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休学日記。#6


5月6日。36日目。

実家。朝ベッドの上で起きてねむ〜って思ってたら両親の笑い声が聞こえてきた。幸せな朝。結婚して25年以上経っても笑い合える関係っていいよなあ〜と両親を見る度に思う。そしてこういうときはだいたい「パパ以上にいい人ってなかなか出会えんよね〜」という独り身の娘たちの戯言までセット。今日もねーちゃんとそんな会話から始まった。誕生日をこんなコメントからスタートさせてしまってごめんよ、24歳おめでとう。今年こそはいい人見つけてくれ、早くねーちゃんの結婚式行きたいし無責任に甥っ子か姪っ子を愛してみたいよ、妹としては。余計なお世話か。

実家から見える公園と川沿いの木が全部綺麗な緑になってた。前回帰ってきたときは桜の2分咲きくらいだったから全然印象が違っていた。次の桜を見る頃には復学して大学に通ってるのか〜って思ったらなんか季節っておもしろい。年に一回しか咲かない花って本当に風情あるよね。

歯医者と眼科の用事ついでに、お母さんと買い物に行った。昔から雑貨屋さんが大好きで、持ち物とか家に置くものとかケーキ屋のディスプレイとか結構こだわりを持ってて。何歳になっても可愛いものにアンテナを張っているお母さん本当に素敵だなあと思った。帰るといつも、どこかで見つけた可愛い雑貨を見せてくる。「これ可愛くない〜〜!?」っていつでもときめいている。ママみたいな大人になりたい。

そして今日は何と言ってもねーちゃんの誕生日。24歳、おめでたい。世界で一番好きな姉。比べる対象がいないから自動的に世界で一番だけど。世界に1人で世界で1番。言い過ぎか。マイペースで、良い意味で人に興味がなくて、誰かと比べたりを一切せずに自分独自の空間世界を生きてる感じがして、のんびりしてるのにしっかりしてる。みたいな感じの姉。あなたの、世界に1人の妹でよかったと思っています〜。この日記は見せないけど〜伝わるように念じておきます〜。


5月7日。37日目。

朝起きたら誕生日プレゼントの下に寝てる姉を見た。ほんとに行動が素直で謎でおもしろい。いろんな人から誕生日プレゼントもらったの嬉しくてベッドの上に並べて写真撮ってそのままその毛布被って寝てた。もう小学生やん。朝起きた時のひとことめ聞きたかったなあ〜。ねーちゃんがまだ寝とるときに出発しちゃった。

そんなこんなで朝に中津に戻ってきて1日働いた。今日は事務関連?の仕事を任された。オフィスワーカーの人の気分を味わえた。わたしの想像の世界上でのオフィスワーカーだけど。オフィスでワークしたことないから仕方ない。今日も初めて知ることにたくさん出会えて勉強になった。百聞は一見に如かずってやつがすごくわかった気がした。何度授業で聞いてもよくわからなかったことも、一度経験してみるだけで理解度が一気に上がる。すごく身になる感覚がある。「とりあえずやってみる」って簡単そうで難しくて超大切。肝に銘じた。

シェアハのみんなと夜ご飯を食べに出た。この前イモって食べられなかった蕎麦屋さんのカツ丼を食べた。リベンジ成功。めっちゃ美味かった。まじで美味かった。次は1人で行ってもカツ丼頼めそうだ。
帰ってから、持って帰ってきた実家のプリンをみんなで食べた。半分は塩をかけて食べてみた。家でやったらパパに怒られそうだからできない。新しい種類の背徳感を覚えた。美味しかった。もちろんプリン単体で超美味いけど塩かけるのもたまにはアリだな。美味しい塩だったらアリだよな。ねーちゃんとママにこっそり教えてみようかな。


5月8日。38日目。

眠い。今日はなんかひたすら眠い。これを書きながらでも眠い。謎。

今日は耶馬溪に来て初めてお給料をいただいた日。太さんにお金の使い方の考え方を教えてもらった。早速取り入れてみようと思ったけど、今まで自分が使うお金の管理をしてなさすぎて、普段なににどれだけ使ってるのか全然わからなかった。ということで、今月から家計簿をつけることにした。家計簿をつけて自分の支出の傾向を掴めたら、収入の分配を考えようと思う。入ったお金の何%を趣味に充てる、何%を貯金する、とかとか。お金の管理をちゃんとする系女子に生まれ変わる。乞うご期待。

