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健全な下剋上

ジャイアンツが去年までとはまるで違う野球を展開している。

去年までの原政権では、とにかく打撃重視で、長打力のある外国人選手や日本人大砲を揃え、全員4番かよという重量級打線を組んでた。やたら打つけど必ず終盤で投手がつかまり逆転されたり、守備の下手な選手のボーンヘッドで失点したりとそんな大雑把な野球でこれじゃ優勝できるわけないよねという感じだった。その巨人でヘッドコーチをしてた阿部さんが監督になったのだから原野球を継承していくのかと思いきや、投手陣と守備陣の再整備から入った。打撃が評価されてもリードや投手からの信頼に難があるとよく報道されていた大城を正捕手からはずし、守りで実績のある小林を登用し、大城と同期入団ながらなかなかスタメンマスクをかぶらせてもらえなかった岸田を使い続けたことで、バッテリーが落ち着いた。そして新人でもチャンスがあればすぐ与えた。大城同様、このチームに約束された特等席、指定席はないのだということを徹底した。その結果、これを書いている時点でリーグ2位で連勝中だ。去年までのカロリー過多気味の体質改善を完全に果たしたと言える。
イキのいい若手の活躍はワクワクする。確かに前任の原さんも松原や門脇など登用してきたけど、今年の巨人はそもそも外国人助っ人がスタメンにいない状態が開幕以来ずっと続いた。つまりそれはそもそも一発のある大砲に期待しないで泥臭く勝つということだろう。そしてそれは今までのところ成功している。若手の活躍はベテランの排斥ではなく、今年チャンスをもらっている34歳の小林や立岡はもちろんのことレギュラーの35歳の丸や坂本も負けられないなと頑張る構図になっている。今後3年間くらいで新陳代謝が完全に進むのだろうな。

日向坂4期生の勢いが止まらない。日向坂アニメ部はカンテレであったけど、先輩の乃木坂も通ってきたカラオケの冠番組「ミュージックパレード」が始まった。先輩がいない場での彼女たちは(良い意味で)開放感に満ちて積極性が増している。日向坂は乃木坂の3期や4期のような期ごとの絆の強さより、(良い意味で)縦の関係が強いイメージだったがやはり同期だけで集まるのはリラックスできて楽しいのね。

ハニーデューのヒットもあり、正源司が中心でエース的に扱われる可能性もあるのかなと思ってたけどさすがそこは伝統的なBINGOの枠であり、乃木スタと似た構成である以上、誰かを持ち上げると言うよりは組織力で勝負している感じが心地よい。またこの番組を第2のホームグラウンドとすることでいつも温かいオードリー以外の芸人との絡みや他流試合でトーク等を鍛えてほしいという期待感もある。そしてなにより彼女たちの個性や強みが発掘されることで日向坂のグループ全体に持ち帰る財産は豊富になる。ファン層の拡大にもつながるし。これまでの絶対的なセンターである小坂や絶対的なリーダーのくみてんやグループの顔であるかとしやみーぱんだけではない新たな魅力開発につながればこれは御の字でしょう。
個人的には藤嶌果歩の歌のうまさに舌を巻いた。加入当初はなんとなく、まん丸い顔したいかにも北海道出身という素朴な印象を受けてたのだが、いやいやどうしてひなあいの時に物怖じせず若林氏や春日氏に繰り出すジャブのようなトークに加え歌もうまくてとなるとこれはアイドル性の高さとあいまってかなり最強の部類かもしれない。正源司と藤嶌。以前にも書いたがこれは「柿崎×ねる」以来の無双ダブルになるなと感じています。

さて。

ところで今後ひなあいはどうなっていくのかな。ここはグループ全員にとってのホームなので、これからも「究極の内輪ウケ」でいい気がしてます。つまり彼女たちがプレッシャーから開放され、何をやってもいいし、自分達が収録を楽しんで過ごせるそんな場所であれば1人のおひさまとしてはありがたいかな。

いつまでも彼女たちとオードリーとケイマックスの悪ふざけを見ていたいんだよ。


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