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自民党総裁選挙 来月12日告示 27日投開票で調整

自民党総裁選挙 来月12日告示 27日投開票で調整

自民党総裁選挙は9月27日だというのでこれから1カ月以上はマスコミは自民党の大宣伝をタダでやってあげ、それで自民党が嫌でも盛り上がることになるらしい。よほどのへまをしなければ支持率も上がるだろう。

私は昔から予言ができるようになりたいと思ってきた。当たる時は当たるけれど外れる時はみじめなほど外れる。外れた予言を見返すと自分がした予言ながら「こいつ馬鹿じゃないか?」と思うのを免れない。
思えば私は人間はどこか将来のことを予測する力が備わっている、みたいな前提でものを考えてきて(特に若い頃)、でもそのうち世界の歴史の中で偉い人はたくさんいたけれどすべての予言がピタリと当たった人なんてただの一人も見当たらないということに気づいた。ノストラダムスだって外れるし、かなり偉い人だってずいぶん滑稽なことを言っている。
それでも私は「将来こうなる」なんて偉そうに予言する癖が抜けなくて、それを文章に書いて残して自分で読み返して自分の愚かさを突き付けられることがしばしばだ。
とにかく来月の自民党総裁選をめぐる私の見通しをここに記しておきたい。大ハズレしたらこの記事はこっそりと削除しようと思う。

今回出馬すると言われているのは以下の11人。

石破茂・元幹事長(67)
加藤勝信・元官房長官(68)
上川陽子・外務大臣(71)
小泉進次郎・元環境大臣(43)
河野太郎・デジタル大臣(61)
小林鷹之・元内閣府特命大臣(49)
齋藤健・経済産業大臣(65)
高市早苗・経済安全保障担当大臣(63)
野田聖子・元子ども政策担当大臣(63)
林芳正・官房長官(63)
茂木敏充・幹事長(68)

このうち上川外相、小泉進次郎、小林鷹之、齋藤健は今回初めて総裁選に出る人で、今回はお披露目的な意味合いが強いと思う。上川や齋藤は年齢的に次か、次の次か、最大いって次の次の次ぐらいまでが賞味期限だ。次の次の次というのは9年後なので上川は80歳、齋藤は74歳。バイデン大統領が81歳でもう年齢的に駄目だと見切りをつけられたことを思うとだいたいそのぐらいだろう。それまでの間に、何かの流れでひょっとしたら総裁、したがって内閣総理大臣のポストがやってくるかもしれない、という感じの人だと思う。
 小泉進次郎と小林鷹之は今回自民党総裁選に初出馬することで今後数十年は常に総理総裁を狙える位置に立つことになる。特に小林鷹之は、私は初めて名前を認識したが、党内の仲間から買われて押されて出てきたというその出方が、小泉純一郎や麻生太郎、西村康稔と同じで、必ず大物になるという感じだ。経歴をみるとエリート官僚出身で、西村とか国民民主党の玉木代表のタイプのように思える。
 西村はパーティー券キックバック問題がなければ今回最有力候補として名乗り出たと思われるが、世耕(前党参院幹事長、既に離党)や松野(前官房長官)や萩生田(前政調会長)と同じく、今の自民党や岸田内閣の支持率を大幅に下げた原因を作ったので出る幕はなかった。今後もおそらく出る機会はないと思われる。

 また石破、野田はずっと前から総理候補として名前が出ているが、今回は本命ではないし、結果によっては失速していき今後総理候補として名前が挙がることは少なくなっていくかもしれない。かつては史上初の女性総理になるかもと言われていた稲田朋美や現在落選中の石原伸晃みたいにすっかり過去の人になるかどうかがかかっていると思う。

 加藤勝信は今回初出馬だと思うし本命ではないけれど流れをうまく作れば総裁になる可能性がある人の一人だと思う。

 今回ガチの本命は河野太郎、高市早苗、茂木敏充、林芳正の4人で、そこに加藤が次につけているという感じではなかろうか。一つの注目点は、河野は麻生派のプリンスで、これまでも河野が総裁選に出る時には麻生に挨拶に行って支持をお願いすると「本当に今回でいいのか?」とか「もっと党務で汗をかけ」みたいなやんわりストップをかけられていて、今回も麻生は幹事長の茂木と意思疎通を密にしていて、この2人は今回必ず出るだろうから、麻生がどういう態度をとるかが見ものだ。党内の派閥は岸田派、安倍派、二階派が解散してしまって、一方まだ麻生派と茂木派は残っていて、麻生の態度次第では、つまり茂木に配慮して麻生派としては河野支持をせずに自由投票みたいになったら残った派閥の機能も今までと違ってきたということを印象づけることにもつながる。
 上記の河野、高市、茂木、林のうち、林は岸田首相と非常に近いので、岸田首相が党のイメージ刷新のために退いたから林はあんまりグイグイ行けないんじゃないかと思うのでこの4人の中ではちょっと弱い気がする。そうするといちばんグイグイいけるのは河野、高市、茂木の3人だが、今回は立候補者が多いのでどの候補者も1回で過半数を取ることは難しいと思う。そうすると1位、2位の人が決選投票するが、2位の人はかなり得票率が低くてもOKかもしれない。そうすると1位は上記の3人(流れによっては林と加藤も)という気がするが、2位には意外とそれ以外の全然本命じゃない人がひょっこり出てくることもありうる。そして1位の人が仮に河野太郎とすると、この人はアンチも多いから、消去法で2位の意外な人に得票が集まるということもありえないことではないと思う。今の段階ではこのあたりは読むことは不可能で、9月の投票日までに候補者同士で連帯したり「あなたが身を引いてくれて私が総裁になったらあなたを幹事長にする」みたいなかけひきも必ず出てきて、それによって今はまったく見えない流れも出てくるだろう。
 米国ではバイデン大統領がこんな土壇場になって身をひいて、民主党はグダグダだなあと思ったら意外にハリス副大統領がトランプ候補に拮抗するような支持率を得ているようだが、岸田首相も総裁選不出馬を表明した途端に自民党内が元気にボコボコと立候補する人が相次いで、マスコミは自民党総裁選のニュースをたくさん流すようになり、これで自民党の支持率は上がらないわけにはいかないだろう。自民党総裁選のニュースがバンバン出て盛り上がる中で新総裁が誕生すれば、もう衆議院の任期2025年10月まで1年となるので、新総裁はこのタイミングで衆議院を解散しても全然おかしくない。それはちょっとご祝儀相場に乗っかって選挙に勝とうなんてズルいという感じもするが、少なくとも自民党内からは、せっかく支持率が上がったのだから今選挙やらせてくれという声がでかくなることは間違いない。国会議員は落選したら失業者になってしまうから、勝てそうな今やらせてくれと大合唱をすると思われる。新総裁も新政権、新内閣を作ってそれについて国民の審判を仰ぎたいって言えば名目も立つし。もしそうなれば10月に衆議院選挙。11月に米国大統領選挙。すでにイギリスは新政権ができたし。フランスもこないだ国内で選挙し与党が負けたとか言ってたような気がするし。お隣では最近習近平を見なくて、なんか李強首相が公然と習近平批判みたいなことを言ったとか言わないとか、世界じゅうでトップの交替が重なっていて、この秋は政治の季節である。国内の政治家のスキャンダルとか国際社会でもウクライナとかイスラエルみたいなことが新たに突然起こればいろんな前提が変わって狂っていく。よってほんまに目が離せない。

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