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松井家家訓・遺訓


栄光
常に損をして生きなさい。報われようとして生きることは傲慢である。誇るべきは己のなしたことが周りに知られていることよりもはるかに多いことで、その反対であってはいけない。
(父母からの教えを30年かけて私なりに再構成)

人付き合い
半分づつ仕事を分け合おうなどと思うな、相手は5割分担しただけでは自分が6割ほども行い、お前が4割ほどしかやっていないと思うものだ。だから、だれかと何かをやるときは6割ほどもお前が自分から進んでやりなさい。それでようやく相手は公平だと思ってもらえる。
半分づつ仕事を分け合おうなどと思うな、相手は5割分担しただけでは自分が6割ほども行い、お前が4割ほどしかやっていないと思うものだ。だから、だれかと何かをやるときは6割ほどもお前が自分から進んでやりなさい。それでようやく相手は公平だと思ってもらえる。
(母方の祖父の遺訓だと母より伝聞)

勉強しつづければ、何かが見える
父方の叔父は、オーディオの仕組みに疑問を持つと分解して電気回路を調べなおして、どうやって調音してみるのか調べなおしてみるような人だった。分解して組み立てなおしたことで外寸が大きくなってしまい、私もまわりもそこまですることはないのにと笑っていた。
その後、叔父は電源供給が不安定になると回路がいくら優秀でも音が悪くなることを指摘し、ついには音楽用のケーブルと電圧供給に関する特許を取得した。後日メーカーの人間が叔父が改良したステレオセットの音を聞いて、素人が作ったのに音がよいと褒めていたらしいと聞いた。
どの程度すごかったのか、これが効率のよいやり方だったのかわからないが、私も物事の仕組みについて簡単に納得せず学び続ける人間でありたいと思っている。

親孝行についての父の教え
『親孝行したいなんて言わなくてもいい。そんなことを言われても俺はうれしくない。俺はお前に孝行してほしくて育てたわけじゃないからだ。おまえが一人の人間として幸せになってくれればそれでいい。』
(父より)

安直に恩を返せるなどと思ってはいけない。楽して自分だけがよい人生を生きたいなどと考えるべきでない。わたしが生きていることは膨大な関係性の中の浮き彫りとして存在していて、存在そのものは存在していないのだ。

これでいいと思ったら終わりだ
史上最年少で部長に昇進、その後起業して順調に伸ばしていたかなり若い社長が社長の座を退いてあるスタートアップに参加したと聞いて会ってみた。

『起業して数千万くらいは売り上げられるようになったけど、後3年ではせいぜい数億ぐらいにしかできないと思った。ここで新たな経験をして成長すれば、もっとレベルの高い仕事ができるようになると思った。』

わたしは彼女の成長志向にはとてもついていけないが、私も謙虚であり続けないといけないと思った。今持っているものの中から人に説教するのでなく、惜しみなく人に分け与えながら自らの足らざるを知り、常に教えを求めなければいけない。

客観的にいって、自分は自分が思っているほどの人間ではない
特に自分が思っている自分の強みについて、人は自分が思っているほどには評価していないものだ。相手が態度と行動で実績として示している評価ポイントを常に更新しながら仮説として持ち続けよ。つまり、聞くだけでなくファクトとして相手の内部を推定し続けよ。
心理学者としていうが、相手が相手のあなたについての評価式を完全に把握しているとか、相手の言説と行動が一致しているなどと期待して尋ねるべきではない。あなたがあなたについて確信がないのと同じように、相手も自分自身についてが最大の謎なのだ。言説はむしろこれまでの行動の理由付けやその後の行動のアンカリング`として働き、どの論文でも評価・態度・行動の間の相関は常に驚くほど低い。

国家について
Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country.
『国があなたに何をしてくれるかでなく、あなたが国のために何ができるかを考えてほしい』
- John F. Kennedy

世界について
“Will I be alive next year?”
- Agnes Chow


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