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植田寿乃連載『令和を活きる、未来を拓く』第23回 「自分の軸を探す」心の旅に出よう ~ワーク・エンゲージメントを探求 その5~

「坂本竜馬になりたい!」これは私が10歳、小学校3年生の時に抱いていた夢で、たぶん自分のキャリアを意識した最初の瞬間、人生観の原点です。
「アーティストになりたいけれど、私には無理かも・・・でも違う形でいつか」これは20歳、大学2年生の時に強く感じた想いで、私自身のキャリアの『軸』が出来た瞬間かもしれません。
キャリア研修などでは、働き始めたところからの自分の人生を振り返ったことはあるはずです。でも、ワーク・エンゲージメントの『軸』を見つけ太くするためには、子供のころからの自分自身を振り返ることが必要です。夏休み、「自分の軸を探す」心の旅に出ませんか?

★突然、原点を思い出す瞬間

 私は最初からキャリアコンサルタントだったわけではありません。昭和な両親の教え「女性の幸せは3高男性との結婚」を刷り込まれ、生きていました。自分が働き続けること、キャリアなんて意識することは、25歳で自分の選択で離婚するまで全く考えませんでした。親や夫の庇護に頼る人生から、自分で自分の人生を切り拓く人生を選択した瞬間から、「どうやって働く、どうやって生きる、どうやって自分を幸せにする」これを、自分で答えを出し続けるようになりました。しかし、そこから5年は、ただ自立するために、我武者羅に働いていただけでした。
そして、1990年代、パソコンが普及しインターネットが始まり、世界が大きく変化をしようとするその時に、新規事業のプランナーとしてANAグループに30歳で転職した私は、まさにIT事業を立ち上げ、6年間で大きく成長・拡大させました。まさにこの時に、私は10歳の時の「坂本龍馬になりたい」という私の原点の夢を思い出しました。

★夢の下にある心の声に気づく
 
振り返れば「坂本龍馬になりたい」と思った10歳の私は、江戸時代から明治時代に時代が大きく変わる、そういう瞬間を見届けてみたい、自分が何かその変化に関われたら、どんなに面白いだろうと空想の世界で遊んでいました。それは、きっと昭和時代の高度成長期、は男性の生き方、女性の生き方が固定化されているのに、漠然とつまらないと感じていたのかもしれません。だから、世の中が大きく変わる時に、その道しるべとなるような生き方をした「坂本龍馬」強くあこがれたのだと思います。1990年第、ITが世の中を大きく変わっていくその時に、その最先端の仕事をしている自分自身はまさに憧れの「坂本龍馬」でした。
 
★アーティストになりたいという想いこそがキャリアの軸の始まり

私は大学で書道を専攻していますが、書道はかなりの腕前でしたが、アーティストになりたかったわけではありません。「学問をつけると女性は生意気と思われて結婚できなくなる」と親から言われていて、深く考えずに実は選びました。しかし、大学に入った瞬間に、私はアーティストにあこがれるようになりました。その理由は、自分の専攻以外の、絵画、デザイン、彫刻の同級生や先輩たちの製作活動と作品に釘付けになり、ものすごい衝撃を受けました。アーティストはテクニックが上手いは当たり前で、その上で唯一無二の個性を出せるかどうか、作品にどれだけの想いを入れられるか、しかも、評価を意識することなく無心で製作に没頭します。そして創られた作品は、見た人の心を掴み、感動を与え、人生観すら揺さぶります。私は、自分は書道でアーティストになれないと思いました。私は、ただ書道が上手なだけでした。でも、アーティストのように人を感動させる、唯一無二の存在になる、そんな仕事がいつかできたらいいなと漠然と思いました。

 私は38歳で2回目の起業をし、40歳から人材開発業界で23年間、講師としてキャリアコンサルタント、ダイバーシティコンサルタントとしてやってきました。私はオリジナルのプログラムを創り続け、進化し続けています。コラムでもいろいろなメッセージを出し続けます。なぜなら、私はヒューマンリテラシーのアーティストだからです。20歳の時に作った私のキャリアの軸を40歳で思い出しました。そして、今に至っています。また、図らずしも、コロナ禍と共存する令和時代また、世界が大きく変わってきている中で、私は道しるべ的な役割をしていると確信しています。10歳の時の原点、そこが私の今なのだと思います。

★軸をみつけたら、いつも意識して太くする

 40歳から23年間。私の軸はぶれていません。なぜなら、私は自分のキャリアの原点と軸をずっと意識し続けてきたからです。その結果、軸はどんどん育ち太くなっています。軸が太くなればなるほど、自分自身の未来図が自然に次々に浮かんできます。キャリア研修などで、研修中にキャリアビジョンを描かせようとしますが、いきなり描くことなどできるわけがありません。自分の原点や軸がないキャリアビジョンなど、書くことは無意味です。キャリアビジョンは、自分の軸をしっかり見つけ、育てていけば、おのずと描きたくなり、描き確認しながら人生を歩んでいくことが当たり前となります。そして、日々の仕事に意味を深い意味を感じ、味わう人生となり、ワーク・エンゲージメントが高まり、満足感、幸福感もが高まります。
さあ皆さん、自分の原点と軸を見つける心の旅に、出たくなりましたか?
軸を見つけた時に、皆さんの未来図が始まります。

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