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YOKOO LIFE展をみて

渋谷PARCO8階の「ほぼ日曜日」で開催中のYOKOO  LIFE展をみてきました。ほぼにちで20年以上対談等連載されていたということで、その総集編「YOKOO LIFE」のお披露目会の意味も含めた展示でした。

なお、以下の文章には展示の内容を表す部分もありますので、各自のご判断で読み進めてください。

横尾忠則について

横尾忠則は日本の美術家で1960年代から活動し続けるアート界の伝説的人物です。もちろん存命で今も政策を続けているそうです。

展示について

美術家の横尾忠則さんの作品ではなく私人としての生活に視点を当てた人柄あふれる展覧会でした。ほぼにちの連載が蓄えた日々の言葉や記憶が記録された貴重なアーカイブだと感じました。

展示は対談動画、定例となっている合宿卓球の様子、好まれているというアロハシャツのコレクション、絵を描くときにかけるというレコード、病室、そして郵便ポストとカレーといったバラエティに富んでおり、横尾さんの日常に紛れ込ませてもらった気がする親近感あふれる展示となっていました。

書籍「YOKOO LIFE」の先行発売のほか、氏のポスター絵画などの膨大なポストカードが売店で販売されていてそのポストカードですら圧巻となっていました。

横尾忠則と私

高校時代に演劇を齧り、美術大学受験時代には寺山修司にどハマりした私はその演劇のポスターで横尾さんの作品に触れることとなりました。受験対策として取り組む平面構成や色彩構成ではその構成や色をとても意識したことを覚えています。

2000年ごろ私は美術学生をしながら横尾さんがDTP(イラストレーターなど)のソフトウェアを使って新作を制作していると知り「あの人の作品はシルクスクリーンだったから良かったんだ」などわかったような口を20代終わる頃までたたいていた記憶があります。

今思えばそれは軽薄で、これからどうなるか読めない新しいメディアでも横尾さんらしい表現に取り組もうという果敢な挑戦だったのだなと今ここに恥じています。

後日、東京都現代美術館で開催中の大展覧会にも足を運ぶ予定なので非常に楽しみです。

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