2021 Sword Dancer Stakes 展望

チャンピオンホースDomestic Spendingこそ不在だが、メンバーの質は先日のMister D. Stakesより上。

BM各社で1番人気に推されているのは、前走United Nations Stakesを逃げ切ったTribhuvan
自らレースを作れる優位性、2走前のManhattan StakesでChannel Catのハナを叩いたテンの速さ。
五分のスタートを切った時点で、他馬はお手上げだろう。
そのくらい強い馬なのだが、敢えて逆らってみる。

まず、競りかけそうな馬として、ディフェンディングチャンピオンのChannel MakerMorettiが挙げられる。
ダートから参戦のMorettiは無理に主張しないだろうが、Channel Makerにレース前から控えるという選択肢はないはず。
逃げても2番手に控えても“お行儀よく”走ることはない馬だが、ハナを切った方がベターなのは間違いないところ。

これらを行かせた上で、3~4番手にCross Border、その後ろにRockemperorが控え、3コーナーからポジションを押し上げにかかるという展開が予想される。
構図としては前哨戦のBowling Green Stakesとほぼ同じで、Channel CatがTribhuvanに変わっただけという見方もできる。
そのBowling Green StakesはCross BorderRockemperorで決着したのだが、さらに後方から追い込んだShamrocketが3着(勝ち馬から2馬身3/4差)に入ったことに着目。
3コーナー入口付近で、同馬から先頭までの差は概ね10馬身。

彼が2走前に敗れたGufoならもう少し詰められそうかな?という気はする。
このデクラレーションオブウォー産駒はいつも最後方からレースを進め、直線一気の豪脚を武器としている。
器用さには欠けるものの、末脚だけ切り取ればDomestic Spendingにも見劣りしない。
3~4コーナーでどの程度前を射程圏内に入れられるかがカギではあるものの、このメンバーでTribhuvanを負かすとしたらGufoしか考えられない。

エイダン・オブライエン厩舎のJapanだが、Mister D. StakesのArmory(6着)を見る限り、やや荷が重い感が否めない。
展開は向きそうだが、小回りのサラトガ競馬場に適応できるか?という点も疑問。

◎ 2 Gufo
○ 1 Tribhuvan
▲ 7 Cross Border
△ 4 Rockemperor

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