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webtoon制作について作家に聞いてみた 【ありめ蛍先生】

webtoon部の編集担当の照井です。今日はwebtoonの作家さんに、書くこととなったきっかけや「書いてみて感じたリアル」を聞かせてもらうため、現在弊社のwebtoonで複数作品でネームを担当して頂いている「ありめ蛍先生」にインタビューさせていただきました。

作家:ありめ蛍先生
美大の立体系の学部を卒業後、美術館スタッフの傍ら兼業作家としてイラストカットや似顔絵、漫画など制作。2018年から専業作家として活動。SNSを軸に活動し、Instagram6.5万、Twitterは2.2万フォロワーを超える。webtoonでは現在Hykecomicで配信中の「裏切られた妻たち」「美活時代」の2作のネームを担当。
Instagram:@arime_h
Twitter:@arime_h

編集:照井栄理(以下、照井)
スマホゲームの会社で乙女ゲームやリズムゲームのシナリオ制作、進行管理を経験後、2022年4月に株式会社Mintoのwebtoon編集として入社。ありめ蛍がネームを担当するHyke comicで配信中の「美活時代」「裏切られた妻たち」の作画ディレクションを担当。女性向け作品を中心に複数のwebtoon作品を準備中

照井:Mintoとの出会いのきっかけはなんですか?

当時フォローしてた作家さんたちがMinto(当時はwwwaap)からもらったお歳暮のお肉をアップしていたことがきっかけで、Mintoさんに興味を持ちました。お肉に釣られました笑。というのは冗談で、そのときの作家たちからのMintoへの評価も見て、こんなに作家思いの会社があるんだと思い、フォロワーが1万を超えたタイミングで自分から問い合わせしたのがMintoとの出会いでした。

照井:さくっと出てきた「1万フォロワーまで行った」話もすごい話なので深堀りしたいのですが、今日は本題ではないのでまた他の機会にぜひ聞かせてください。。。


ありめ蛍先生のインスタ投稿

照井:Mintoとwebtoonをつくることになった経緯を聞いても良いですか?(当時は別の人が担当でした)

SNSでの活動も安定してきた頃で、クリエイターとしての今後の動き方を模索しているときでした。そんなときにMintoさんから、新たにwebtoon事業を始めるにあたり、キャラデザとネームができる人を探している、とご相談をいただきお引き受けさせていただきました。

純粋に相談いただいた原作のシナリオが「面白そう」だという気持ちがありお引き受けしたのですが、分業制で働けることと、相談いただいた際のメールがスマートだったことも後押しになりました。

ありめ蛍先生が担当する美活時代の東京カレンダーの原作

照井:タイミングも良かったんですね。後者の分業と相談メールのスマートさについて深堀りさせてください。

webtoon制作にあたり、担当範囲がキャラデザ・ネーム・線画・着彩と工程ごとに担当範囲を分けてチームで制作できることが、作り手として大きなメリットだと感じています。

自分の場合は、キャラデザやネームは速く作れるけれど線画と着彩は時間がかかります。担当範囲を選べるということは、各作家さんの得意分野で一つの作品作りができるのでその分、個人の商業経験としても多く打席に立てると感じました。

実際に、現在HykeComic様で掲載中の「美活時代」「裏切られた妻たち」の2作品のネームを担当させていただきましたが、週刊連載で2作品同時に担当できたのは「キャラデザ・ネーム」までの担当範囲だからだと感じています。

普段から着彩や背景などを分業できないものかと考えていたのでまさにこれ!という感覚がありました。

ありめ蛍先生が描いた美活時代(左)と裏切られた妻たち(右)のネーム

照井:「ご相談メールがスマートだったこと」についても聞かせてください。

ご相談の時点で、条件詳細や資料をとても丁寧でとても助かりました。例えば「この工程の原稿料はいくらですか」「制作時期やペースはどんな感じですか」など、疑問点が発生した分メールのキャッチボールが増えますが、Mintoさんの場合、広告案件でもいつもそうなんですが、webtoonででもイエスかノーで返信が済む状態まで整ったかたちでご連絡を頂きました。疑問点が少なく、安心して取り組むことができるのでお引き受けしました。

