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じぶんの”好き”を考える。


この世の中には私の好きなものがたくさんあって、それらに触れる時間は至福で、これからも絶対見失いたくないなと、思うことがよくある。好きな物事に対して全部に理由がないといけないとは思っていないし、なんとなく心が惹かれるなあ、なんとなく好きだなあ、があってもちろん良いと思う。実際私自身そんな「なんとなく」を指針にして動くの好きだし。
でも、今の自分にはいかにこの「なんとなく」を言葉にして表現できるか、いかに好きなものへの想いや好きな理由をじぶん以外の人に伝えられるか、ということが求められている気がするので、今日はそれを改めて深く考えてみます。完全に外向けではなく自分のための文章になると思います、ご愛嬌で。


1.自然

自然が好き。それこそ、なんで好きなのかとか考えるまでもなく好きで、今では自分の人生のキーワードになっている気もしている。自然の中で一番どこが好きかと聞かれるとやっぱり森が好き。植物が好き。人の心は一本の樹に似ている、という表現を目にしたことがある。自分の視点を変えるだけでまったく違って見えたり、ずっと同じに見えて毎日変化していたり。森の好きなところはそういう、雄大であり繊細でもあるところなのかもしれない。でも海も川も好き。照りつける太陽も沈む太陽も好き。自然の好きなところは、自分の悩みを軽くしてくれるところ。ずっと塞ぎ込んで考えていても自分の中でその問題はどんどん大きくなるだけだけど、自然の中にいるとちっぽけな自分に気づく。大きな自然の中に生きているという実感が湧く。大丈夫、と言ってもらえている気がする。気持ちが良くて、スッキリする。大学に入って森林コースに進学したことも、自然が好きだからなんだと思う。自然の力を人間の生活に取り入れるという考え方に惹かれた。なにか新しいものを生み出すことが全て良いとは限らなくて、今すでに存在しているものをどれだけ有効的に使えるか、ということに取り組んでいる学問はおもしろいと思った。「足るを知る」という言葉に近いものを感じた。これは、おばあちゃんに教えてもらった好きな言葉。


2.写真

写真を撮ることが好き。特に植物とか景色とかお店とか食べ物とかをよく撮る。私の場合、あまり人に見せるためには撮っていなくて、あくまで自分の記録のために撮り溜めてる感覚。自分の見た景色、食べたもの、行った場所、好きな人たち、それらを全て忘れないために、もう一度感じたいと思った時に感じられるように、そんな感覚で撮っている気がする。でも自分が「良いな」と思って写真に収めた景色を、誰かに伝えることも素敵だなと思う。だからいつも自分の写真を見てもらいたいような見られたくないような複雑な気持ちと戦うことになる。去年の夏頃読んだ本の中に「感性の自衛」という表現があって、私にとって写真を撮ることはこれだな、と腑に落ちたことを思い出した。自分の感性を自分で守るために写真を撮る。今の自分は何を感じているのか、何に惹かれているのか、どういう気持ちなのか、カメラを持って歩いてるとそういうのがわかってきたりする。この感覚が好きなのかも。だから評価の対象にされるのはずっとこわい。いつかこれがこわくなくなる日が来れば、写真でお金もらえるようになったりもしてみたいけど。まだまだ先になりそうだな。


3.エッセイ

本を読むことが好きだと言えるようになったのは実はここ2~3年の話。それまで本を読むのはどちらかというと苦手な方で、高校まで一番苦手な科目も国語だった。今となってははっきりとした正解がないところが好きだけど、あの頃は正解がないという曖昧さが不安で国語のテストは苦手だった。大学2年生くらいからちょこちょこ本を読むようになって、自分の知らない世界に入れる感覚が楽しいと思えた。テストでいい点を出すための読解力なんか求められない、自由な読書の楽しさを知った。読書が好きになってからちょっとずつ読む量も増えて、一番好きなジャンルはエッセイなんだな、というところまで気づけた。小説も好きだけど、エッセイの方がリアルにその人の価値観とか考え方とか物事の捉え方が知れるから好き。自分以外の誰かの頭の中を覗き見できる感覚が良い。あーそんな表現あるんだとか、なるほどそうやって考えてるんだとか、知識とは別の、生きる中での新しい発見がたくさんある。今の自分にはこの言葉が刺さるんだなーって知れるのも自分を客観視できてよかったりもする。


4.日記

毎晩寝る前に日記をつける。日記を書くようになったのは1年半前くらいからで、本格的に毎日つけるようになってからちょうど1年が経った。その日の出来事を5つ、その日感じたこと考えたことを5行、って決めて毎日書く。この日記を書くようになったきっかけは去年短期移住してた耶馬溪のシェアハウスの住人が教えてくれたから。1日の終わりにきちんと終止符が打てる感じが好き。その日に何があったのか整理する意味でもすごく良い時間。たいてい私の頭の中はいつもぐちゃぐちゃしていて、考えたいことが絡まってることが多い。昔からなんでも考えすぎるところがあって、常に何かをぐるぐる考えてる。布団に入ってから脳みそが止まらなすぎて寝れないということも頻繁にあった。今でもこんなことが全くないわけではないけど、寝る前に日記をつけるようになってから、布団の中で思考が止まらなくなることが減った気がする。今日はこんなことを考えた、こんなことを感じた、というのをきちんと言葉にしてから布団に入ってるからだと私は思っていて、それが日記のありがたいところ。この日課はもうずっとやめられないと思う。


