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なぜ新卒社員は中途社員より出世が早いのか

こんにちは。MAKOです。

先日、「出世=幸福とは限らない」
というテーマで記事を書かせていただきました。

ですが「俺は中途入社だから出世とは関係ない」
そんな意見をよく耳にします。

今回は「なぜ新卒社員は中途社員より出世が早いのか」について書いていきたいと思います。

中途社員が優秀なのは当たり前

会社が中途社員を採用する理由は、私が考えるに以下だと思います。

  • 優秀な人材が取れる

  • 新卒社員より安い給料で採用できる

  • 教育しなくて良い

  • 出世競争のライバルにならない

「なんか酷い扱いだな‥」そう思うかもしれませんが、会社(特に伝統的な日本の大企業)にとって、新卒社員と中途社員は全く別物であるということです。
「中途社員でも優秀であれば新卒社員のように出世できる」そう思ってるならば、根本的に間違っていて、中途社員に求めるのは教育の手間がかからない優秀な社員なのです。

中途社員の待遇

以下は、私の勤める会社(伝統的な日本の大企業)における中途社員の待遇です。

  • 1年目は契約社員扱い(ボーナス無し)

  • 年収は新卒同様役職に応じて決まる

  • ただし昇進は新卒社員より5〜10年遅い

  • 最高役職は部長まで

  • 中途なので退職金は少ない

中途社員の出世が遅い理由

私が考えるに以下だと思います。

  • 信頼できる人材か見定めるため

  • 新卒社員の離職を防ぐため

信頼できる人材か見定めるため
これはズバリ「離職する可能性が高いから」です。出世させて重要な役職を任せるには「その人が信頼できる人材かどうか」が重要になります。

「給料が下がれば辞めるのではないか」
「自分のキャリアアップが目的なのではないか」

当然、会社の上層部はそう考えます。
部長を任せたはいいが、1年で辞めたりなんてされたら、会社組織が維持できなくなります。

新卒社員の離職を防ぐため
新卒社員を差し置いて中途社員が出世すると、会社に長く貢献してきた新卒社員にとっては面白くありません。
「会社がそういう方針なら俺もドライにやらせてもらう」
そう考えて帰属意識が低下&離職を会社は恐れているのです。
会社は(優秀かどうかに関わらず)新卒社員の離職を深刻にとらえます。
理由はこれから説明します。

新卒社員=会社そのもの

最初に「伝統的な日本の大企業にとって新卒社員と中途社員は全く別物」と書きましたが、それは結局のところ「会社は人」だからです。
在籍期間の長い社員、つまり帰属意識の高い社員をどれだけ束ねられるかで会社としての潜在的な強さが決まります

2011年当時における東京電力の例
2011年3月の福島原発事故により、
東京電力は天文学的な賠償金を背負うことになりました。社員のボーナスはおろか、倒産危機まで囁かれたものです。
当時、東京電力でも多数の離職者が出ましたが、会社に残るという選択肢を取った社員も多くいました。
その後、東電は冬を耐え抜いたおかげで当時の栄光を取り戻しつつあります。

会社が危機的状況になった時、総崩れすることなく、復活まで耐えられる組織を作るには、新卒社員は必要なのです。

外資系企業(GE)の例
外資系企業では転職は当たり前で新卒社員と中途社員に差はないと思うかもしれませんが、GEなどは幹部候補は新卒社員で固められています。
「伝統的企業は新卒社員を重視する」
これは国関係なく同じ考え方なのだと思います。

ベンチャーは別物

「ベンチャー企業は中途社員と新卒社員に差なんてないよ。そもそも新卒社員なんてほとんどいない」
そう考える方もいるかもしれませんが、ベンチャー企業は組織づくりをする余裕がないだけです。
ベンチャーが成長して日本を代表するような企業に成長したら必ず新卒社員を取って組織作りに取り組みます。
※詳しく知りたい方は以下もご覧下さい。

まとめ

「優秀な人が出世すれば会社の業績は良くなる」
社歴の浅い社員ほど、このような考え方を持っている人は多いかと思いますが、伝統的な大企業にとっては、伝統的な大企業の会社組織をいかに維持していくかが重要なのです。

「組織さえ維持すれば利益は後からついてくる」という考え方ですね。

P.S.
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