照井:これはすごく嬉しいです。弊社の広告事業(コンテンツソリューション部)が、クリエイターとのコミュニケーションですごく意識してブラッシュアップしてきたところなので、それが新規事業のwebtoon事業にも活かせていたのだと思います。


「裏切られた妻たち」ありめ蛍先生の好きなシーン

照井:webtoonをつくってみて感じていることを教えてください。

描き溜めは心の余裕になる!ネームがお金になるって素晴らしい!と感じています笑

webtoon連載は基本的にフルカラー週刊連載なので、分業制とはいえハードな働き方だと思うのですが、リリース(連載開始)までにストックを作った状態で走り出せるので、心理的な余裕があると感じています。勿論〆切はあるのですが、編集の方に無理のない範囲で調整いただいたり融通は利きやすいと感じています。また生活の面で考えるとwebtoonは黎明期より原稿料単価が上がっている点と、ネーム・線画・着彩といった工程ごとに原稿料が支払われるので、連載コンペにネームが通らずお金にならない、漫画の仕事はしたいけど貯金が減るので他にバイトをしないといけない…といった状況の手助けにもなると考えています。


「美活時代」ありめ蛍先生の好きなシーン

照井:webtoonを一緒に作ってみてMintoに対して感じてることも教えてください。社交辞令なしに忌憚なくおねがいします!笑

広告の仕事のときから変わらないですが、Mintoさんはスマートかつ温かくて、ビジネスと仁義のバランスが神的な会社だなと感じてます。各クリエイターに対しても、社員の方同士でもリスペクトを感じます。

照井:べた褒め。。。笑

前述したとおりご依頼のメールがスマートであると同時に、お仕事上で発生する修正のご指示でも「クリエイターのモチベーションを下げない」ようにお気遣いいただいているように感じます。

「ここを直してください」の一文で済むかもしれない修正一つでも「ここはこういう描き方が伝わりやすいと思うのですが、いかがでしょうか」と具体的な資料と共にご指摘いただくときに、きっと作家側からは見えないところで沢山時間を割いていただいて、伝え方もたくさん考えていただいているんだろうなぁ…と感じています。丁寧にお取引いただき恐縮です…。そしてMintoさんが特にすごい感じるところは、すべての社員の方が同じ熱量で丁寧というところです。

照井:ありがとうございます。。。改善してほしいところはありませんか?

改善というか期待している点ではMintoさんのLINEスタンプのように、webtoonも世界中の人に届いてほしいです。スタジオとしてどんどん成長されて、Mintoスタジオ発のヒット作が生まれることを期待しています!私もがんばります!

あと個人的なお願いで恐縮ですが、健康が二の次で制作中心のこもりがちな生活になりがちなので、運動しろとかちゃんと睡眠とれだとか、定期的に尻たたきをしていただけると助かります…叩いてください、尻を。笑

照井:世界的なヒット出せるようにがんばります!健康は本当に大事なので私たちも出来るフォローはしていきますね。お話は変わりますが、今後やっていきたいことや期待することがあれば教えて下さい。

個人的にやっていきたいことですが、webtoonならではの独特のコマ割りや線画、着彩仕上げなどのノウハウを共有したり、言語化・明文化できたらなぁと思っています。あとはネーム以外の他の工程にも挑戦してみたいです。webtoonはクリエイターとしても面白く、今後の可能性もあると感じるので、描き手も読み手も編集者さんももっと増えてほしいと思ってます!

照井:ぜひ!いま準備中の次作は勿論ですが、別他の工程もご一緒したいと思ってます!今日はありがとうございました引き続き宜しくお願い致します!


ありがとうございました!
MintoではWebtoon制作の編集者とクリエイターを募集してます!ぜひお気軽にご連絡ください!


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