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植田寿乃の『令和を活きる!未来を拓く!』第1回 令和時代は、波乱万丈が当たり前!

今回から連載を始めましたキャリアコンサルタントの植田寿乃です。
『令和を活きる、未来を拓く』このテーマをもとに、令和時代の組織、個人の在り方を追求するコラムを書いていきますので、ご期待ください。

 令和3年が、コロナ禍再びの緊急事態宣言とともに始まりました。コロナウィルスとの付き合いは、まだ1年未満、特効薬もワクチンもない中での初めての冬、この状態を皆さんは少なからず予測していたのではないでしょうか? 私も予測していました。そして、準備もしていました。

 2020年、コロナウィルス元年、私たちの働き方、生活が激変しました。
私自身、1998年前に起業し、2000年から人材開発業界で20年キャリアコンサルタント、講師として仕事をしてきました。年間200日くらい企業研修、講演で登壇し、演歌歌手のように日本中を周っていました。アナログで、体力勝負の仕事をしていました。だからこそ、昨年4月の還暦過ぎたら、登壇回数を減らし、京都にセカンドハウスを借りて・・・といった人生計画を描き、実際に準備もしていました。企業で働く人が定年からの人生の絵を描くのと同じです。しかし、私の夢は、コロナ禍で見事に消え去りました。夢が消え去っただけでなく、私と私の会社に大きなショックを与えました。

 会社の存続のために、全てオンラインでビジネスをする形に変えました。設備投資をして、ホームページもリニュアルしました。研修内容もオンライン化するために、全て構築しなおしました。私自身の生活も激変です。出張ゼロ、全ての研修を自宅のオンラインスタジオから登壇しました。アナログから完全デジタル、オンライン生活になったこの変化を私はどう感じたか?実は、私の20代30代のIT業界で仕事をしていたのですが、不思議なことに、その頃の自分の夢を思い出し、30代すべてにドキドキワクワクしていた感覚が蘇ってきました。還暦を機にまさに生まれ変わった感じがしています。 そして、激動し不安定さが続くが、未知の世界がどんどん広がっていく、これが令和時代なのだと思いました。私は、令和時代のこれからの私の人生、私の会社の未来を見つめると楽しくなります。なので、今現在のコロナ禍の社会の状況は辛いことではあはりますが、私の人生において乗り越えていくべき想定内のことです。

皆さんはどうですか?皆さんの会社、組織はどうですか?
世の中、周りを見回すと

① 大きく変化をしながら、時代とともに成長・進化している組織や人
② 立ち止まっていて、何もしていない組織や人
③ コロナ前に、どうにかして戻りたい、戻そうとしている組織や人

この3つに分かれているような気がします。

 ②③の会社や人は、コロナ禍がいつか終われば、コロナ前の生活に戻ると信じている人たちです。しかし、コロナウィルスとの付き合いは、今年のスタートを見れば、そう簡単に終息することはないでしょう。コロナとの共存は、数年続くかもしれません。全世界でコロナウィルスとの戦いをしている今、私たちは新しい時代に生きている覚悟、そして自分で未来を切り開く行動力が求められています。
 もはや過去の時代の思い出とは、訣別するする必要があるのです。
でも、私自身だってまさか、令和がこんな時代になるのか、1年前まで思ってもいませんでした。昭和、平成、を振り返ってみましょう。

<昭和時代の景色>

 今から20年前の2000年頃までは、世の中は昭和時代の景色を引きずっていました。男性は入社した会社で真面目に長時間労働していれば、年功序列で給料が上がり職位も上がり、55歳の定年退職お役御免で悠悠自適というのが男性の人生の王道でした。女性は、20代で結婚して家庭に入り、家事・育児をする専業主婦の人生が王道でした。会社で働き続けているのは、男性だけ、しかもその働き方は、金太郎飴のような「企業戦士」でした。すべてがアナログで、男性は飲みにケーション、麻雀&ゴルフ接待、根回しが、企業戦士として出世するための必須条件でした。
 私自身、20歳で医者と結婚して、専業主婦になるはずが離婚したあと、IT業界で、企業戦士ガンダム女として男立ちに負けじと猛烈に身を粉にして働いていました。飲みにケーション得意になりました。