シェアハウスミーティングがあった。ここの話を聞くだけで勉強になるし、刺激を受けまくる。自分にできることはなんだろう、自分は誰と働きたいんだろう、何のために働くんだろう、どんな働き方をしたいんだろう。相変わらず問いは止まらない。わからないまま進むのも大事だと教えてくれた。「見切り発車は成功のもと」でもあるらしい。見切り発車が大の苦手な自分だけど、違っててもいいからとりあえずやってみる。小さく実行していく。小さいことからコツコツと。


5月9日。39日目。

午前中、本を読んでたら「畑耕すけど一緒やる?」という激レアなお誘いを受けた。食い気味で「やる!!!」って答えて、バイトに出る格好してたけどワークマンのズボンとシャカシャカジャージに着替えて畑に出た。わたしの担当はポチの仕事のお手伝い。ポチはhitotoseの耕うん機。人生初の耕うん機操縦。最初はポチに振り回されっぱなしだったけど、最終的には完全に手懐けた。雑草畑を野菜畑に生まれ変わらせた。すんごい達成感充実感と幸福感を一度に味わえた。あと畑と野菜への愛着を感じた。6月末にここ離れても定期的に帰ってこなきゃいけない理由を見つけてしまった。畑の面倒みなきゃ。

そーちゃんとひかりさんと夜ご飯食べてて、突然2人揃ってめちゃめちゃ私のnoteを褒めてくれた。恥ずかし嬉しかった。嬉し恥ずかしかった、か。「なんで毎日書けてるの?」って聞かれて、たしかに〜このモチベどこから来てるんだろう〜って思ったけど、もう今となっては完全に習慣になってる。楽しいことがあったら「これ書きたい!」って思うし、1日過ごせばそれなりにおもしろいことが起きていて話題が散らばっている。小さい頃、家に帰って「今日こんなことがあってね!....」って台所にいるママにマシンガントークしてた頃と同じような感覚。今でも実家に帰ったらマシンガントークしちゃうけど。ちなみにこのマシンガン癖は代々伝わる遺伝だと思っている。もうDNAの中に話を聞いてほしい欲が組み込まれているんだと思う。いつも聞いてくれてありがとう。

2人が「唯七のnoteは文章読んでるっていうより普通に唯七の話を聞いてる感じがする」って言ってくれた。なんて嬉しいお言葉!!!ひかりさんに筆で書いてもらって額縁に入れて飾りたいレベル。自分の心の中を赤裸々に文字にするのがモットーのnoteだから、もうこれ以上の褒め言葉はないよ〜うれしい。でも、最近ライターみたいなことにもちょっと憧れを抱きつつあるから、自分の内側以外のことも上手に文章にできるようになりたい。“1人でも多くの人に読んでもらう文章”みたいな、“自分以外の「なにか」の良さを伝える文章”みたいな。自分勝手な文章から一歩成長したいなあとか考えたり考えなかったり。


5月10日。40日目。

ほしい雑誌を求めて日田で本売ってそうなお店3軒回ったけど見つからなかった。諦めて車を走らせて福岡に帰ってきた。ただいま。福岡に帰ってからも1軒本屋さんに寄ってみたけどほしい雑誌は見つからなかった。諦めてAmazonさんにお世話になった。ネットショッピングって素晴らしい。明日には実家に届くのか。文明の進化ありがとう。でも探して探してようやく手に取れるあの感動も捨てたくはない。出会うまでがもどかしいけど。

