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80年代初期のアリアプロⅡは最強でした

最近ほぼ日向坂のことしか書いてない気がして(気じゃない。事実だ)
他の趣味のこともなんか書こうかと思ったらそれはやはり楽器なのです。
これなら多少は語れる気がするので書くことないときの埋め草にはなるだろうということでまずはギター。

語る価値のある最初のエレキギターはアリアプロⅡのLS400というレスポールのコピーモデル。正月の年賀状配達のアルバイトというのが短期で稼げるものとして田舎では定番で、肉体的にもきつかったけどギターを自分の金で買いたくて必死でやりとげてその報酬で買ったギターでした。レスポールモデルでは一番安いエントリーモデル。バイト料に多少貯金を足しても正直このクラスしか買えなかった。

AriaProⅡ LS 400

当時のカタログを見るとスペック上はメイプル単板削り出しトップにマホガニー単板バックとなんだか上質な感じで、ただアリア独自の特徴としてネックはマホガニーではなくメイプルネックであり、ネックのジョイントがセットネックだけど内部はボルト締めというもの。ピックアップも上位機種だとディマジオを載せていることが有名ですがこれはアリア純正の「Extra Ⅱ」というもの。でもこれらのすべてが僕にとってはちょうどよかったのですが。

これは後付けの理由ですが、あれだけ何十年もハードに使ってきたのにネックのトラブルがなかったのは固いメイプルネックだったからかもしれないし、音が枯れて乾いた感じなのもそのせいかもしれないなと。また、個体差はあるかもしれないけどピックアップはフロントがやたらパワフルで歪ませるとサンタナみたいな官能的なトーンがするので僕はずっとソロを弾く時はフロントでした。逆にリアは少し下げるとクランチにちょうどいいかすれ具合でこちらをバッキングに使ってました(普通レスポールはリアをメインで使うのだと知ったのはかなり後でした・・)

1人でシンセとギターをちょこっとやったものがあるので参考までにこんな音ということで・・。

気付いたら高校、大学、社会人と何十年も使い続け、なんと令和の今も現役でバンドで使い続ける相棒となりました。一度Tonesの佐藤さんにリペアしてもらい、フレットの打ち替えと配線系やブリッジなどのパーツ交換とネック調整(ロッドがもう効かずアイロンでした・・)をしてもらってますがそれ以外は当時のまま。佐藤さんにはこんな安い国産コピーモデルでも嫌な顔ひとつせずリペアしてくれて感謝してます。その前に持ち込んだある有名リペア店では散々なことを言われた結果、フロントPUをメインで使っていると伝えたのに「バランスが悪いので調整しておいたから」とフロントを下げ、リアをあげる一般的なスタイルに勝手に変えられてたりした苦い経験があったので本当にうれしかったです。いろんな個人的な思い入れもあってこれだけはもう一生手放せない愛器です。

そしてもうひとつのアリア。LS400があるからもうレスポールタイプは要らないなと思い、何十年も一本でやってきましたがネットで見かけた時にそのルックスに惹かれて衝動買いした3PUのカスタム。いわゆるエース・フレーリーモデルに近いんでしょうか。ゴールドパーツを使っているもので型番は多分LC 650だと思われます。これは入手してすぐに佐藤さんにお願いしてペグをGOTOHに替え、フレットのすり合わせをし、ピックアップセレクターをセンターの時にオールミックスになるようにしてもらった(はず)ものです。


LC 650(たぶん)

後にジミーペイジのブラックビューティーを見て、やはり3PUのカスタムにはビグスビーが似合うなと思い、いろいろ探して購入。なんとか自分で取り付けました。チューニングがダダ狂うので、サドルをローラーサドルに替えたり、アームの可変域を増やしたくてロングのスプリングに替えたりしましたが最近はビグスビーをどう使うといいのかわかってきたのでチューニングも以前よりは安定してます。

ビグスビー装着後

これはLS400と個性が違い、まずセンターをセレクトするとなんとも芯のないパフパフな音がして逆にこれがカッティングの時にすごく合う気がして多用してます。フロントはやはり爆音、リアは枯れた音というのはLS400同様。購入時からすでにフレットが低いため最初はソロとか弾きにくいなと思ってそのうちフレット打ち直しもお願いしようかなと思ってたのですが使っているうちにもう慣れてしまい、逆にカッティングの時は低い方が楽なのでこれはこれでありだなと思うようになりました。これも気に入ってる相棒です。

お金がないから国産のエントリーモデルしか買えなかった頃とは違い、ある程度好きなものを迷わずに買える程度には余裕ができたあとでも僕はギブソンやフェンダーとかをわざわざ買おうとは思いませんでした。ただ偏屈なだけだったとは思いますがそれぐらい古い国産エレキに魅力を感じていたのも事実です。特に80年代のアリアプロⅡのレスポールコピーモデルはメイプルネックで高出力ピックアップで僕の好みなのでもはや他に選択肢はないと言ってもいいくらい気に入ってます。なのでその後のアリアとかレジェンドとか同じアリアでもPEとかTSとかそういうのにはまったく興味がなく、この80年、81年くらいの年代のレスポールコピーモデルが好きなんですね。いまでもLS800VDとか中古市場に出てきたら買いたいくらいですが、明らかにそれ違うだろというのを出品してる人とかいくらなんでも高すぎだろうと思う人も多いしさらには、さすがに40年以上前のギターなのできちんとメンテされてたかどうか弾き込まれていたかどうかもWEB上ではわからず、もうこればかりはギャンブルですね。
ちなみにネットやSNSでよく、ジャパンビンテージが最高だとか、いややはり本物のギブソンのオールドモデルしかありえないとか言い争ってるのを見ますけどそういうのにはまったく興味ないです。こんなのあくまで個人の趣味の世界の話ですし、要は自分自身にとって最高かどうかだけなので4000万円のギターであろうが4万円のギターであろうがその差の大きさは個人の価値観の範囲でしかないですしね。そもそもギターは弾き倒すものだと思ってて市場価格やコレクションとしての価値にまったく興味がない以上どうでもいいことではあるのですね(あくまで僕にとっては、ですが)

そんな変わり者の80年代アリア好きな僕がエレキギターでは去年初めてアリアプロ以外の国産ギターを購入しました。なぜそうなったのか、それは何が良かったのか、また次回以降で書きたいと思います。ここまでお付き合いいただきありがとうございました

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