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聖者たちの食卓

最近、タイパということばが嫌いだけど、自分も新しいコンテンツを見るとき、そのコンテンツにある程度のおもしろさの根拠がなきゃ見れなくなってることに気がついてすこし悲しい。

大学生の頃は暇だったから毎日新しい映画見てたなーとか思い出すと、つまらん人間になったなと。

だから最近新しいものを見るときすこし力が入る。
これが疲れるのが分かってるので見なくなる悪循環。

これを抜け出すコンテンツがドキュメンタリー「聖者たちの食卓」なんだよ。


ロケ地はシク教の総本山の無料食堂。
冒頭から終盤まで多くの人がカレーを作りそれが食べられるまでを写していて、なにも考えずぼーっと見れるのがこのドキュメンタリーのいいところだと思う。

なぜ思考コストが少ないかと考えると単純にネガティブなシーンはなく自然を見ているかんかくで見れることだろうか。
まずこの無料食堂はシク教の人々がボランティアで食材の提供から加工、調理、料理の提供を行っていて、料理の提供受けた人々もまたカレーを作るプロセスのどこかに参加する、自然で純粋な循環ができているように見えるのがこのドキュメンタリーのいいところなんだよなー。だから邪な考えをせず、その循環プロセスの一端を見てるだけで満足できてしまう。

カレー食ったあと皿洗いに参加する


そしてこのドキュメンタリーは一貫して説明やナレーションがほぼない。だから絵を見るようにぼーっとできるし、そのぶん調理中の音は耳馴染みがいいことも感じられる。

仲いい人に勧めたいが口で説明するのは大変なので紹介したことがない。

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