<平成時代の景色>

 2000年を超えると、組織の人員構成がどんどん変化をしていきました。組織を見回せば、20代30代のワーキングマザー、イクメンがたくさんいます。男女ともに40歳以上の独身シングルも増えています。さらには、60歳定年を過ぎても雇用延長をして働き続ける人が激増。まさにダイバーシティ(多様性)な人達が、会社の中で一緒に働いています。昭和の時代の男性の王道「企業戦士」や女性の王道「専業主婦」の人が激減していきました。
 政府は「元気な人は生涯現役で働くことを目指し、医療費をなるべく使わず、年金に頼らない人生をおくって欲しい」と連呼し。70歳まで働くことを推奨しました。しかし企業は本音ベースで、モチベーションやパフォーマンスを出せない60代の雇用に悩んでいました。企業における平均年齢が上がり続けることを気にしながらも、業績が安定している限りは本人が希望すれば雇用延長を続けていました。新卒採用は、完全な学生の売り手市場、ある意味、かなり平和でスローペースな時代でした。

 女性は働き続ける時代にはなりましたが、全世界的に比べても女性の経営職、管理職の比率は恥ずかしいほど低い状態は続き、男性の飲みにケーション、ゴルフコミュニケーションが、ビジネスにとって重要とされ続けていた昭和をひきずった時代です。

 私自身はまさに、人材開発業界で『日本中が活き活きした会社になる』これを使命として、キャリアコンサルタントとして、研修や講演に明け暮れていました。女性活躍推進、ダイバーシティ推進、働き方改革をテーマに数多くの会社に登壇してきましたが、平和で安定しているがゆえに、気づき変わる会社と、あまり変わらない会社があったように思います。

<そして令和時代が始まった>

 コロナ禍で、多くの企業や組織が影響を受けています。恩恵を受けている企業や組織もありますが、圧倒的に日本中の企業がダメージを受けている。業績が悪くなった企業は倒産を免れ会社存続のためにリストラを行わざる終えなくなっています。新入社員の採用を止めたり、減らしたりする会社が続出し、学生の売り手市場は一変しました。そこで、企業はあらためて、自分の組織の人材を見直し始めました。会社存続に必要な人は雇うが、あまり必要とされない人を雇う余裕はないと。

 コロナ禍、リアルなコミュニケーションはソーシャルディスタンス&マスクでなければ成り立たず、オンラインコミュニケーションが一気に広がりました。そして、在宅勤務を中心にしたリモートワークが推奨され、積極的に取り入れながらDXを推進することを政府がリードしています。オンラインワールドで仕事をしていくことが組織、個人の必須条件となってきました。昭和、平成で続いてきた、アナログな仕事の仕方、飲みにケーション、ゴルフコミュニケーションで成果?を上げてきた人ほど、このオンラインワールド DXの変化は耐え難いもののようです。会社にいなくては仕事ができない、飲みにケーションでなければ、コミュニケーションがうまくできない管理職は、JOB型人事制度への移行とともに、必要ないとすら思われだしています。

 まさに、コロナ禍で、企業も個人もふるいにかけられています。こんなことが人生に起こるとは・・・と感じている人も多いかもしれません。でも、この令和時代のコロナ禍の影響によって始まった激動の変化は、まだ始まったばかりです。もっともっと変わっていく、そのとき、あなたの組織、あなた自身は生き残れますか?

 私たちは、全員、気づかなくてはなりません。何となく会社や社会の流れに身を任せて生きていけば良かった昭和の時代はとっくに終わり、IT革命で生活は変化しつつも平和な平成時代も終わったのです。この令和時代は、安定という言葉が消えました。誰もが、波乱万丈人生が当たり前になっています。何が起きるかわからない。誰かに頼ってもどうしようもない。自分自身で頑張らなくてはならない。そんな時代です。
 企業もそうです。他社の成功事例を検討してから・・・なんていう時間はありません。試行錯誤をしながら、前に進むしかありません。ただ、この時に、生き残るために頑張るのではなく、『令和を活きる、未来を拓く』ために個人も組織も頑張るのだということを心に刻んで進んでいくことを忘れてはいいけないのです。

これから、毎号、キャリアコンサルタントとして20年の経験値と、今私が実体験を通して『令和時代の組織と個人の活き方』について、感じるところを書いていきます。皆さん自身、皆さんの会社にとって、刺激や気づきになれば幸いです。

また、実際に私の話が聴きたい方、1月29日(金)にオンライン講演を行います。
★令和時代に問われる組織と個人の選択★~進化・成長する? 停滞・消滅する?~
https://que.co.jp/pdf/2020_ueda_sp_lecture.pdf
ご興味がある方は、ぜひ、ご参加ください。




 
 
 
 

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