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デュエプレ選手権エリア予選@三重参加レポート

 どっお(↑)~も、どっお(↑)~も~。
 先日行われたデュエプレ選手権エリア予選(@三重県、カードボックス津店)に参加してきたので、そのレポートを書いていく。内容嵩増しのため日記成分多めである。

使用デッキについて

 今回の使用デッキ選定基準は一つ。事故負けが少ないこと。
 
高速道路代金をかけて会場まで行った末なにもできずに負けた暁には、進撃の巨人の例のコマみたいになってしまうこと必至だからだ(エリア予選のルールは泣く子も黙るBO1トーナメントである)。
 この基準で行くと、軽コストクリーチャーが多めかつリソース確保力に優れた【青単リキッドピープル】がまず筆頭候補に挙がるであろう。
 実際私も最初はこのデッキを使う気で満ちあふれていたが、デッキ登録締切日当日に「メタに対して脆弱な【リキピ】は大会向けではない」という霊感が走り、より対応力の高い【シータメンチ】へ変更した。

akira氏本人からのアドバイスにより、元構築(下ツイート)の《永遠リュウ》1枚を《フォーエバー》に

 このデッキも《メイ様》×4枚と2コスブースト×8枚の計12枚初動態勢であり、安定性が高い。具体的には、初手5枚の中に初動カードを引ける確率は85%だ(2t目までのドローやマナ色の問題もあるためあくまで参考値である)。
 エリア予選は全5回戦なので、とどのつまりウルガモスの『だいもんじ』を5回連続で当てれば私の勝ちである。ここまで何度も苦境を『ちょうのまい』からの全抜きで救ってくれたウルガモスを信じ、命運を託すことにした。

事前準備

 5月上旬すなわちGW中に伊勢神宮にお参りしてこようと思ったが、『カイジ』一気読みによって生活を破壊されたため敢え無く断念した。

 苦肉の策ではあるが、当日は触媒(下図)をリストバンドに仕込んで魔力のドーピングを図ることにする。

【紅蓮の怒】初出版は1000円以上したため

 人事は尽くした。当日までは可能な限りガチンコジャッジの練習に時間を割き、コンディションを整えることに集中した。

決戦当日

往路

 自宅から会場までは車で約45分、ちょうどアルバム1枚分の長さである。  
 薄曇りの下、高速道路を走りながらカーステレオで米津玄師『Bremen』を流す。

 これは”Lemon”がこの世に解き放たれる1年前に出されたアルバムで、「タワレコに通うような邦楽層は全員知っているが、一般層はほとんど知らない」というアンビバレンツな位置に米津玄師がいた時代の作品である。
 このアルバムを今聴くと、「ギターのエフェクトで音色の幅を持たせる」というやり方を一旦限界まで突き詰めようという意思が見え隠れする。これ以降、現在まで米津玄師はシンセサイザー(ボコーダーもこれに含んでいいのかね?)にほぼ一辺倒であるが、もしかしたらその内気まぐれでギターに戻ってくることがあるかもしれない。
 そんなとき、このアルバムを知っているとニチャニチャドヤ顔知識マウントすることができるので聴いておきましょう皆さん(最悪な宣伝)。

受付~1回戦

 大会開始時刻の約30分前に会場へ到着し、レジで受付をする。公式サイトの大会ページを見せるだけであったため1分もかからない。隣の書店を練り歩き開始時刻を待つ。
 やがて大会開始時刻となった。集合のアナウンスがかけられ、イザジン(トーナメントを管理するwebシステム)の大会ページのQRコードをプリントアウトした紙が壁に掲示される。
 参加者各々が自分のスマホでそれを読み取り、ログインしていく。
 既に1回戦の組み合わせは作成されており、確認すると私は不戦勝であった。他の参加者が自分の対戦卓に着いていく中、私を含む不戦勝者は少し離れた机に集められる。
(なお欠席者数は4/32人のようであった。)
 全員が着席した後、店員から大会ルール及び段取りの説明がなされる。恙なくそれが完了した後、「では対戦開始してください」の掛け声で、スッ……と大会が開始される。
 対戦開始時の「よろしくお願いします」という声が一斉に聞こえた後にしーんと静かになるのは、DCGの大会特有という感じがして面白い。不戦勝の私は先ほど購入した『金色のガッシュ!2』2巻を読んで時間を潰す。

 キャンチョメの鏡花水月強すぎてどうすんの問題は果たしてどうなるのだろう……。

2回戦

ようやく本編
 20分ほどで1回戦全卓の試合が終了し、次戦の組み合わせが公開される。私は1番卓へ移動し、対戦相手に挨拶した後着席。ちなみに偶然にもこれ以降全部同じ卓である。運動不足解消ならず。
 さて、私は1回戦不戦勝でふにゃふにゃしているのに対し、対戦相手は1度とは言え死線を潜り抜けてきている。円滑なギアチェンジはかなぐり捨て、最初からトップスピードで行くしかない。卍解相当の霊圧を開放してコイントスに臨むも打ち砕かれ、私は後攻を取った。
 もし相手が【青単リキッドピープル】だった場合、この時点でかなりキツい。恐る恐る相手の超次元ゾーンを確認すると【MRC】であったがブラフの可能性もある。
「頼む……!!【MRC】であってくれ……!!」
 痛切な祈りの中、相手が初手にマナゾーンへ埋めたのは……

