新たなるチャレンジ　「ゴールド人財への道」　～ZEROからの挑戦～ 第8回　5つの質問の中に隠されたゴールド人財になるためのエッセンス④　　断捨離をしよう！絶対に必要なもの、手放していいもの、捨てるもの

由美子：ゴールド人財への道の5つの質問の４つ目は、断捨離をしているかどうか？必要なものと、もう捨ててもいいものが見つかったかどうか。
私の場合、コロナ禍で在宅勤務が増えて、通勤時間が減りました。朝夕の出勤時間が無くなって、すごく体が楽になった。コロナ前は片道2時間半をかけて通勤していたのが、コロナと同時に人事異動で、通勤時間が片道1時間になり、在宅勤務も増え、更に通勤時間が減りました。カズさんは基本、在宅勤務になったんですよね？

和男：2時間半かぁ。それが当たり前だと気付かないけど、在宅勤務になってその時間が無くなると、何と無駄（失礼）な時間を使っていたんだろうと思うよね。僕の会社は、アフターコロナの働き方をどうするか、今経営層とディスカッションが続いているようだけど、まだ在宅勤務がメイン。

由美子：通勤をしないということはこんなに楽なんだと感じたと同時に、「こんなに時間がある」ということです。
無駄な通勤時間を捨てたことで、何が出来たかというと、「家族と夕食を共にする」という世の中では当たり前の生活が日常になりました。

和男：僕は在宅勤務だったし、そもそも飲食店でのアルコール提供が禁止だったから飲み会も無くなり、飲みに行っている時間や通勤時間が無くなって、家族と一緒に過ごす時間が増えたよね。普段なら帰ってくるのが遅くて晩御飯は一人で食べていたけど、今は毎日一緒に食べられる。もっともっと家族とのつながりができた気がするね。

由美子：無駄な時間を捨てたことで、家族とのつながりが増えたんですね。いいですね。私の中には「家族の健康」というキーワードが湧いてきたんです。今まで20年以上平日の夕食を作ってこなかったという後悔が私の中にあることがわかりました。「家族の健康を守りたい」「体によいものを食べさせたい」「美味しいものを食べさせたい」という気持ちが自然に湧いてきたんです。
無駄な時間を捨てられたことで、大事なものが見えてくる。時間は有限。誰もが与えられた24時間をどう使うかということを意識し始めました。このコロナ禍と人事異動で、できた時間を大切にして、そしてそれを何に使うか、自分の命を何に使うかということを改めて考えるようになりました。カズさんは無駄な時間のほかに、この一年で捨てたものって他にありますか？

和男：そうだなぁ。例えば町会のソフトボールチームに入っているって言ったでしょ。そんな各町会で作っているソフトボールリーグって総勢600人くらい居るんだよね。そうすると僕みたいにIT会社に勤めている人や、飲食店などの自営業者・建築関係・銀行員などいろんな職種の人が居て、何か困りごとや相談ごとがあると、そんなネットワークのつてをたどって助けてくれる。その分こっちも手伝えることをしてあげて、ギブアンドテイクの関係が築けていたんだけど、「最近、Takeだけで協力や貢献を全くしていないな」なんて感じると人は素敵な仲間とはいえないので、この機会にフェードアウトしちゃおうかな、なんて思っている。そして、一緒に刺激し合い、助け合い、成長し合える仲間にどんどん出会っていきたいなと思う。

由美子：人との関りでいうと、今年の3月に20年来の友人が亡くなりました。がんを患っていましたが、「3月に手術をするから終わったら会えるね」なんて話をしていたんです。それなのに手術をする前に突然の訃報が来ました。
まさか、亡くなるなんて思っていなかった私は本当にショックでした。いつも私のことを応援してくれていたお母さんのような存在。もう、会えないと思うと今でも涙がこみ上げてきます。「あの時会いに行っていればよかった」という後悔の念が湧いてきました。それからは、会いたいと思った人には会いに行く、気になったら連絡を取るようになりました。無駄な時間を断捨離して本当に大事なものを見つけること。自分にとって大事なものに時間を使うこと。
自分に使う時間、家族に使う時間、友人に使う時間。自分に残された時間を何に使うかということを改めて考えることをコロナ禍と人事異動が与えてくれました。

和男：年末でもあり物の断捨離をやっている人は多いと思うけど、僕は心の断捨離って難しい気がしていた。でも、こうやって二人で話をしていくと、物じゃないもの結構捨てているね。不要な物を捨てると必要なものだけが残るように、心の断捨離をすると本当に大切なものが残っていくんだね。

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