福岡の家に帰ってきて、大学の友達をひとり家に呼んだ。どんだけ1人耐えられない人間なんだろね、復学してひとり暮らしだったら大丈夫だろうか自分。でもヒョイっと来てくれる友達がいるうちは思う存分甘えさせてもらおうと思う。来てくれてありがとう。自分の近況とその子の近況をお互いに話して、最近考えてることとか思ってることとかをマシンガンのように語って、根っからの聞き上手なその子はひたすらうんうんと上手に受け止めてくれて。そしてその子が「唯七、めっちゃカッコいいよ」と一言。いやいやあなたその一言、まとめ方、すこぶるカッコいいよ、と言いたくなった。嬉し恥ずかしすぎてそれどころじゃなかった。
大学1年生の頃から仲良くしてくれていて、まったく自分に自信とかないし自分のこと語るとか全くできなかった頃のことも知ってくれている友達。なーんも考えずにふら〜っと遊ぶことが多かったから、真面目な語りモードでいろいろ話したのは少し恥ずかしかったけど、でもそれを「カッコいい」と表現してくれる友達を、本当に尊い存在だと思った。悩んだ時も、進んだ時も、いつでも味方でいてくれるので、私も精一杯お返しをしたい。看護師、がんばれ。


5月11日。41日目。

朝から歯科大でなんかすごいいっぱい検査を受けて、小倉に帰った。落ち着くマイホームタウン。ただいま。前回帰ってきてから1週間も経ってないけど。

今日は家族4人でお出かけをした。もともと行く予定だったとこには天気とか時間とかを色々と言い訳にして行かず、ただただなんとなく車を走らせて、コストコの近くまで行ったからただただ買い物をしてお寿司を食べに行った。ひさしぶりにちゃんと4人で出掛けた。お寿司を食べながら、「明日も休みとかいつぶりやろ...最高。」ってパパが言ってた。2連休すらまともに取れない環境で何十年も働いていて、尊敬しかないよ。ケーキを作るのが好きなのは事実だろうけど、好きという想いだけで成功するものでもないと思うし。本当に両親には尊敬しかない。

帰ってから、両親とあーだこーだ言いながら選んだワインを開けて、クリームチーズを生ハムで巻いて、テレビの前で飲んで食べた。大人の味がした。美味しかった。21歳の目標達成したかもしれない。「ワインを嗜める女性になること」っていう目標。達成しちゃったのかも。

ワインを飲みながら、ちょうど20年前から19、18年前のホームビデオを見た。3歳頃の自分、我ながら可愛すぎて激萌えた。「顔面」を縦軸にしたとしたらあの頃が人生グラフのピークだったよ、残りの97年努力しかないね。人生100年時代なのでね。
わたしが生まれる前からケーキ屋をやっている両親は、自分が生きるだけでも大変だろうに、保育園の行事には必ず顔を出してくれていたし、家族でのお出掛けも全然満足なほどしてくれていた。たしかに、クリスマスとかお正月とかGWとか、ほかの家庭では家族で過ごすのが主流であろうタイミングで親と過ごす時間は少なかったかもしれないけれど、こうやってたくさんのホームビデオを残してくれていたり、遊びに行った日には写真もたくさん残してくれていたり、ズブズブに溢れる愛に溺れて生きてきた。大切に育ててもらったし、これからのわたしの人生も大切に考えてくれているし、神様この家にわたしを産み落としてくれてありがとう。
今日は家族への愛と感謝が止まりません。止めるつもりもありません。おやすみなさい。


5月12日。42日目。

実家でゆっくり。ただただひたすらにゆっくり。お正月よりもダラダラしたかもしれない。うちの実家はお正月にゆっくりという文化がないから逆に違う気もするけど。のんびり起きてのんびりドラマ見てのんびり本を読んでのんびり昼寝した。
実家以外の場所で過ごすとなにかと心が焦っていて忙しないけど、実家にいるとなーんにもしなくてもいい時間っていいんだって思える。これってなんでなんだろう。活力がなくなるって言い方すればそれまでだけど、力を抜ける場所っていうのも大切だなあと思う。そして力を抜かせてくれる家族の存在もありがたい。何も頑張らなくていいよ〜っていうスタンスでいてくれる。今回の帰省が終わったらまたしばらく帰ってくる予定ないから寂しい。がんばります。

夜は徒歩5分圏内の地元オブ地元の友達の実家でタコパ。友達の実家に遊びに行くのなんていつぶりだろ。てかその幼馴染たち、わたしが地元帰る度に会ってくれてて本当に感謝。会う予定をわざわざ作らなくても帰ればそこにいて会いたいって言えばすぐに会える存在、当たり前じゃないよなあと思うのです。

たこ焼き焼くのに忙しいので今日はこれくらいにして。



来週もがんばる!!!!!!!

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