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わたしと絵本読み聞かせ講座 -前編-

娘が小さい時、毎晩の読み聞かせを日課としておりました。

3.4歳から10歳くらいまで、ほとんど毎日のようにたくさん読んできましたので、当時、なんの絵本を読んだかあまり覚えていないです。

意外なことに今浮かぶのは、虫や鳥など生き物が好きだった娘に、ハヤブサについて書かれた科学絵本を読んだこと。

あかね書房から出ている科学のアルバムシリーズです。

物語性はあまりなかったのですが、ハヤブサという生き物のかっこよさがわかりやすく書かれていました。

写真も素晴らしかった。

どんな作品にも作っている方の思いがあり、伝えたいものがあるものです。
ハヤブサのサムライのような姿が今でも浮かびます。

疲れてとても眠い時は、娘が代わりに、自分で作ったお話しを読んでくれて、朝まで眠ってしまったことも何度もあります。笑

読み聞かせられちゃってますね。

私が絵本読み聞かせ講座をやった原点

娘が幼稚園の年中の時に、年長組のママ友から「子ども達にお話し会をしたいから、教えてほしい」と言われたのが、私が絵本読み聞かせ講座をやった原点。

それから、Qちゃんの講座は楽しいと評判になり(自画自賛してます。笑)
地区センターなどで教えたり、役所の方の依頼で教えたり、また、幼稚園のママ仲間で作ったボランティア団体「お話し大好きの会」など、たくさんの幼稚園、保育園、小学校でお話し会をしました。


そしてそんな折、ママ友が通っていた朗読講座の先生が体調不良でお辞めになることになり、後釜にどうかとお誘いを受けました。

スタッフの方とお話していく中で、私は文学作品など朗読したことがないので「絵本読み聞かせ講座」ならできますと、お話しました。

このお話を頂く前に、そのスクールの小ホールで「クリスマスキラキラコンサート」というのを、ピアノの先生をされている方とコラボしました。
私は、詩、「マッチ売りの少女」「てぶくろ」「ジェイクのクリスマス」などを朗読しました。

当時の録音を聴くと、4歳の娘が私が登場して読むたびに
「うちのママだよ!」「ママじょうずー!」
と幼い声で言って、会場が笑い声になり、なんとも懐かしく愛おしい気持ちになります。

また、娘とそこの「親子で体操教室」に通っていたご縁もあり、
話がトントンと決まりました。

絵本に特別詳しいわけでもない私が、絵本読み聞かせ講座の講師になれたのは、そんな経緯からでした。

「声」というものを大切にしています

絵本は、講座やお話し会、娘への読み聞かせをしながら、知っていった感じです。

まだまだ知らない絵本も多く、もっと勉強しないといけないと思いながら、毎回の講座の内容を考えて、練習して、楽しい回にしていくので精一杯なところもあります。

私は、声優なので、やはり「声」というものを大切にしています。
まず、皆さんに自分の声を好きになっていただきたいのです。

発声練習や身体を使ったゲームや、たまには役になりきって、たとえば時代劇の絵本なら、100円ショップで売っているようなちょんまげや刀など小道具を使って、実際に演じてもらったり、演劇の要素も取り入れています。

とにかく、不思議とアイデアが次々と降りてくるので、楽しいことをいつも生徒さんたちとしています。

絵本の世界を皆さんに体感して欲しいですし、その方が楽しいですよね。

そしてそれに加えて、桜美林大学オープンカレッジで絵本読み聞かせ講座を担当できることになりました。

桜美林大学オープンカレッジで絵本読み聞かせ講座を担当

近所に住んでいる私より年上の女性の方で、桜美林大学のカウンセラーの方がいらっしゃいます。

私の朗読を聞いてくださったことがあり、
「あなたの朗読はとてもいいわ。」と褒めてくださったり、
近所なのでばったり会うと、
「いつもよく頑張ってるわよ。」と肩をたたいて下さるような方でした。
仮にAさんとさせてください。

