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何だこれは!?【芸工祭アートポスター展】

芸工祭アートポスター展開催!

芸工祭の顔となるポスター。

公募された11点のポスターが、明日より南市民センターと福岡市美術館で展示されます(南市民センターは10月8日(日)~9日(月)、福岡市美術館は10月17日(火)~22日(日)開催)。

南市民センターでのアートポスター展。謎のQRコードにはある仕掛けが…

そこで今回は、ポスターコンペに参加し、本年度のメインポスターに選ばれた重村さん(インダストリアルデザインコース3年)に話を伺いながらポスターコンペとその意図について深掘りしていきます。

ポスターコンペ…?

芸工祭本ポスターは毎年実行委員会から担当者を決めて制作していたのですが、本年度より学祭全体に募集をかける形式に変更しました。5月28日に芸工祭ツイッターにて制作者の募集を開始。そのコンペには11人の芸工生が応募し、最終的には7月21日に一つのポスターに決定しました。

1.ポスターがどうあるべきか

ポスター制作に取り掛かるに当たって、実行委員会で芸工祭のポスターがどうあるべきか、そもそも何のために作るのかという根本的なところに立ち返えり、ポスターの役割を次のように決めました。

「ポスターは芸工祭の世界観を作るもの」

芸工祭全体としての雰囲気を整えることを今年の実行委員会は目指してきました。その鍵となるのは、芸工祭をどのような世界観にするかです。世界観というのは、和風や洋風といった一定のスタイルのことです。今回はポスターでその世界観を決めていこうと考えました。ポスター以外のもので世界観の指針となるものを表現しても良かったのですが、最も他の媒体へと発展させやすいことと、ポスターを学祭全体から公募したかったこともあり、今回のポスターコンペが開催されることとなりました。

2.制作会議(6月)

6月に制作希望者で集まり、自分が作りたいポスターの世界観をみんなで見せ合い、近い世界観の人たちと話し合ってその世界を膨らませる作業を行いました。本当は第一回会議の段階で世界観を決定し、みんなでそれを表現する予定だったのですが、それぞれの表現したいこと、得意なことが異なることが判明したため、自分の好きな世界観を表現することになりました。

3.講評会と投票(7月)

『門』という一つのテーマを、自分の好きな世界観で表現したポスターが完成しました。完成したポスターは印刷して見せあい、それぞれのポスターについて制作者同士でコメントしあいました。制作者の一人ひとりが持ち点3点を10作品に割り振る形式で投票をし、最終的に一つのポスター(重村案)に決定しました。

講評会の様子

4.ポスター中心のビジュアル制作

門を開いていく様子と門の内側から溢れてくるエネルギーの流れを表現している本年度の本ポスター。イラストを普段から描いている重村さんが作ったポスターですが、実はこのポスター制作の後、芸工祭ロゴの制作も担当しています。

芸工祭メインビジュアル(本ポスター)
第20回芸工祭ロゴ

そもそもアートポスターをロゴに落とし込むことも大変です。ポスターのエネルギッシュで鮮やかな感じを表現しながら、芸工祭の「工」の字は今年の「門」というテーマに合わせて扉が開いているようなデザインになっています。

芸工祭公式グッズも本ポスターの中から色見本を作り、デザイン要素として取り込んでいます。他にも装飾やSNSの画像などに本ポスターの要素が盛り込まれていく予定です。この本ポスターはまさに芸工祭のデザインの軸になっています。

グッズを作る際の色見本

南市民センターと市美にて開催

このように、芸工祭の軸である本ポスターですが、コンペで採用されなかったポスター案もとても見ごたえがあります。前述の通り、制作者それぞれが得意な表現で『門』を表現しており、独創的なものが並んでいます。それらを一気に楽しめるのがアートポスター展です。是非、お気軽にお越し下さい。

2研企画、CBAprojectの展示も同時開催されます。あわせて是非…!

2研のプレ展示(インスタレーション)
CBAprojectは衣装展示!

Minamiku Art Next
@南市民センター

10月8日(日)~9日(月)
10:00~16:00

The Creators
@福岡市美術館

10月17日(火)~22日(日)
9:30~17:30 ※夜間営業日の20日(金)と21日(土)は20:00まで


文=末田尚人



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