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植田寿乃連載『令和を活きる、未来を拓く』 第2回 2021年は『ゼロから1』を生み出す『破壊的イノベーション』

緊急事態宣言の広がり、そして延長が予測される中、秋には一度は戻りつつあった企業も否応なくリモートワークの推進となりました。この2回目の緊急事態宣言は、私たちをリモートワーク、オンラインワールドへ押し込むだけでなく、コロナ禍前の既存ビジネスモデル、事業計画は、これからは役に立たないであることも突き付け出しました。そして、私たちがマスクを全くつけず、人が集まったりできるような世界になるためには、まだまだ時間がかかり、その時間経過の中で、生活慣習、人生観は大きく変化を遂げていくことは間違いありません。

 ★2020年、私たち全員がゼロ地点に立たされた

 2020年、私の会社はヒューマンリテラシー教えたり、コンサルテーションを行ったりするキャリアコンサルタントのプロダクションです。営業のパートナー会社と連携をとりながら、講師を派遣する事業がメインでしたが、そのビジネスモデルは白紙になりました。私自身、全国各地に出張して企業研修や講演で登壇する日常は消えました。今までのビジネスモデルでは、会社の未来は無い、それに気づくのに時間は必要ありませんでした。

皆さんの会社はどうでしょうか?

① コロナ禍の影響(ダメージ)を大きく受けた会社
② じわじわと影響(ダメージ)が出てきている会社
③ あまり影響がない会社
④ 逆に恩恵を受けた会社

 ③④の会社は少数派で、多くの会社が①または②ではないでしょうか?昨年は②だったが、今年に入って①という会社もあるでしょう。多くの会社がコロナ禍で大きなダメージを受けています。政府の支援金のサポートを受けたとしても、コロナ前のような姿に戻るまで、耐えられない、持ちこたえられないと苦悩している会社も多い。
私は同じような風景を思い出しまます。2011年の東日本大震災です。被災地はもとより、静岡県より東のエリアにおいては、あの年多くの企業がダメージを受け、東京が静まり返っていました。ただ、あの時は復興の期間を耐え忍ぶことができたら、時間とともに乗り越えていくことができたように思います。

しかしながら、今回は、コロナ禍は、谷底に叩き落とされたような状態です。耐え忍ぶだけでは乗り越えることはできません。まさに、谷底から自力で這い上がらない限り、未来が自然にやってくることはないでしょう。

★すべての会社、人が『ゼロから1』への挑戦

 平成時代から『イノベーション(innovation)』が企業の成長・発展に必要ということが言われ続けてきました。イノベーションに積極的に取り組んでいた会社もあれば、今までのビジネスモデルを踏襲しながら安定している会社もとても多かった。平成は平和な時代でしたから、それでも大丈夫でした。しかし今は、多くの企業、会社、そして個人が、この『イノベーション』に本気で取り組まなくてはなりません。

=====ウィキペディアからの引用====
イノベーション(英: innovation)とは、物事の「新結合」「新機軸」「新しい切り口」「新しい捉え方」「新しい活用法」(を創造する行為)のこと。一般には新しい技術の発明を指すという意味に誤認されることが多いが、それだけでなく新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革を意味する。つまり、それまでのモノ・仕組みなどに対して全く新しい技術や考え方を取り入れて新たな価値を生み出して社会的に大きな変化を起こすことを指す。

シュンペーターはイノベーションには以下の5種類の分類があるとしている
・生産 - プロダクション・イノベーション
・新しい生産方法の導入 - プロセス・イノベーション
・新しい販路の開拓 - マーケット・イノベーション
・原料あるいは半製品の新しい供給源の獲得 - サプライチェーン・イノベーション
・新しい組織の実現 - オルガニゼーション・イノベーション
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 イノベーションの定義、分類を確認すると、まさに、私たちが取り組むべきことが沢山あることがわかります。取り組まなければ、会社の未来がない、部署の未来がない、自分自身の未来がない・・・と思いませんか? では、どのようにイノベーションに取り組むのか?

★持続的イノベーションと破壊的イノベーション

 イノベーションの概念は大きく2つあります。持続的イノベーション(既存のデータ分析などを踏まえ向上、改良していく)と、破壊的イノベーション(既存の概念にとらわれず、新たな発想で価値を生み出す)です。今求められていることは後者の『破壊的イノベーション』です。つまり、ゼロから、新たなるビジネスモデル、事業戦略を描けるどうかということです。2021年は、まさに『ゼロから1』を描く年です。1が描ければ、未来が拓かれます。

 これを個人の人生で表現するなら、過去の成功体験を忘れ、一から新たなものを築いていくということです。生まれ変わるような意識で、自分自身のキャリアビジョンを描き、進んでいくことです。キャリアビジョンが描ければ、未来への道が続きます。

 2020年、私の会社Queはオンラインで研修、コンサルティング、講師育成を行う会社に生まれ変わりました。そして、破壊的イノベーションは続いています。
2021年1月、Que Human Mind Dojoをスタートさせました。
ヒューマンリテラシー(人間力)を磨き合う、オンラインの道場(鍛錬の場)です。
https://www.qhmd.que.co.jp/
既成概念を捨て、新たなる価値を創造しての事業展開です。
私は、試行錯誤をしながら、ゼロから1への挑戦をし続けます。令和を活きて、未来を拓くために。
 


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