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すべての石はかならず立つ。だけど…

前回のノート https://note.mu/qsaku/n/nfb35d2a6dd1f で「すべての石はかならず立つ」と宣言いたしました。実際、その認識に一点の曇りもないのですが、条件のようなものはあります。

それは、石は立つ場所を選ぶということです。例えば、写真のような形状の石の場合、横に飛び出た突起部分で立たせようとすると、斜面の途中でないと立たせられません。平面だと、立たせたい接点とは別の接点も生じてしまうからです。

こうした形状に限らず、石を立たせるためには、石表面の微細な凹凸を利用して支点を確保する必要があり、例えばガラス板のようなまったく凹凸がないつるつるな面ではほとんどの石は立たせられません。とは言え、ガラス板は自然界のものではありませんし、自然の石がある場所でなら、どこかしらに立たせられる場所・ポイントがあるはずで、(理論的には)「すべての石はかならず立つ」と言えるわけです。

尖った石を尖った部分で立たせようとする場合などは、立たせられる場所はかなり限定されてきます。そうした場所を探り出すのも腕前の一種といっていいでしょう。


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