なぜ少額の投資家は失敗するのか

こんにちは
かなりお久しぶりです。
投資歴が5年になり様々な人を見てきた中でふと思ったことがあり、当時初期の自分に伝えてあげたいなと思ったので、これから投資をする人、投資を始めたばかりの人向けに書いてみたいと思います。
これから書くことは冷静に考えれば当たり前のことですし、ある程度資金が大きくなった人であれば、言語化してなくとも無意識に考えている事だとは思いますが、あくまで初心者向けということでご容赦ください。

数万〜数十万円規模の種銭から数千万円あるいは億までの道のりの中でどのようなフェーズがあるのでしょうか。
順を追って見てみましょう。
またそのフェーズごとに取りがちな行動や思考ついても紹介します。

初期のハイレバ期

おそらく一番多くの人が属するゾーンだと思います。
周りが投資を始めたので自分もと思って始めたとか、コロナで時間が出来たので資産形成をと思って始めた、等々色々理由はありますが、総じて投資の仕組みやお金の流れに関してほとんど理解がない状態です。
その割に投資資金の30%〜50%もしくはそれ以上を平気で失うリスクを取ってトレードをします。
こう書くと初心者が資金管理不足で〜というあるある話に聞こえるかもしれませんが、私はこれ自体は悪くないと思っています。このフェーズではそのレベルのリスクを負ってでも2倍3倍にしなければ次のフェーズに行けないため、どこかで大きなリスクを背負う必要があるからです。
これは仮想通貨界隈を見て思ったのです。現在成功していて、かつ投資に対する考え方も非常に素晴らしいな、という方々が口を揃えて言っていた言葉があるんです。「今の自分があるのは昔の自分が大きくリスクを取って突き抜けたからだ」と。
何か秀でたものを持っていて、なるべくして成功者になる方もいますがそうでない方(言い方悪くて申し訳ない)は、偶然のチャンスでもいいので掴むしかないと思っています。
このことからも分かる通りこのゾーンでの投資の再現性というのは今後のフェーズの中でも最も低く、一番負けやすく脱落しやすいゾーンと言えます。
このゾーンにいる方にとって一番大切なのは、このゾーンにいる自覚を持つことです。←かなり大切
自分は今一番負けやすい人がいるゾーンにいる、ということを認識するだけで、取る行動に疑いが生じ、都度自分を見つめ直すきっかけになり、結果としてどうでもいい地雷を踏む数が減るのです。そしてこの自分を疑うという行動は今後に繋がってきます。

100万円程度の余裕資金がある期間

前のフェーズでうまく行き運用資金が100万円を超えました!おめでとうございます。ここにくるだけでも相当な屍を目にしていることだと思います。
さて100万円を超えた時点でとてもとても大事なことを自覚する必要があります。
それはビジネスにおいても当たり前のボリュームディスカウントの考え方です。ようはたくさん頼めば1つあたりの値段を安くしてあげるよと言うことです。
100万円以下の人と100万円以上の人とでは取引量が変わってきます。(実際変わらなかったとしても100万円という金額を入金するだけでも優遇されます。)
そしてこの優遇される事は投資で勝つ必須事項とも言えます。
これも自分が尊敬する仮想通貨界隈の方が言っていたのですが、トレードをする際の不確実性ばかりの中、数少ない確実性としてコスト(手数料)があり、これを減らす事は勝ちに確実に近づく事であり怠るべきではないと。
100万円以下の時代の考え方が抜けずに今まで使っている環境をそのまま使っていると、100万円以下の人たちと同じ負けやすい環境でのトレードを強いられます。FXでも株でもなんでもいいですが、ここら辺から、軽くあしらわれても良いので交渉する癖をつけましょう。

1000万円の資金を回せる"投資家"期

投資家をハイライトさせていただきました。このまでの段階では投機家とでも言いましょうか。
ここまでくると確実性を売ったり、急いでいる人に時間を売ることで確実な利益を得ることができます。(証拠金がある程度あるためオプションや先物取引で利回りは低いが、確実な利益を狙える)
さてこのフェーズになってきて、気がつく方は多いのではないでしょうか。明らかに昔と違ってリスクに晒している資金の量が低い事を。
当たり前なのですが資金が増えると、多くの人はそれを失いたくないので、より堅いトレード、堅い投資を好むようになります。結果として勝手に資金管理が良くなるのです。(まれにフィーチャーされる大資金ハイレバトレーダーはエンタメとしてやっている部分もあるためカウントしませんw)
めちゃめちゃ当たり前のことを書きますが、10万円の10%は1万円ですが1000万円の10%は100万円です。
そして10万円もとうが1000万円持とうが生活は大して変わりません(悲しいですが事実ですw)
こうなってくると生活の足しにしようと、10万円稼ごうと思った時に1000万円あればたった1%の運用成績が上がれば良くなるのです。これにより無理な投資が減り、いわゆる退場の可能性はどんどん小さくなっていくのです。
これは投資は%で考えたほうがいいのか、絶対額で考えたほうが良いのかの議論に似ています。資金が少額の場合は前者を選びがちで、資金が増えてくるとあらゆる場で流動性の壁にぶつかり、利回りが下がるので最終的には絶対額を指標に選ぶようになります。(資金が増えると自分がいくら運用しているのかわからなくなり%を考えられないという理由もありますw)

5000万円〜億 「職業は個人投資家です」期

ここまできた人にはもはやアドバイスもいらないでしょう。(むしろアドバイスください)
ありがたい事に数々の難関をくぐり抜けこのフェーズに達している方が周りにたくさんいる為、彼らの考え方や投資行動について考えてみます。
と言っても1000万円の期間からそこまで変わりはないのですが、唯一変わる事というとスタンスに「待ち」が加わる事かなと思います。ここまで資金が増えてくると、待つのも投資なんて言われますが、これを実行に移すことが可能になります。(いい時だけ参入して微妙になったら別の市場へ移る等)
よく「そんないい話金持ちにしか回らない」なんてこと聞きますよね。金持ちの定義も難しいところですが、このフェーズになると、え?そんな美味しい話ある?みたいな話がちょくちょく回ってきたりします。そしてその多くはもちろん詐欺だったり机上の空論だったり色々あるわけですが、少なくとも100万円規模の時代に回ってくる話よりかは圧倒的に信頼度やクオリティが上がっている事は間違いないです。ただこれはそれまでの投資人生でどのような人と付き合って来たか、付き合い方をしてきたか、にもよる為再現性までは担保できませんが、このクラスになると、一緒に戦い抜いてきた戦友も、それなりの知識と腕を持っている為、定期的に情報交換するだけでもお互いにかなりメリットがあります。故に美味しい情報をお互い交換する事になるわけです。
この時期になると私が考える中では一番硬い時期になっており、なるべく少ない手間で安定した利益を求めるようになり、投資からのいい意味での退場を考える人も出始めます。
投資から退場しリアルの生活の充実を求めるのです。人はどこまで行っても欲求が尽きないので、そのフェーズに無い人からするとうれしい悲鳴のように感じます。

まとめ


さて、終始当たり前の話をしてしまいましたが、いかがだったでしょうか。
結局何が言いたいのかをまとめると、資金が増えるほど、リスクに晒す割合が低くなり、安定運用になり負けづらくなるという事でした。そして初期は一番負けやすいことを自覚すべきであり、それを踏まえた行動をしよう、ということでした。

ごく初期のこれを読んでも投資行動が変わらないであろうあなたに向けて最後に強いメッセージを書かせていただきます。
あなたよりも一つ上のフェーズの人は、あなたが普段払っているコストの10分の1しか払っていない場合もあります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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