見出し画像

植田寿乃連載『令和を活きる、未来を拓く』第46回 自分にコミットメントして、ベストを尽くす ~自分自身の成長と充実感と自信のために~

  「私はテロップ入れや編集が出来る動画職人になる」今年4月、自分に対してコミットメントし、幾度となくプロジェクトのメンバーに公言してきました。それから3か月間かなりの苦労をし、まだまだ修行中ですが、今は何とか動画職人やれてがやれています。そして、そんな自分の成長に深夜ほくそ笑んだりしています。また、今月末の新会社設立を前に、私は自分自身にとても多くのコミットメントをしています。取締役として、動画職人として、メンバーとして。コミットメントすれば、するほど、自分にプレッシャーもかかりますが、私のやる気エンジンのギアは上がります。なぜなら、コミットメントしたこと全てが、誰かに強制されてではなく、「自分が実現したい未来のための自分がやるぞと覚悟した約束」だからです。その決意を周りに宣言すればするほど、モチベーションが爆上がり、集中力も高まります。これが、心理学のコミットメント効果です。

★コミットメントなく、ただ頑張りましたでは・・・

 『コミットメント(commitment)とは、委託・責任・大義・献身を意味する英語由来の言葉で、基本的には、何かの事象に対して責任を持ち取り組むことを約束する・実行するという意味で使われることが多く、主にビジネス用語として用いられている。(※出典 Weblio辞書より抜粋)』実際に、企業のトップや政治家の所信表明で、それを見ることもあります。

 みなさんはどうでしょうか?会社や組織から、「あなたの役割、仕事はこれです。これをやってください」と言われて、「はいわかりました」と、ただその役割や仕事をただひたすら真面目にやり、その結果で出来たりできなかったり、そして結果に連動した評価で一喜一憂したりしていませんか?ただ、一生懸命頑張って、結果でモチベーションが上がったり、下がったり。そんな毎日では、自分自身の成長や充実感を体感することはできません。
また、会社や組織から「仕事に対してコミットメントをしなさい」と言われて、会社のために頑張りますというコミットメントをするのは帰属意識には繋がり、「やるしかない」と一時的にモチベーションを上げますが、結果で一喜一憂してしまうのは同じです。

★自分のためのコミットメント

 だからこそ、「自分のために自分にコミットメント」が大切です。心理学において、コミットメントは「自己投入・自己参画」と訳され、自分自身のアイデンティティと確立していく過程において、とても重要な要素であると言われます。心理学者来クルト・レヴァン氏は「周囲の人に向かって目標を宣言すると、達成率が高くなる」と提唱しました。
「自分のためにこのことを本気でやりますか? 本当にやるんだね?」と自分に問いかけ、「はい、自分のためにやりますよ!」と約束し周りに宣言をする、だからこそ、本気でやる気スイッチがはいり、モチベーションが上がっていくのです。自分のために頑張るから、それに向き合っている間も充実感も高くなります。そして、それがやり遂げられたら自信も高まります。それが「コミットメント効果」です。私はそんな心理学的定義など知らずに、38歳で起業してからずっと、自分にコミットメントしながら仕事をし、働き続けてきました。コミットメントするから、自分のために頑張るし、自分自身の一番の応援団だと感じ、自信も強くなったと思います。

★「申し訳ありません」はいらない 

「申し分かりません。できませんでした」
プロジェクトで、役割が果たせなかったり、期日までに提出物ができなかったりしたことを私に謝るメンバーがいます。私に対して、コミットメントをしていたいのだなと思います。
「私に謝る必要は全くありません。ここからどうするかです。自分自身に対して、どうしたいかを尋ねてみてください」と答えます。そう、私にではなく、自分に対してのコミットメントを見つめてほしいのです。

★「ベスト」を尽くしたかどうか?

 ここで、大事なことはコミットメントに対する達成率です。私は自分のコミットメントに対して、約束通り100%できたなどと思うことは、ほとんどありません。70%できたら、大満足で、50%でも良くやったと思います。30%しかできてない時も、何しろそれに向かって進もうとした自分を認めます。基本的に私は自分が約束した期間に「ベスト」を尽くしたかどうかを軸にポジティブに評価し、応援します。「パーフェクトでなくていい、ベストを尽くせば」私が大好きな言葉です。なりたい未来の自分に近づくための真剣な約束、それに向かってベストを尽くす、それ自体がすてきなことだと思います。「ベスト」を尽くせていなかった時は、なぜ?と自分に問いかけます。そのことに対して、本気でなかったのかと?それがわかれば、それでいいのです。

★小さなことから、コミットメントする習慣を
 「コミットメント効果」を活用すれば、モチベーションはあがり、充実感も高まります。では、どこから始めるのか、今の時点で手がとても届かない自分の未来に対してコミットメントするのではなく、手に入れられそうな自分の未来の姿、なりたい自分を目標にまず掲げることです。そして、いつかそうなりたいではなく、いつまでにそうなると期限を決めて、周りに宣言をしてやってみる。秋までに、〇〇する、〇〇になる。年末までに・・・さあ、あなたは何を自分のためにコミットメントして、周りに宣言しますか?そして、そのコミットメントを胸に、未来に向かって行動を起こしましょう。


====
◎キャリアの踊り場の人、日々の仕事で何となく充実感が減っている人、働く全ての人◎
2023年8月10日(土)10:00~12:00
『ワークエンゲージメント』
~働き方を見つめて幸せ度アップ~
https://www.qhmd.que.co.jp/programs/0810ueda/
====
◎社内で新規事業に取り組んでいる人、いつか起業を目指している人◎
2024年9月12日(木)19:30~21:00
『トレトレサロン』
~頑張れ!アントレプレナー、イントレプレナー~
https://www.qhmd.que.co.jp/programs/0912toretore/
====


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?