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”自分のコンテンツをつくりたい”コンシューマーゲーム、映像業界からスマホゲームへ転職をした理由とは?

こんにちは!QualiArts(クオリアーツ)note編集部です。
QualiArts noteでは、どんな人が働いているのかも定期的に紹介しています。

今回は、3Dディレクターの海老沼を紹介します!

ゲーム企業の営業からキャリアをスタートした海老沼。当時の3Dゲームに衝撃をうけ、3Dクリエイターを目指すように。未経験で飛び込んだ3Dの世界、そこから、20年以上3D一筋の海老沼のキャリア変遷について話を聞いてみました。

プロフィール
海老沼 宏之(Hiroyuki Ebinuma)
テクモ、ナムコ、コナミデジタルエンタテインメント(コジマプロダクション)等、映像会社やゲーム会社を経て、2015年にサイバーエージェントへ中途入社。現在は、株式会社QualiArtsで3Dディレクターを担当し、新規ゲーム開発に従事。また、並行してゲーム・エンターテイメント事業部(SGE)のスマートフォンゲームにおける、3D美少女のかわいさの表現力を向上させるために設立されたクリエイティブ組織「ebi tech lab」の代表も務める。

ゲームとともに歩んできた


ーゲーム業界を目指したきっかけは?
私の子供時代は、アーケードゲームや家庭用ゲーム、マイコン等、ビデオゲームというものがものすごく進化していく時代でした。ゼビウス、ドルアーガ、リブルラブル、スペースハリアー、アウトラン、アフターバーナー2…とゲームとともに生きてきたと言いますか。新しいゲームが出たら遊び、ゲームセンターでもよく遊んでいました。ずっとゲームに触れていたので、ゲームに携わる仕事につきたいとは思っていました。ただ、当時は、どうやってなっていいかもわからず、ゲームに携わる仕事ができればと思い、コンシューマーゲームの会社に新卒で営業職として入社しました。

ー営業から、なぜ3Dクリエイターに?
セガの3D格闘ゲーム、「バーチャファイター」が3Dゲームとして出て、その時に衝撃をうけたんです。キャラクターが3Dで動くゲームは本当に革新的でした...とてもワクワクしましたし、私も3Dゲームをつくりたいと思い、その勢いのまま、会社に通いながらデジタルハリウッドという3DCGを教えてくれるスクールに通いました。当時はSofiimage3Dというソフトでした。

ー未経験でのキャリアチェンジに不安はなかったですか?
かなり不安でした。なので技術をモノにするしかないと、がむしゃらでしたね。入学してすぐに、会社に通いながら続けられるほどそんなに甘いものじゃないと気づいて、会社も辞めてしまったんですよね(笑)。もう完全に後がなくなったので、本当にやるしかないという状況でした。

ー卒業後はアニメーターに?
運よく、コンシューマーの会社に3Dアニメーターとして転職することができて、そこから、3Dアニメーターとしてのキャリアをスタートさせることができました。

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日々楽しすぎたゲーム開発

ーなりたかったアニメータに。実際に働いてみてどうでしたか?
とにかくゲーム開発が楽しくて。毎日帰りたくないという気持ちでいっぱいでした。チームで話しながらワイワイつくっていて、学生の合宿みたいで、楽しすぎてしょうがなかったですね。もちろん、自分で動きを考えて、動かしていく。動きが表現できることにも興奮しましたし、開発したゲームに自分の名前が初めて載った時は感動しましたね。

ーアニメーターとして就職した後、コンシューマーゲームの会社を何社か転職しているかと思うのですが、その理由は?
シリーズものではなく、新しいタイトルを常につくりたかったというのが大きいですね。ゲームジャンルとしても、RPGやアクション、ダンス、格闘、など結構幅広く経験させて頂きましたし、ツールとしてもSoftimage、XSI、MAYAだけでなく例えばmorpheneというモーションブレンドツール等をはじめ、様々なツールを習得することができました。常に新しい体験ができそうな場所を求めていました。ゲーム会社を複数社経験した後は、映像業界に転職をしました。

ー大好きだったゲーム業界から、なぜ映像業界へ?
何社かで、様々なタイトルに携わっていくうちに、ゲーム開発に自信がついたという感覚がありました。その時点で、自分に足りていない映像の技術を習得したいと思い、転職を決めました。そこからは、映画やアニメなど数本作りました。ゲームとはまったく違った世界がありましたね。すごく新鮮で楽しかったです。映像業界を経験して、ゲーム技術も映像技術も両方習得することができたので、この2つの技術で再度ゲーム業界で勝負をしたいとコジマプロダクションに入社を決めました。

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常に技術と表現のチャレンジができる

ーなぜコンシューマーからサイバーエージェントに?
ありがたいことに、3Dアニメーターになってからずっとビックタイトルに携わらせていただいていたのですが、自分だけのコンテンツと言いますか「私がつくりました」としっかりと言えるコンテンツを持ちたいと思ったのがきっかけです。組織や体制作りにも興味があったので本格的な3Dゲームがまだ浸透していないスマートフォンゲーム業界への転職を考えました。当時、これから体制含め本格的に3Dのゲームを作ろうとしていたサイバーエージェントに入社を決めました。

ー転職してきて感じたことはありますか?
入社以来ずっと3Dディレクターをしていますが、新規3Dタイトルの立ち上げを何本も経験していく中で、個々の裁量権が大きく、常に新しいチャレンジをさせてくれるというのはずっと感じていますね。「オルタナティブガールズ」を制作した時は、当時スマホで3D美少女のキャラがモーキャプを導入してVRでみられる、という体験ができるゲームは市場的になかったのですが、挑戦させてもらいました。その演出を考えるのは本当に大変だったのですが、リリース後も、VRライブやVRカラオケの演出なども任せてもらい、様々な表現のチャレンジをすることができました。施策を提案して、「それいいね」となると、すぐ採用され、実装に向けて動き出す。すごいスピードで完成されていくので、そこが面白いですね。そのほかにも、コンテンツに関わることであれば、CM制作やリアルイベントの映像作りなど、なんでもできる。こういう環境はなかなかないので、印象的でしたね。私は常に新しいことに挑戦したいと思っているので、状況がどんどん変わっていき、チャレンジし続けられる今の環境は自分の性格にあっていると思います。

ーゲーム以外にも自分のやりたいことが実現した経験はありますか?
今は、3D美少女のかわいさの表現を追求するクリエイティブ組織「ebi tech lab」の代表も務めているのですが、これはQualiArtsが所属しているゲーム・エンターテイメント事業部の「クリエイターあした会議」という経営会議で提案をして決議されました。こういったゲーム開発を超えて、やりたいこと、会社や組織にとって良いと思うことは、どんどんやらせてもらえる環境も好きですし、魅力だと思います。

自分のコンテンツをつくりたい

ー今後の目標は?
新規のゲーム開発もしたいですし、若手の育成もしたい。リリースしたタイトルには愛着を持っているので、たくさんの方に遊んでもらえるように運用にも力を入れていきたい。なんでもやりたいのですが(笑)。私にしかできないことをやり続けて、新しいコンテンツをつくり続けたいと思っています。やるからにはいいものをつくりたいので、これからもチームメンバーと一緒に、良いものをつくっていきたいです。

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