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休学日記。#13



6月24日。85日目。

朝からケーキを食べて、小倉を出発した。いろいろと予定があってまた来週も帰ってくることになったんだけど、実家を出るときはいつでも少し寂しい。でも、いつでも少し気合が入る。

今日も一日アロマの会社で働いた。ところで、”アロマの会社”という言い方がちょっと違うような気がすることはずっと気になっているけどもうここまできたらいいかな、という気持ちでもある。2日前に家族でお邪魔したこともあって、今日は会社に行って早々「お母さん可愛らしい方だね」とか「お姉さん大人っぽいね〜」とか、わたしの家族のことを色々話してくれた。今日も楽しかった。この会社に通うのが毎週たのしみで、居心地が良くなっている。これからもずっと、耶馬溪を離れてからもずっと、関わっていけたらいいなあ...と勝手に思っている。

あと今日は、ミネストローネを作れる系女子になった。ミネストローネなんて食べたことすらないんじゃないかレベルでまったく食べずに生きてきたけど、自分で作ると意外と美味しかった。熱したトマトもこれからは受け入れていきたい。


6月25日。86日目。

朝はお家でのんびり。午後はお仕事。なんかいい感じ。仕事が終わってから車でお弁当を食べて、そのまま大分市に向かった。目的は、高校時代の親友と会うこと。高校の野球部マネージャー時代にパワーパートナーだった子。ひと学年2人ずついたマネージャーの、相方の子。当時、部活が本当にきつくて一日10時間以上平気で部活があっていたのに、今振り返ると本当に楽しい思い出だったと思えるのは間違いなくこの子のおかげ。きついことも楽しいことも全てを共有して過ごした。毎日毎日何時間一緒にいても話題がなくなることも一緒にいて飽きることも全くなくて、本当に信頼し合って頼りにし合って過ごした。と、わたしは思っている。

大学に入ってからは離れてしまったからなかなか頻繁には会えなくなったけど、今でも1シーズンに一回くらいのペースでは会っている。3ヶ月くらい経つとお互い「そろそろじゃね?」みたいなことを感じて自然な流れで会うことになる。こういうのも心地よい。今会っても酸欠になりそうなくらい爆笑するし、相変わらずお互いにマシンガンのように喋る。今日も、その子のバイトが終わってからお家に帰って、0時過ぎていたにも関わらずとにかく喋って、ひさしぶりに夜更かしをした。しあわせな夜更かしだった。

そういえば友達のバイトが終わるまでの時間で、温泉にもいった。駅ビルの20階にある温泉。サウナも入って無事ととのった。最近なにかとバタバタしていて心が落ち着いていなかったから、サウナでスッキリした。21階にある露天風呂は、夜景もすごくて、なんかセレブになった気分になれた。擬似セレブ体験。温泉でなんかいろいろ考えてた気がするけどサウナでととのってたら忘れた。まあいっか。明日は親友と大分めぐり。今月なんだかんだ大分別府あたりに来すぎている気がする。大分いいとこだなあ。


6月26日。87日目。

親友と大分を巡った。別府で2つのパン屋さんに行って、2つの雑貨屋さんに行って、日出に行って大好きな雑貨屋さんに行って、秘境みたいな場所にあるカフェに行って、市内に戻った。

6月頭に出会ってから思いを寄せ続けていたバッグと、無くして絶望していたピアスの違うデザインのモノを買った。最近物欲に負けすぎているような気もしているけど、好きなものが身の回りに増える瞬間はやめられない。大好きな雑貨屋さんのオーナーさんとお話ができた。やっとたくさん話せた。オーナーさんが「自分のお店やりたいって20年くらいずっと密かに思い続けてたよ、ずっと思い続けて妄想するだけ自由だからね」って言ってた。わたしも密かに妄想し続けようと思った。