ある時、犬の散歩に夕方歩いていましたら、ばったりAさんに会いました。

Aさんはこの時、道路の角に立ち止まって、私と犬を見つめながらニコニコしていて、しばらくお話ししました。

Aさんは「またあなたの朗読聞きたいわ。」と言ってくれました。

私は「はい。また機会があればぜひ。何かお仕事ありませんか?」と言って、しばらく何気ないおしゃべりをしてからわかれました。

そして、数日するとAさんから電話がかかってきました。
オープンカレッジで、絵本読み聞かせ講座ができないか、聞いてくださっているとのことでした。

私はこの時、1回か数回だけの講座なのか、定期的なのかよくわかっていなかったのですが、また数日経つと、今度は桜美林大学生涯学習センター長から電話があり

「絵本読み聞かせというのは、これからの時代とてもいい文化だと思うから、一度こちらに来てください。」

と言われ、桜美林大学にご挨拶に伺いました。

そして、2010年度秋期からスタートし、かれこれ、11年やらせて頂いています。

桜美林エクステンション講座

皆さんのおかげで、数年前からクラスも増えました。

この桜美林大学オープンカレッジ、今は名称がかわり「桜美林エクステンション講座」ですが

春期と秋期の年2回を毎回8回コースでやっています。

リピーターさんも多く、生徒さん達は、20名。

そして、数年前に午前クラス、午後クラスと増えてからは、
生徒さん達は15名ずつ。

ありがたいことに、申し込み日の初日には埋まってしまうという、人気講座になりました。

昨年度はコロナ禍のため1年間講座がなくなり、今年度はオンライン講座になり、生徒さんの数は一気に減りましたが(高齢の方が多かったためオンラインに慣れていないことが原因かと思われます)

これはこれで楽しい講座を開くことができました。

全て生徒さんとスタッフの皆様のおかげです。

桜美林の皆さんとは、特別な絆を感じています。

皆さんと私のことを現す絵本があるとするなら......

『ぐるんぱのようちえん』(福音館書店)さく:西内ミナミ え:堀内誠一かもしれないと思います。

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いろんなところで働く大きな象ぐるんぱは、どこにもあてはまらない大きなエネルギーのため、失敗ばかりでしたが、たまたま出会った子だくさんのお母さんに、子ども達の世話を頼まれて、それはそれは大成功するお話。

私もぐるんぱのように、子どもの時のひとりぼっちだった過去、仕事場でできなくてたくさん怒られたこと、決まっていた仕事がダメになったこと、また、セクシャリティもマイノリティであることから、どこにもハマらない違和感、シングルマザーになったこと、など、いろいろありました。

でも、桜美林の生徒さん達の温かさ、皆さんの優しさが本当にありがたく、皆さんの喜ぶことがしたいと思い、どんどんアイデアが浮かび、本当に毎回笑いが絶えず、皆さんと私の成長は無限に続いているかのようです。

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「ぐるんぱのようちえん」大型絵本を読み聞かせプレゼント。

過去のいろんな苦労や不具合や不一致な感覚など全てが報われる仕事が与えられた!
皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。

「おバカになる!」というのをテーマに、毎回羞恥心を捨て、絵本読み聞かせをする講座。

私の全てを投入した…と言ったら大袈裟かもしれませんが、、笑

私の声優としての、ボイストレーニング要素、滑舌、演劇的要素(瞬発力、集中力)声の演技の仕方(キャラクターになりきったり、感情表現など)、そして、ナレーターとしての要素…


こんな風に書くと堅苦しいのですが、実際はもっとバカっぽい⁈です。

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ハロウィンの時は、みんなで仮装をして絵本を読みました。私はスナフキンのつもり。

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獲物を狙う猫になってみよう!と、みんなで輪になってやってみたある日。

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皆さん「おバカになる!」というテーマをとても喜んで、楽しんでいらっしゃいます笑

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『きょうはマラカスのひ』(福音館書店)文・絵 樋勝朋巳 

ガチャポンケースにビーズを入れて手作りマラカスを娘と20個作り、皆さんとダンス!チャッウーチャチャウー…♫

そしてそんな折、とてもラッキーな出会いが舞い込んできました。

つづく

#森田樹優 #絵本読み聞かせ講座 #桜美林大学オープンカレッジ #声優 #ぐるんぱのようちえん #きょうはマラカスのひ #絵本作り


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