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Maker Faire とわたし #MFTokyo2022 を終えて

今日Maker Faire Tokyo 2022が終わり、久しぶりのリアル活動、多くの再会、たくさん感じたことがあるので、そもそもMaker Faire に参加しはじめたことなど振り返りたいと思って note を書きます。

最初の出展

調べてみると2009年のMake Tokyo Meeting 03 に出展したのが最初のようです。

きっかけは当時私がはじめた子どもプログラミングサークルという活動にジョインしてくれた 阿部和広 ( @abee2 ) さんに誘われたからで「活動紹介に行ったら興味ある人いるかもしれませんよ」と言われて、申し込みとか面倒だなと思いながら申し込みフォームか、メールか忘れましたが手続きをしたことを覚えています。

当日は長机ひとつ渡されたので「こどもプログラミングサークル」で主に使っていたScratchのデモンストレーションをしたり、阿部さんから「そっちで使って」と渡された初期のLEGO WeDoなどを来る人に見せて紹介してました。またなぜか勘が働いて電子工作の材料を持っていき、USBのLEDスタンドの工作をしてもらう準備もしましたがこれは不評でした。(確か一個売れたけど)

こうして奇しくもイベントの存在を知らず、遊びに行ったこともないまま、出展者の道を辿ったのです。

当初の感想

阿部さんの助言通り、その際に見かけたというような問い合わせがあり、その後子どもプログラミングサークルにお客さんとして参加してくれたり、スタッフ的に関わってくれる方が増えました。

ただMake:マガジンもろくに見たこともなく、Makerって何?といった状態の私はさらにタチの悪いことに自分の経験である美術の世界とのギャップを感じその隙間を埋めるのに時間がかかります。

近くで出展して仲良くなった(もともと阿部さんのお友達だった)横川さん(だったかな?)にも「キミのやってるアートを持ってきて見せるのもいいよ」と言われましたが、自分が細々続けていた美術活動はここに持って来れないんだよなぁとそうした作品を持ってくることはありませんでした。

ちなみにその頃やってたのは写真のシリーズのコチラですかね

Makeのボスに遭遇

子どもプログラミングサークルに関わってくれる人も増え、コンスタントに活動もつづける中、Make Tokyo Meetingには毎回申し込み出展するようになっていました。

プレゼンテーション枠をいただき、活動紹介スライドをScratchで作成してお話しする機会をもらったり、参加する子どもたちがScratchで作った作品を並べたりするようになりあるときそのイベントはMaker Faireになります。

話が変わってScratchにもそうしたお祭りのようなカンファレンスがあり、何度か参加しているのですが、あるときのゲストがDale Doughertyでした。

Scratchの開発チームからMitch Resnick教授、MakeからDale、国語(英語)教育のElyse Eidman-Adahiといった3人のパネルディスカッション“Making Coding Writing” を最前列で聞き、終わるなり尻尾を振った犬が跳びかかるようにDaleに「日本でMaker Faire に出してて、Scratchのことをやってるから今日はめっちゃお話楽しかった!メガネic! berlin?お揃いじゃん?ドイツ好き?」みたいなことを訳わからん英語で捲し立てて、日本のMaker Faireで買ったTシャツにサインをもらったりしました。写真を探したら2014年の事のようです。

カンファレンスにDaleが来ることを知って、彼のTEDでのスピーチをICレコーダーに入れて何度も繰り返し聴いてたことを思い出します。当時の私の推しですねw

この頃ようやく、アートとMakeがなんちゃらかんちゃらってことは忘れ、Makeに夢中になります。

企画を持ち込み

その後もMaker Faire Tokyo に出展を続け、子どもプログラミングサークルの活動はOtOMOと名が変わり、普段の活動を紹介、展示するだけでは飽き足らず、MFT内でワークショップを提供したり、子どもたちとMakeに出すためのプロジェクトを一緒に考えたり作り出していきました。

2012年にはScratchで動くキリンタワー、2013年にはラズパイとScratchとなのボ〜ドで作るスクラッチンドン屋など巨大な合作や、テーマを決めた製作に取り組んだのです。

しかしそこで、普段は多くの子どもたちを対象にScratchワークショップを届けているのに、Maker Faire に来る子どもたちにはほとんどMakeする楽しみを届けられてないのでは?という一抹の不安がよぎります。ワークショップの時間をひと枠いただいてもせいぜい10名ほどの参加者です。キリンタワーやチンドン屋のような活動になると、参加できるのはOtOMOで馴染みある方が中心になってしまいます。

そこで、展示ブースとしてプログラミング体験コーナーを作りたいと、主催者のオライリージャパンに打診することになります。「Maker Faireでいろんなスゴくて面白いものを見た子どもが、あの人(Maker)たちが特別なのか、それとも自分たちもMakeできるのかわからないまま帰りますよね。同じ物は無理でもその入り口になる体験くらいは届けたいんです」とストレートにお伝えし、It is IT という中高生のサークルと一緒にMaker Faire Tokyo 2016から子どもプログラミング喫茶(2016のみ“子どもプログラミングカフェ“)というブースを出展することになります。

その体験のお相手は私のような大人ももちろんいますが、中にはOtOMOの子どもたちや同じ志を持つ中高生大学生も参加しています。

OtOMOに参加する子どもたちも展示したい子は見せる場も用意しつつ、隣では子どもプログラミング喫茶で数台のテーブルを用意して、喫茶店のようにメニューを選んでもらって1対1でプログラミング体験をしてもらうのですが、毎回多い時には数百人という方が参加しています。そして参加してくれた子どもたちには「今日みんなが見たものも、こうやって誰かが自分で作ってるんだよ」とお伝えしています。

今回の様子

おまけで、終わったばかりの #MFTokyo2022 について振り返ると、今回は子どもたちの作品を並べるOtOMO展示ブースは申し込みませんでした。主催者がブース数を限っている事、ここ数年リアルイベントが減り、そうした展示に一緒に行こうという子どもたちとも離れてしまったこともあります。

子どもプログラミング喫茶は、少しブースの広さを狭くして、さらに席数の半数を対面、残り半分をオンライン受講ができるようにして挑みました。これは新しい体験で、会場に来ることができなかったスタッフも自宅から会場の子どもたちの相手をしたり、ブースでは人数や発話の削減が出来ました。


子どもプログラミング喫茶についてはまたいつかじっくり書いてみようと思います。お楽しみに。

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