Note 21: マウスはトラックボール派

パソコン周辺機器の続き、今日はマウスについて。
キーボードに比べてマウスは沼っていうほどハマらない。
池ぐらいだ。

画像1

昔はマウスはなかった

マウスというのが出来たのは、わりと最近のことだ。
ぼくぐらいの年になると(どれぐらいの年だよ)なかった頃のことを覚えている。
もっとも、パソコンが手の届く値段になって、みんな使い出したのも最近のことだが。

今でも、かたくなにマウスを使わない人はいる。
キーボードが一番速いという。
そういう人は他にもこだわりがある。

ホームポジションから指を放さないほうがいいと言う。
パソコンのキーボードは「F」と「J」にポッチ(突起)があるが、そこを左右の人差し指で触る位置がホームポジションだ。

Escキーも使わないという。
Emacsを使うときはMeta(多くの場合はないので代用でAlt)を使う。
そうでなくてもCtrl+[を使う。

矢印キーも使わないと言う。
EmacsではCtrl+ナントカのことをC-ナントカと書くが、←キーの代わりにC-b(backの略)、→はC-f(forward)、↑はC-b、↓はC-nを押せと言う。
手が移動しないでラクなんだって。
viを使う人はhjklを使う。
WordStarを使う人はCtrl+SEDXを使う。(もういないよ!)

マウスでファイルを選ぶのに慣れている人は、コマンドはさておき、ファイル名なんかわざわざタイプするの大変じゃないですかと言う。
そうでもない。
コマンドライン画面ではファイル名を途中まで打ってTABキーを押すとコンプリーション(補完)してくれるからだ。
またEmacsだとDired、VZエディターだとファイラー画面のような、ファイルをキーボードだけで選択する画面もある。
キーボードだけでパソコン全体を操作できる有名なソフトはMidnight Commanderだ。
たしかに派手で使いやすそうだ。

画像2

いっぽうマウスは、キーボードで調子よく文章を書いていても手を離さなければいけないので思考が中断されるという。
そこまで集中して仕事してるんですか。
ま、気持ちはわかる。
いぜん書いたように、キーボードは幅が狭いテンキーレスがいいというのも、マウスを使うときに手の移動が少なくて済むからだ。
ThinkPadの赤ポッチ(スティックポインター)の人気も手の移動が少ないことから来ていると思われる。
それでもキーボード操作の、カーソルが一箇所しかない感覚には及ばない。
ポメラやガラケーの根強い人気も、キーボードだけで操作が完結するところにあるのだろう。

しかしながら、お絵描きはキーボードでは無理があるし、マウス前提のソフトも多いので、もはや根絶は無理だろう。

ぼくは午前中バリバリ仕事してるときはキーボードだけがいいけど、午後になってダラダラしてきたらマウスがいいような気がする。

でもマウスが、GUIが憎いと思うこともある。
Webページを見ているときだ。
さいきんの、オシャレなWebページは、あっちを押し、こっちを押し、マウスをめちゃくちゃ操作させるものが多い。
あれなんとかなりませんか。
まあ繰り言を言ってもしょうがない。

トラックパッド

ノートパソコンはほとんどトラックパッドと言って、キーボードの手前にある四角いエリアを指でこするタイプだ。

ぼくはあれが苦手だ。
うまく動かせないし、キーボードを打っているときに間違って触ったりする。

ノートパソコンを使っている人は、マウスだけでも外付けにした方がいいと思う。
出歩くときに持ち歩くのも売っている。
あると全然作業効率が違う。

ただトラックパッドも進歩していて、2本指こすり、3本指こすりなどのジェスチャーに意味があるのも多い。
Appleのがさすがにデザイン的にすぐれていて、外付けに出来るのもある。

元祖マウス

マウスと総称しているが、もともとマウスというのは、ネズミのように丸っこくてシッポ(ケーブル)がついたものを挿す。

底にボールが付いていて、それを机にこすりつけてカーソルを動かす。
もっとも、現代はボールがなくて光学式、ケーブルもなくてワイヤレスなものが主流だ。

ぼくはこの元祖マウスも苦手だ。
自分が苦手だけではおさまらず、人が使っているのも気になる。
持ち上げて、机に降ろすときにパタンパタンうるさいのだ。
あと、動かすのにある程度机の場所を取られる。
「マウスパッド」を敷いたりするけど、あれも邪魔だし汚れてくる。

