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サカナクション 見た(ネタバレあり)

前置き

サカナクションのライブ、セトリも感想も出回っているので今さらネタバレも無いかと思うんですが、一応。

行くまで

NHKの一郎さんのうつ病の番組も見て、もしかしてライブキャンセルかもの可能性も残しつつ、前日入りした一郎さんのインスタには夜パフェの写真が上がっていたので大丈夫かもと期待。

元々サカナクションが大好きで、コロナ禍ではライブ動画で踊らせてもらい💃札幌入りする前夜も家でセトリをYouTubeで流して予習踊りで歩数が11000歩行きました。

ライブに行く

会場までのタクシーの運転手さんがサカナクションファンで、激しく羨ましがられながら会場きたえーるへ。
アリーナはオールスタンディングでブロックごとに枠に牛みたいにぎゅうぎゅうに入れられていて、ギリギリに入った牛(私)はブロック後方の枠の近くにスタンバイ。

ライブ

大好きなサカナクションの爆音、動画で何度も見たテクノな演出、生のメンバーが見える〜!と興奮した冒頭、まあ生で見えるけどほぼ前の人が動いた時にチラッと小指の爪サイズでしか見られないなと…
巨大スクリーンで見る一郎さんの表情、笑顔、なんだけど病気のこともあって何かしんどそうな顔をしている気がしてしまう。
中盤のバッハリミックスで、例の5人で横に並んでPCの前でテクノ眼鏡をかけるフォーメーションに、コレまだやってたんだ!カッコいいんだかダサいんだか分からないけどすごいデジタル宗教施設感!と謎の感動と納得。

盛り上がりに伴って、ブロック枠の前に寄っていた人たちが踊りながらジワジワと広がって来ているらしく、後方枠のこちらが詰まって来て狭くなり、後ろの方が明らかに邪魔そうにぶつかってくる…チラッと見ると小柄な女性で(隣の連れの男性が激しくエアギターを弾いている)こんなライブ会場じゃ前もほぼ見えなくて気の毒だな、と思いつつ前の人のリュックもあってスペースを空けるのがなかなか難しい。

アンコールでちらほら帰る人もいて、私も狭すぎ問題で帰ろうかと悩むが、メンバーの札幌トークを聴けたので大人しく細くなってラストまでいる。

ライブ後、居酒屋で

帰りの運転手さんもサカナクションを流してくれていて、みんな好きなんだ、札幌に来て本当によかったなーと思いつつ、最寄りの居酒屋で振り返る。

数年前に見た特集で、一郎さんがメンバーに「もっとみんなも踊ってって煽ってよ!」と言っていて、他のメンバーの誰かが「踊らなきゃいけないの?」と言うような会話をしていた覚えがある。
その時に感じた違和感は今も割とあって、イメージとしては松本大洋の『ZERO』に出て来た無敗のボクサーが、強さへの狂気の渇望のままライバルが壊れるまで共連れにして上り詰めていく場面と同じだ。
獰猛なほどの才能とアドレナリンにアンコントロールになったのは、周囲ではなくて彼本人なのかも知れない。

会場の大勢の熱狂と、ギリギリのところでそれに応える彼、多分私はもう観に行かないだろう。
その極上の才能を、あの素敵なお部屋で丁寧にまとめて作るミュージックと言葉を、これからも心待ちにせずいつか楽しみにしています。

もしご気分を害したファンの方がいらしたら、心無いnoteになったことをお詫びいたします。

それでは、お休みのところ失礼いたしました。

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