decision scienceの道具箱(decision analysis、Bayesian networkとか)

その他の道具立ては他のページで既に挙げてるのに、肝心な道具を未整理のまま今まで来たのは迂闊にもほどがある。やはりキャリア戦略をどこかのタイミングで時間をとってアップデートしなくては。。。

decision analysis

紙と鉛筆(orパワポ)で、数式で、decision analysis自体は遂行できるのだけど、この種の手法の実行は問題や解法の可視化とセットで、ロジックをオープンにしながら議論することが重要だから、それをサポートしてくれるツールがあるのは大事。

上にあげたRadiantはもともとdecision analysisを目的に作られたものではない。データアナリティクスをノーコード・ローコードで実施するためのツールであり、decision analysisも当然にツールとして入ってくるよねという私からすれば当然の思想だが、たぶん日本のデータサイエンティスト様で納得する人は少ないだろう。
ツールのインストール・起動・終了については以下を参照

decision analysisを実装するもう1つのOSSなツール「SilverDecisions」
詳細はSoftware for creating and analyzing decision trees.、誰もが使えるwebアプリで提供されており、情報の秘匿性を心配する人は公開されたコードで自前環境に作ればいい(それならradiantを使う方が合理的だが)。

Bayesian network

因果関係の確率的な連鎖はベイジアンネットワークとして記述される。decision analysisを拡張して扱う際のよくある道具立ての1つ。
こちらの手法の実行も同じく、問題や解法の可視化とセットで、ロジックをオープンにしながら議論することが重要だから、それをサポートしてくれるツールがあるのは大事。
有償のツールは探せばいろいろあるのはすぐわかるからから省く。無償/OSSだとRのパッケージbnlearnなどが有名、UIまで整ったツールは「shinyBN」
詳細はshinyBN: An online application for interactive Bayesian network inference and visualization、自分はまだbnlearnで足りているので使ってないが、そうしたツールがあるよ使えるよと見せると顧客は安心するらしい。

markovchain

ってなに、という方に向けた理論の概説と、実行するRパッケージ

 グラフ/ネットワーク図の記述

上記を含めた個々の理論やツールをつなげて1つにして出力したいとき、因果関係図/インフルエンスダイアグラム/因果ループ図を見栄え良く作成したいときがある。例えば上記のmarkovchainパッケージだと因果関係のネットワーク図が自動生成されて、その位置にそのノードがあると人は理解しづらいよね、、、ということが起きる。
昔はGraphvizというツールを使ってSEMの出力結果なんかの見栄えを整えていた。今はDiagrammeRというパッケージがその役を担ってくれるらしい。当時のDot言語だけでなくmarmeidでも描けるようになっていた。

事例とか

decision analysisの活用事例として無償でサクッとわかるのは以下の事例

それを基にした有償ツールはあるけれど、これまで述べたように無償でできる機能もいっぱいある。インテグラート社のツールは前職の頃からベンチマークはしているが、より経営企画部門の使い勝手に特化していった感じ。

私はdecision scienceなり事業の意思決定といった所へのアプローチが守備範囲だが、一般にデータサイエンスと言ったときに今あるデータのことしか考えられてないが、仮説に基づくシミュレーションとそこから得られるデータの活用というのはもっと考えられるべき。製造業の各ドメインのシミュレーションについては触れている記事が出ていた。

上記以外は既に整理しているページを参照されたい。

他の情報を見たい方は、目次ページへ
仕切り直しで収集情報の整理から|くすぐったがり|note

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