最近は上にくりくり回すダイアルがついたものが多い。
これをスクロールホイールと言って、Webページやワープロを使うときにページを上下できて超便利。

大好き! トラックボール

ぼくが愛用しているのはトラックボールだ。

いわば上下を逆転させたマウスであって、上面に露出しているボールを指で動かす。
人差し指のものと、親指のものがある。
人差し指の方が明らかに器用だと思うが、なぜか親指のを使っている。

家に麻雀をしにくる友達が、ぼくのパソコンを触ろうとしてトラックボールでつまづく。
なんでこれぐらいのものが使えないのか理解に苦しむ。
昔はゲーセンで、ミサイル・コマンドとか、マーブル・マッドネスのようなゲームをプレイするときにトラックボールを使っていた。
くだんの友達も使っていたはずだ。

ケンジントンというメーカーのがブランド感があって有名だ。
ボールが大きいので有名である。

いつかは使ってみたいと思っているが、値段が高く、あと場所も取りそうなので買ってない。

使っているのはロジクールのm570tというやつだ。

これもレアフォと一緒で、なくなったら困るので4個ぐらい買っている。
アホだ。
別にそこまで気に入ってるわけじゃないんだけど……。

親指タイプだ。
人差し指と中指でボタンを操作する。
さらに中央に2つボタンがあって、いろいろ操作を割り当てられる。
ぼくは使ってない。
左右ボタンの真ん中にスクロールホイールがある。

トラックボールもマウス同様、あるときから光学式になった。
光学式でもボールがあるのは変わらないが、転がりを検知するセンサーが昔は機械式だったのだ。
それが光学式になって、汚れもたまらないし音もしなくなったが、最初はその光を検知するために、赤いボールに黒いドットがびっしりとプリントされているというデザインだった。
これが集合体恐怖症の人には強力に恐ろしいデザインで、ぼくもちょっと気持ち悪かった。
いまは美しい青玉になって、回転を伝える模様も微妙なキラキラしたものになった。
美しい。

トラックボールは机の専有面積がトラックボールの大きさしかない。
マウスと違って常に同じ場所にあるので、キーボードを使っていても目を放さずに移動できる。
手放せない。
使う人が少ないらしく、一時は存続が危ぶまれたが、ロングテールの世の中だから、最近はいろんな製品が手に入る。

このm570tというのが独特な製品で、ワイヤレスなのだが電波方式がBluetoothではない。
ロジクール独自のUnifyingというWiFiと同じ2.4GHzの電波を使う。
Bluetooth同様、ドングルをUSBポートに挿して使う。
こんなのすぐなくしてしまいそうだが、ちゃんと別売している。

キーボードなど、ロジクール製品で揃えている場合は、これ1台で全部つながるというふれこみだが、ぼくはBluetoothも使うのだ。
ロジクール社のためにUSBポートを1個専有されるのは気に入らない。

ただ、このUnifying電波技術にロジクール社はこだわり、自信を持っているようだ。
たしかにBluetoothと違って切れにくい気がする。

Unifyingのドライバーも、Windows、Macの他にLinux版もある。
ぼくはUbuntu系のPeppermintというのを使っているが、Solaarというソフトをaptで取ってきたら使えた。

さいきんロジクールは高級なモデルを出した。

Unifyingの他に、Bluetoothでも使える。
底に磁石式の鉄板があって動かないとか、微妙に傾きがついていて疲れないなどの特徴があるようだ。
1台ほしいなという気もするけど、m570tが3台もあるから要らないかなという気もする。
とりあえずトラックボール派にはロジクール様様だ。

明日は液晶について書く。
あんまり書くことないけどな~~

(この項終わり)


会社員兼業ライターの深沢千尋です。いろいろ綴っていきますのでよろしくです。FaceBook、Twitterもやってますのでからんでください。 https://www.amazon.co.jp/l/B005CI82FA