ひさしぶりに地元の友達と1日中遊んでとっても充実した。たのしかった。帰ったらシェアハウスでタコパが開かれていて、タコパの勢いだったのか、私がお泊まりから帰ってきたからなのか、いつもより高めのテンションで「おかえり〜〜!!」と迎えてもらった。ハイテンションでお迎えしてもらってとてもいい気分だったのでもう理由なんてなんでもいい。賑やかなお家でおかえりって言ってもらえるの幸せだなあ〜と実感した。


6月27日。88日目。

午前中は旬菜館で働いた。3ヶ月働かせてもらったこの直売所も働くのは今日で最後。なんだかんだあっという間だったな。気付いたら旬の野菜に詳しくなれていたし、気付いたら平気で早起きもできるようになっていた。特に大きなストレスもなく、店長やパートのおばちゃんたちも優しくて、一日5時間というちょうどいい勤務時間、そして家から車で15分。ありがたいバイト先だった。そーちゃんありがとう。最後となると少しセンチメンタルな気持ちになってしまった。センチメンタルな気持ちがどんな気持ちかは正直自分でもよくわからないから想像にお任せする。まあそんな気持ちだった。

午後は、幼馴染が2人小倉から遊びに来てくれたから耶馬溪を案内した。案内というほどできなかったけど美味しいカツ丼食べて山の上の珈琲屋さんに行った。楽しんでくれたからよかった。珈琲飲んだあとはノリで湯布院に行った。この幼馴染の車に乗るといつもノリでちょっと遠くに出掛けることになる。帰省した時もいつも夜中にノリで下関に行ったり夜景見に行ったり用もないのに北九州空港に行ったりしていた。でもこういう無意味すぎるドライブも嫌いじゃない。話して歌って笑うために車に乗っている感じ。今日も楽しかった。夜ご飯はだんご汁ととり天と地鶏丼を食べた。「作りすぎたので食べてください」って言ってキッチンのおじさんが茶碗蒸し4つとお稲荷さん2つをくれた。ラッキー。3人で行ったのに絶妙に分けにくい個数っていうのが、“作りすぎたんです”のリアリティーを演出していた。そんなこんなで今日も楽しい1日だった。


6月28日。89日目。

一日働いた。今日のお仕事は棚作り。DIYみたいなことをした。おーけーにも同行してもらって一緒に作った。簡単そうに見えて結構考えながら作らないといけないし、重いし難しかった。でも完成するとおもしろいなって思った。小学生の頃は夏休みに毎年自由研究で木工してたのにもうまったくしなくなったなあ。なんかモノを作りたくなった。そういえば刺繍も最近全然してない。鹿児島には刺繍セット持って行こうかなあ。続けないと上手にはならないもんなあ。練習あるのみ。これは卵焼きからの学び。

今日は1日中眠い。今日は、というより最近ずっと眠い。夜が足りていないのでは?というまゆさんとの仮説。多分そう。最近夜が足りていない。今日は早く寝たい。終わり。


6月29日。90日目。

月に一度シェアハウスメンバーで旅に出る「hitotoseのひとっとび」1日目。今回の旅先は別府。4月は糸島、5月は南阿蘇、6月は別府。どんどん行き先が近場になっていってるのおもしろい。今回はいつも以上にのんびり旅。朝は出発前に家の前で家族写真を撮った。ほんとに家族みたいだった。あたたかい気持ちになれた。ひと通りワイワイ言いながら写真を撮り終えて、昼前に出発した。海鮮丼を食べた。わがままボディを卒業したいと公言しながら、ガッツリとり天とりゅうきゅう丼セットを食べた。めちゃウマだったのでもうわがままボディの話は忘れた。

昼ご飯を食べた後は竹工芸品のお店にいった。60年以上職人をされているおじいちゃんと凄くお喋り好きなおばあちゃんが迎えてくれた。いろんな種類の竹籠が揃っていてみんなでテンション爆上がりだった。おばあちゃんとおじいちゃんとのお話を聞いていると「この作家さんはもう後継者がいなくてここに出ている分で終わりなんだよ、もう作れない」ということも耳にした。なんだか寂しい気持ちになってしまった。後継者問題は自分には解決できないかもしれないけれど、こういう小さなお店の職人さんのモノを買って使うような人になりたいとは思った。応援したいと思える場所で、一生大切にしたいモノだけを買って暮らしをつくりたい。