2回戦【MRC】後攻

 その後、返しの自分のターンで後1メイ様を決める。相手に《ボーン・スライム》《ロノヴェル》を出されなければ最善の滑り出しである。
 幸いにどちらも出されず、相手2ターン目はマナ置きのみでエンド。その後数ターン、《メイ様》で《メイ様》がヒットするというイレギュラーが途中にあったものの概ね大過なく自分は順調にマナを伸ばしていく。
 相手もチャージャー呪文で着実にマナを伸ばし、一足一刀の間合いのなか中盤戦へ。

 転機が訪れたのは以下の盤面である。

自分のターン、マナチャージ後

 この盤面、《リュウセイ・ホール》から何を出すかで次ターン以降の未来が大きく分岐する。
 こちらのデッキ本来の動きを通すなら《大番長》出しであるが、その場合返しのターンで《デスゲート》+《ヤミノオーダー》蘇生をされると、《ヴォルグ・サンダー》トンカチと併せてこちらの盤面が更地にされてしまう。
 一方、《勝利リュウセイ》を出して相手のマナを縛れば《デスゲート》はケアできるが……。
 悩んだ末に私が選択したのは《大番長》出し。
《勝リュウ》出しとしたときに相手が《デスゲート》ではなく5コストホール呪文を手札に抱えていた場合、リターンが限りなく薄い
ことを重く見たためである。
 結果的に返しのターンで《デスゲート》は飛んでこず《大番長》は生存し、数ターン後こちらの《メンチキルゾウ》が完成した。有効トリガー3枚以上条件で乗り込み、2枚踏んでヒヤリとしたもののダイレクトアタックが無事通り勝利。(実質)1没を回避し胸を撫でおろす。

3回戦

 2回戦はどうやら自分の卓が最後だったらしく、対戦後息つく間もなく次の回戦が発表される。
 卓で待っていると対戦相手はすぐに現れ挨拶ののち着席、やがて他の卓も準備が整い対戦が開始される。
 呆けてコイントスの際に霊圧を開放するのを忘れていたら先攻がとれてしまった。これもうわかんねえな。相手の超次元ゾーンを確認すると【刃鬼】系統であった。ただしブラフの可能性もあるので以下略。
 ブロッカーが飛んでこないことを神に祈りつつ、またしても1ターン目に《メイ様》の召喚に成功する。ウルガモスめっちゃ舞っとるがな。例によって相手の超次元がブラフか否かでハナシが180度変わるが相手の初手マナ埋めは……

3回戦【シータ刃鬼】先攻

 相手が中盤まで黒マナを埋めていなかったことからデッキは【シータ刃鬼】であると予想を立て、《ガチンコ・ジョーカー》によるハンデスのケアを中盤は考慮から外す。ただし《ウェディング》が相手のマナに見えたため、こやつは終盤に可能であればケアしたい(こちらのデッキは唯一のリソース大量獲得札である《N・ワールド》を2枚まで削っているにつき、かなり無茶寄りの要求だが……)。
自分は序盤のドローで《フォーエバー・プリンセス》を素引きしていたため、まずはこれの着地に全リソースをつぎ込む。相手の動きが事故気味だったこともあり、相手にホール呪文を唱えられるよりも前に《フォーエバー・プリンセス》を召喚することに成功した。これにより相手のホール呪文および《刃鬼》を封殺し、動きが鈍ったところで盤面を広げていく。途中、《ウェディング》をもし持たれていたら切り返されるかもという若干危うい瞬間が一度だけあったものの潜り抜け、最終的に《紅蓮の怒》の隠された効果で並べた大量打点で殴り切り勝利した。

《スパーク》のない環境サイコ~

 結局最後まで相手の公開領域に《刃鬼》が見えなかったため、「もしかして入っていない?」という疑念を持ち対戦後に訊いてみたところ、「デッキには入れており実際手札に持っていたが、《フォーエバー》が邪魔で出せなかった」とのこと。自分のプラン選択が合っていたことを確認し、マンモスうれピー瞬間であった。

4回戦(準決勝)

 またしてもインターバルが短いが、あと2回勝てば優勝=エリア予選抜けであるため泣き言を言っている暇などない。現れた次回戦の対戦相手と挨拶をし、果てしない戦いのロードに身を投じ……

 敗北。
 その後対戦相手が次回戦(=決勝戦)も勝ち、エリア代表となったためデッキタイプおよび対戦内容の詳細は非公開にする。
 ざっくり言うと「相手が平均以上の回り」かつ「自分が初動を引けず平均未満の回り」で、一瞬たりとも相手の優勢を崩すことができず負けた。
 恐らく勝敗に影響はないが、最善ではないこちらのプレイが一か所あり、帰りの車中で激しく後悔した。「大舞台でプレイミスをゼロにする」ということの困難さを改めて実感した次第である。

 こうして、私の挑戦は三重県ベスト4(嘘は言っていない)というなんともいえない結果で終わった。

終わりに

 対戦中は集中しているので大丈夫だったが、対戦終了後に勝敗をイザジンwebページに登録する際スマホに入力する手がありえんくらい震えた。緊張がヤバかったということであるが、普段オンラインの公認大会に出ている時とは全く違う体の反応にびっくりである。
 ところで、今回三重会場で決勝戦まで勝ち進んだ2人は、どちらも紙のデュエマの競技プレイヤーだった。対戦中も全く緊張している様子がなく、当然その背後には踏んできた場数の違いがあるだろう。オフライン形式の大会であったからこそ自分の目で確認できた彼我の差といえる。
 『デュエプレ選手権』という大会自体が今回初めての開催であり、次回の開催があるかはわからないが是非ともリベンジしたい所存である。
(応募倍率エグい問題につき、できれば次回は増枠してほしいなあ……。)

 以上、ここまで読んでいただきありがとうございました。

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