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寄せ積みの醍醐味

私のロックバランシング作品のシリーズには「寄せ積み」というものがあります。独立した一つ一つの作品をできるだけ近づけて積むというものです。空間が密集することで単独のロックバランシング作品とは違った趣が現れます。
積む工程も独特の難しさがあります。ロックバランシングは片手で下の石を支えながら、もう一つの手で上に石を乗せる作業になるのですが、近接しているもう一つの作品によって、手の可動領域が極端に狭くなるのです。イメージとしてはボトルシップを作る際、ビンの狭い口からピンセットを差し込んで作るような、思うように動かせないもどかしい感覚。その困難さを乗り越えると、石がピタッと止まる気持ちよさが増幅するのです。
単立する石積みとちょっと違った感覚を味わいたい人におススメです。

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