竹工芸のお店で買い物を終えてからサウナに向かった。水着を着て入るサウナ。外には温水プールのもっと温水バージョンみたいな場所があって、温泉なんだけどプールに来た気分になれた。サウナはやっぱりスッキリして気持ちがいい。ととのうってなんやねん意味わからんわ、と思ってた数ヶ月前の自分をとっちめてやりたい。こんなにも最高なものを小馬鹿にしていたなんて。サウナでととのった後は超美味しい贅沢焼肉を食べに行った。極上ロースが一瞬で溶けた。hitotoseのひとっとびはいつもご飯が贅沢。いや、ひとっとびじゃなくてもhitotoseは食べるものの質がとても高い。食べることによるしあわせがとても大きい。サラダチキンとかそうめんとかしか食べていなかった怠惰生活からは考えられない。焼肉を食べた後は散歩をした。20時半くらいの時間だったのに夜中に外を出歩いてエモい感じになる感覚を味わった。耶馬溪の山の中で暮らしていると18時以降に家の外にいることなんてほとんどないから21時でも夜中みたいなもんだった。みんなウキウキしてる感じがおもしろかった。とてもたのしい一日の締め。


6月30日。91日目。

hitotoseのひとっとび2日目。9時過ぎまで寝てた。起きて準備をしてたらそーちゃんが美容に目覚めてメイクしてた。おもしろかった。午前中は別府の西海岸にいった。服を三着買ってしまった。探し続けた夏物のワンピースをとうとう手に入れてしまった。古着屋さん好きだなあ、ああシモキタ行きたいなあ~いや梅田もいいなあ~がずっと頭の中をぐるぐるしていた。いろんなところ行きたい。でも6月はやっぱり物欲に素直に生きすぎた気がするのでちょっと抑えないとやばい。サイゼリアだけが味方の金欠大学生に逆戻りしてしまう。

30分だけ見る予定が、しっかり試着もしまくって1時間半滞在した西海岸を出発し、大分市でとり天定食を食べた。店員さんが爽やかイケメンだった。おばちゃんが気さくでお店もいい雰囲気だった。とり天はそりゃあ美味しかった。ボリューミーだった。ご飯を食べた後はとっても好きな小さい本屋さんに行った。ずっとほしかった本をとうとう買ってしまった。少しずつ積ん読減らしていかねば。読んでは買い読んでは買いで結局積ん読は減らない人生。深い。そのあとは商店街の古着屋さんを少しだけ見て、そこの店主の方が書いてる似顔絵が素敵で感動して、家に向かった。とてもいい旅だった。

帰ってから冷やし中華を作って、みんなで食べて、夜は対話じかんを過ごした。エンパシーサークルという未来塾のイベント中にやっているワークを住人のみんなでやった。テーマは「2021年上半期の振り返りと下半期の抱負」。個人的には、この2021年上半期でかなり自分が変わったと思う。目指したいものも見つかったし、自分を好きになれているし、この日常も大好きになった。大切なものも増えたし、自分の好きがわかってきたし、居場所も増えた。とても良い上半期だった。いろんな感情と出会って苦しいときももちろんあったけど、それも含めて幸せなことだなと思えている。全方面に感謝。下半期はほとんどひとり旅だから、まずひとりでも生きられる人間になりたい。そしてゆとりを大切にしたい。ひとりになると追い込む癖があるので要注意。下半期のことはほとんど未定だから楽しみではある。すこしだけ焦りもあるけど。でも最強の帰る場所があるから大丈夫。



そんなこんなで13週目も終わり、同時に6月も終わりました。とんでもないスピードで進んでいるような、でも一歩ずつ着実にゆっくり進んでいるような、どっちとも言えない不思議な気分。下半期も楽しめますように。いろんな人と一緒に楽しめたらいいなあ。結局わたし人がいないとしあわせ実感できない系の人間っぽいから。それではまた来週!!

読んでくれてありがとうございました。🥂

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