの素材でいいけど、大人の男としてはこの素材がいいみたいに変わっていく。

Shota:だから、たたずまい。大人っぽさとか、本質感というのはやっぱり突いていかないといけないと思っていて。今回、我々が作ろうとしているお財布はやっぱり金属パーツに真鍮とか、味が出てくるようなパーツを使いたい。

Atsushi:うん。

Shota:ちゃんと味が出てくるような質感の高い金属じゃないと、持っていて恥ずかしくなるんちゃうかな。硬いプラスチックだと、ちょっとね。

Masashi:それがあった上で、財布が我々に合わせてくれる。その両方、欲しいですよね。

Atsushi:「自分たちが欲しいものを作る」って話があったじゃないですか。我々が作っていくということは、想定するターゲットは自分たち。

Shota:まずはそう。

Atsushi:ということは、大学生とかは外れる? もしくはそこも取り込めるような質感にする?

Masashi:バリュエーションで、いろんな質感のものがあっていいのかもしれないですね。

Atsushi:なるほど。(財布の)機構は同じで、質感は選べると。

Masashi:ライト版とか、ヘビー版とか。

Shota:同じ型でもナイロンで作るものもあれば、本革で作るものもあれば、本革でももっと高いコードバンとか希少部位で作るとか。

Masashi:全金属の場合もありますから。

Shota:急に『鬼滅の刃』みたいになりましたね。

Atsushi:ははは。

Masashi:カチャカチャしたものが欲しい人もいるから。


好かれるブランドにしていこう


Atsushi:アップルウォッチとかも最初に出たときは200万円超のブランドコラボがありました。最近はストリート寄りというか、スポーツ寄りもありますしね。

Shota:Appleでいうと「M1 Mac」が出たじゃないですか。あれ、安いのから出してハイエンドを期待させているんですよ。

Masashi&Atsushi:ああ。

Shota:だって、ローエンドしか出ていないんですよ。だから(今回作る財布を)展開していくときに、安いほうから出していくべきなのか、高いほうから出していくべきなのか、悩ましいところですよね。

Masashi:確かに。

Shota:ハイエンドをまず見せて、あとで「廉価版も出た」ってやるか。まず広く普及させてから「ハイエンドもあるんや」っていう風に広く長く見てもらうか。同時に出せればベストやけど、やっぱりコストもかかるし。

Atsushi:アップルウォッチで200万円のって「あり得へんやろ」って思うけど、一瞬、心は動くわけで。話題性も含め。

Shota:「高っ!」っていうのをひとつ作ってもいいのかもですね。めちゃめちゃ高い素材で作るっていう。

Atsushi:ははは。

Masashi:財布として「これ、高っ!」って、いくらですかね。

Atsushi:やっぱり10万円超えると、やり過ぎ感が出てくるような。

Masashi:財布のほうが中身より高くなる感ですよね。

Shota:でも10万円の財布が「高い」と言っている我々は、庶民なんでしょうね。

Atsushi:まあね(笑)

Shota:「10万ぐらい平気で持つ」って、女の子とかでもいそうですよね。

Masashi:さっき言ってた、ステータスのバリエーションみたいなものなのか、目的のバリエーションなのか。優先順位の問題ですよね。

Atsushi:それこそ(財布の)仕組みは同じだけど「エルメスと組む」みたいなアプローチがあってもいいのかも。

Masashi:それはありですよね。

Atsushi:「ブランドの威光を借りる」というのもあるじゃないですか。

Masashi:いいですね、すごくいい。

Shota:ブランドと組めるような設計をしていく、と。

Masashi:生活範囲によって、いろんなブランドがありますからね。アウトドアなのかインドアなのかとか、いろんなブランドがある。

Atsushi:ハイブランドでもいいし、親しみのあるブランドでもいいし。

Shota:DJ Atsushiは一時期、キャンパーになろうとしていたじゃないですか。

Atsushi:にわかですけど。

Shota:キャンプグッズを買うときに、まったく同じ機能で、一方はコーナンで売ってる、一方はスノーピークの直営店で売っていて値段が5倍ぐらい変わるとする。どっち買いますか?

Atsushi:間違いなく「スノピ」でしょう!

Masashi:ははは。

Shota:その心は?

Atsushi:やっぱり「アウトドアの良いブランドのものを買っている俺」ですよ。

Masashi&Shota:ははは。

Atsushi:そういうの、あるでしょ?

Masashi:あります、あります。

Atsushi:もちろんホームセンターで良いものもいっぱいありますよ。で、「良いものを探してきて、良い組み合わせをしている俺」もアリだと思うんですよ。

Masashi:そうそう。

Atsushi:僕個人としては、やっぱり頑張ってるアウトドアのブランドさんを応援したい。

Masashi:はいはい。

Atsushi:そのブランドの力をまといたいというのもあるし。正直、OEMで「同じやん」ってやつもあるんです。

Shota:ありますよね。

Atsushi:この前、ノースフェースの折り畳みチェアを買ったんですけど、OEM元を知っているんですよ。そことまったく同じチェアだけど、ノースフェースのロゴが入ってるだけでだいぶ値段が高い。でもやっぱりノースフェースを買っちゃう。

Masashi:いやあ、分かるな。僕もDAISOのジグじゃなくて、DAIWAのジグを買いますからね。

Shota:釣りトーク?

Masashi:ルアーのことね。

Atsushi:難しい(笑)

Shota:いや、でもそういう人を相手にしていかないとダメなんですよね。ブランドを作っていくって、そういうことなんやろうな。

Atsushi:高い安いとか、良い悪いとかの前に「好きか嫌いか」があるじゃないですか。

Masashi:あー、それは大事だ。

Atsushi:そこの会社の姿勢が好きとか、あるじゃないですか。分かりやすい例で言ったら「パタゴニアのああいう姿勢が大好き」だとか。

Shota:はいはい。

Atsushi:(商品の購入に)応援が乗っかってくるからね。

Masashi:ちゃんとアイテムを好きになってもらうのは大事ですよね。すごく合致しますよね、そういう考え方と。

Shota:今回のお財布プロジェクトも、好きになってもらえるようなブランド作りをしないといけない。

Masashi:そうですね。

Shota:そのために、どう設計していくか。

Masashi:やっぱりお財布だから、財布として好きになってもらわなきゃいけない。まずはそこからですかね。

Shota:いやー、濃い話ができましたね。ありがとうございます。

Masashi:ありがとうございます。

Shota:続きは来週のClubhouseとポッドキャストでお話ができたらと思っております。いま話した内容はこのあとnoteで書き起こしマガジンをアップさせてもらいます。で、3人のDJがそれぞれ今日の話を踏まえた感想というか、気づいたことを書いていきます。みなさん、noteやTwitter、Facebook等をチェックして、我々の活動を応援していただけたらと思っております。今後も聴いてください。

Masashi&Atsushi:よろしくお願いします。


次回のClubhouseは3/8(月)22:00から ▼


「Quest FM」プロフィール

モノづくりするラジオ局。
世の中の課題を探求(quest)し、再定義した道具をプロダクトアウト。Clubhouseを主戦場に、リスナーを巻き込んでリクエスト(request)も受けつけます。
主宰はDJ Shota、DJ Masashi、DJ AtsushiからなるスリーピースDJ。

Twitter:https://twitter.com/questfm_club
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note(アフタートークの書き起こし):https://note.com/questfm/
マガジン(DJ 3名のnote):https://note.com/noread/m/m7ccd3769a695





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