5.人

人という生き物が好き。何個か前のnoteにも似たようなこと書いちゃったけど。自分のこれまでの人生において、充実してたな〜という思い出の中には必ず一緒に過ごしてくれた友達がいる。もはや、充実度そのものが、友達とともに頑張れたか、ということで決まっているみたいなところがある。中学校のソフトテニスも、高校受験も、高校の野球部マネージャーも、大学受験も、1ヶ月のカナダ留学も、学生団体での活動も。ほんっっっっときつかったなあっていう思い出ばかりだけど、それでもほんっっっっっとに充実してたなあと思う。どの時代を切り取っても本当に人に恵まれて生きてきている。なんで人が好きなんだろう、ということを考えた時に一番に思うのは、やっぱり人には感情とか考えとか言葉とか、人と人という関係の中でしか味わえない温もりがあるということ。その人間らしい部分に触れるのが好きで、人間に生まれてきてよかったなあと思える瞬間でもある。人と話す時は1対1で深く話すのが好きなのも、同じ理由だと思う。人間に生まれて幸せ。


6.雑貨屋さん

雑貨屋さんに行くのが好き。でも、雑貨が置いてあればどこでも好き、というわけではなくて、作り手の方との距離が近ければ近いほど好き。もちろん作家さん本人が店舗にいらしたら、なんで作ろうと思ったのか、どうやって作ってるのか、気になることをたくさん聞きまくる。でもやっぱり雑貨屋さんにはモノだけが置いてあることの方が圧倒的に多い。でも、そんな中でも作家さんと精神的距離が近く感じられるお店っていうのも確実にあって、そんなお店を見つけると本当に心が躍る。これは道の駅とか直売所が好きなのと同じ感覚だと思う。作り手の方との心の距離感。本人がいなくとも丁寧に伝えようとしてくれてるなとか、想いを伝える文章が添えられているなとか、モノが映えて見える美しいディスプレイだなとか。そういったお店に行くとワクワクする。ちなみに、自分が雑貨に興味を持つようになったのは母親の影響で、仕事柄母は頻繁に雑貨屋さんに出掛けていたので、小さい頃からついて行っていたというのが大きい。手作りのものが好きになったきっかけはきっとケーキを作り続けている父親の影響だと思う。「ロボットではない、心のある人間が作ってるんだから、適当なことするな」と製造スタッフに言っているのを見かけたことがあって、ずっと記憶に残っている。人が作るって良いなあ、と思った原体験。それからは食べ物だけじゃなくてだんだんモノにも興味を持つようになって今に至る。人間らしさ、温かさ、ゆらぎ、などなど、手仕事にしかないぬくもりを感じるのが好き。雑貨屋さんに出掛けるとそういったモノに出会えるから好き。これからも行き続けたい。


7.料理

数年前まで自炊なんて数えるくらいしかしてなかったし、作ると言ってもレトルトとかクックドゥにお世話になりまくってたから、自分がまさかこんなこと言うようになるなんて思ってもなかったけど、最近では料理が好き。料理が好きになったきっかけは、鰹節が有名な鹿児島の指宿という地域でとんでもなく美味しい粉末だしと出会い、同じ時期に鹿児島の海水から作ったとんでもなく美味しい塩と出会ったことだと思う。美味しい調味料に出会うと、それをいかにして取り入れて食べるか、ということを考えるのが楽しくなる。それからというもの、鳥取では美味しい塩麹と出会い、京都では美味しい白味噌とごま油に出会い、友達からは醤油麹をいただき、今ではかなり充実した自炊ライフを送っている。料理をしている時間にラジオを聴くというのもすごく相性が良くて気に入ってる。なるべく体に悪影響の少ない食生活を送りたいなあというのは何となく思っていて、それを実現するにはやっぱり自炊が一番都合がいい。でもやらなくちゃ、という気持ちでやってても全然楽しくない。私の場合は、ただ美味しいと噂の調味料を使ってみたい、という一心で料理をしている。そんなちょっとした理由で始めても案外悪くない。ハンバーグとか唐揚げとか、手の込んだものはなかなか作れないけど。お米を鍋で炊いたり、お味噌汁とか副菜とかも作ってみたり。今日も私えらいね、と思えるし。楽しい。


以上、今の私が好きなもの7選でした。好きなものとか感覚で好きなんだからそれだけでいいじゃん、と思っていたけど、きちんとじっくり考えてみるのも悪くないかも。案外ちゃんと理由とかきっかけとかあるもんだな、とも思った。そりゃそうなんだけど。すいません、誰のためでもない自分の深掘りnoteでした。ここまで読んでくれた人(物好きですね、、)がいたら、読んでくれて本当にありがとうございました、、!!



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