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ただ進めば至る(20) 臨界点を超えた日
2011年10月22日
とうとうその日がやってきました。振り返ってみると確かに兆候はありました。丹後での膝の痛みも間違いなく前兆だと言えると思います。少し前のしまなみ海道ウルトラで杖をつかないと歩けなくなったあの痛みも間違いなく自分の膝のSOSに他なりません。
だけど、前しか見てなかった当時は「なぜ?」と考えたことは一度もありませんでした。「走ったら治る」としか思っていませんでした。そうしながら確実に症状は進行していました。そしてとうとうその日を迎えてしまったのです。
2時間走にチャレンジしているときでした。なんでもない平地を走っているときに突然くず折れてしまったのです。立ち上がることもしゃがむこともどうすることも出来なくなり、ひたすら痛みが治まるのを待って片足で立っていました。
しかし、痛みがひくことはなくなんとか1キロ先のコンビニまで移動しようともがいてみましたが進めたのは数十メートルだけでした。こんな激しい痛みに襲われたのは初めてのことでした。どう表現したらいいのか・・膝がどの方向にでも曲がるような感じで支えがなくグラグラする状態でした。もちろん、少しでも動くと激痛が伴います。
そんな状態なのに、いつものように少し休んだらまた走れるようになると信じていました。そのせいなのか、当時書いたブログにはその前後の記事がありません。ひたすら時を待っていたのかもしれません。でも、その「いつか走れる日」はそのままでは来ませんでした。
四万十川ウルトラマラソンの応援に行ったのがその日のおよそ一週間前のことでした。友の走る姿に感動しました。
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それでも諦めなかった市民ランナーの話「ただ進めば至る」
ある市民ランナーがある日突然医師から「もう走れない」と最後通告を受けました。それはあまりに突然で衝撃的で愕然としました。暗黒の日々からふた…
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