Note 56: 冬は鍋

さいきんは健康とお金を考えて自炊にしている。
今年の夏は入院して、退院してからは買い物もままならず、オシャレな冷凍宅配食というのにしていた。
科学が進んでいてまあまあおいしいのだが、飽きる。
強力に飽きた。

買い物には行けるようになったので、自炊を再開した。
もっとも、ここしばらくはずっと鍋だ。
11月から3月は、ほぼ毎日鍋にしている。

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鍋は飽きない。
不思議なものだ。
サーファーが「水は一度も同じ姿を見せない」と言うが、鍋も一緒だ。
一回も同じ姿を見せない。

しかし自分で書いてて思うけど、鍋って自炊のうちに入るのかね。
材料を入れて煮るだけ。
でもおいしい。
低糖職にしても、満足感が高い。
グラビアアイドルのMEGUMIさんも、例の岡田斗司夫さんも鍋で痩せたと言っていた。
(岡田さんの場合は後で戻ったけど……)

さいきんは豆乳鍋とかトマト鍋とか、あとカレー鍋とかスープ鍋とか工夫している。

でも、自炊にしたから節約できるとは限らない。
肉と野菜が高いのだ。

鍋と言えば春菊だが高い。
通っているスーパーはレタスが比較的安いので、それを買っている。
半分おやつがわりにサラダにして、半分鍋に入れる。
レタス鍋は苦味があって、オトナの味で美味しい。

肉も、牛も豚もなんでってぐらい高い。
定食屋とか牛丼屋ってどうやって運営してるんだろ。
鶏肉は安いけど、それだけだと飽きるので、モツなどと組み合わせている。

食品の高値は問題だ。
円安で原材料費や燃料費が上がっているからか、びっくりするほど高い。
しかし、庶民の給料は上がらないので、メーカーは値段はおいそれと上げるわけにはいかない。
それでお菓子やハムなどのメーカーはどうするかというと、こっそり量を減らす。
たしかにチョコやビスケットなど、びっくりするほど値段が減っている。
これをシュリンクフレーションと言うそうだ。

しかし、肉・野菜の場合はごまかしようがないので、ボンボン値段が上がっている。
びっくりだ。
料理の手間を考えると外食の方が安い場合もあるけど、低糖質に出来るし、好きなものだけ食べられるし、味付けが調節できるので自炊もいい。

鍋料理に革命をもたらしたのがIHコンロである。
昔は小ぶりのプロパンガスを使ったり、カセットコンロを使ったり、とかく面倒で高かったが、IHコンロが出てグッとお手軽になった。
何年も、たぶん10年くらいもDRETECというメーカーの小ぶりのやつを使っている。

あんまり知らないメーカー。
1000ワットと非力で、デザインも見るからにチープな感じだ。
料理するぞーという人には向かないと思う。

ぼくも、このさいもっといいやつにしようと思って、大メーカーから出ている、もっと火力が強い、シックなデザインでシャレオツなやつを買ってみた。
が、使ってみて、こりゃダメだと思って、すぐにAmazonに返品した。
音がうるさくてびっくりしたのである。
「静音」という触れ込みの製品だったのに。
特に低い温度設定にしたときのうなり音がひどかった。

もともとIHコンロはうるさいものだ。
電磁力を発生している回路に、ファンで風を当てて冷やしているのだ。
熱を発生すべきコンロがなぜうるさいのか。
これは、そういうものらしい。

まず、IH回路は熱を発生させているのではない。
電磁力を発生させることによって、料理の素材を温めているのだ。
電子レンジと同じだ。
で、この回路が熱を持つと、パワーが小さくなる。
だから、冷やしてやらないといけない。
不思議だ。
そういうことらしいよ。

ということで、10年も使ってベタベタになっているDRETECも、しっかり拭いてやるときれいになったので、また改めて使うことにした。
こっちも無音ではないが、ぜんぜん静か。
気に障らない音である。
浮気して悪かった。
同じメーカーの新作もあるけど、レビューを見ると高温が耳障りとか書いてある。
どうなんだろうなー。
鍋用の卓上コンロは、非力でもいいから静かなのを作って欲しい。

(この項終わり)

会社員兼業ライターの深沢千尋です。いろいろ綴っていきますのでよろしくです。FaceBook、Twitterもやってますのでからんでください。 https://www.amazon.co.jp/l/B005CI82FA