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エスター・ヒックス、ジェリー・ヒックス『引き寄せの法則』を読む

この書物は、集合意識を代表するエイブラハムがエスター・ヒックスの言語意識を通してジェリー・ヒックスと対話する、チャネリング文献です。

ジェリー エイブラハム、質問があります。わたしにとって、「ありのまま受け入れる」は、いちばんワクワクするテーマです。

エイブラハム あなたがこの物質世界に生まれてきたのは、「ありのまま受け入れる」を人に教えるためです。でも、人に教える前に、まずは自分が「ありのままを受け取る」を理解してる必要があります。この話題は普通、「誰かがわたしの望まないことをしている。どうすれば彼らにわたしの望むことをさせられるだろうか?」というような流れで出てきます。
 世界に自分と同じことをさせようとしたり、自分の望むことをさせようとしたりする人がいます。そうではなくて、「誰もが自分の望む経験を創造することができ、思考や行動をし続けることによって、自分が望むものや体験を手に入れる権利がある」という考え方を身に付けるほうがずっといいでしょう。そうすれば、自分の思考の力によって、自分と調和しているものだけを引き寄せることができるようになります。――pp.261-262

著者たちが読者に最も求めることは、「場面ごとの意図確認」です。

同じ振動数の物事を引き合わせて出来事を形成する働きが宇宙にあります。だから、そのように引き寄せることは宇宙に任せて、各個人は、気分を高め(振動数を選び)、意図(振動数を固定)して、思考を向ければ、宇宙の力を活用できます。逆に、意図せずに生きる人は、意図的に生きる人の体験に巻き込まれて、不当な気分を強制されることになります。出来事は、歪んだ価値と恣意的な意味に満ちた偶然として体感することになります。

 あなたがここに来たのは、「他の人」が選んだ世界をありのままに「受け入れる」と同時に、自分が「選んだ」世界を自分で「創る」ためです。他の人の選択が、あなたの選択を邪魔することはできません。しかし、他の人の選択に思考を向けると、あなたの波動に影響することはあります。それによって、あなたの「引き寄せの方向性」にも影響するのです。――pp.77-78

さて、著者たちは、学びを深めるために、言葉を役立てています。

 言葉ではなく、人生経験によってしか人々を導くことはできません。ですが、物事を定義したり説明したりする言葉と、人生経験が結びつくことによって、学びが深まります。このような思いで、わたしたちは言葉を使っています。――pp.61-62

ところで、読者のみなさん。

つぶやきが、そのまま、周りのエーテル空間に鳴り響いていることをご存知ですか。とくに、言語化したときに発生する衝撃波が、音声にしなくても、頭から、メガホンを使って話すように、放送されています。

こうしてつぶやく私は、たまたま、ハイヤーセルフに悪戯されて、その放送を聴く機会がありました。しかし、私たちは、普段、それが聴けないようにフィルターが掛けられているので、日常生活が送れているのです。

以上、言語学的制約から自由になるために。