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Old 11 films - 10年前の撮影済みフィルム

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現代美術を筑波大学の芸術専門学群総合造形コースで学び、現在子ども向けプログラミング界隈で活動中の @qramo こと倉本大資の原点に迫ります。 作業部屋から10年以上前の自分が… もっと読む
フィルム1本で1記事の11記事と、前に1記事をつけて12記事をお届け予定です。各記事無料部分を設定… もっと詳しく
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Film6:ずっとここに居たんだね

Film6の現像を受け取った、受けっとってから数ヶ月経ってしまった。これは自分には珍しくモノクロームフィルムだった。2本目に現像に出していたが、店頭で処理できずラボへ送られるということで仕上がりの順番が変わり実質3本目の現像となる。 カラー現像機の普及の結果、より単純な仕組みのモノクロ現像が店頭でできないというのも不思議な話だがそういうものなら仕方がない。いっそ自分で現像する環境を整えるのも面白いかもと頭をよぎる。 受け取りのいざこざ今回の #Old11Films は一度

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Film11:はじめての洋行

Film11を現像した。現像順で行くと2本目となる。富士カラーの写ルンですDate1000というディスポーザブルカメラだ。現像に出す際にほかのフィルムと迷ったが、使い捨てカメラを出すのは初めてだったのでどう扱われるか興味を持ちこちらを現像に出した。 外国の写真ですね現像できたフィルムを渡されたとき写真店の店主に「外国の写真ですか。」と告げられた。日付を見ると2007年と映り込んでいる。 これは確か、私にとって初めての海外旅行。気取って「はじめての洋行」として綴っていきたい

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Film1:まつりの痕。

1本目のフィルムを現像した。Fujifilm SUPER ZOOM 800 24枚撮りのカラーフィルムだ。当然何を撮影したか心当たりはない。現像に出す際に「10年以上前に撮影したフィルムです。何が写っているかもわからないのでCDにデータでください」と伝えた。 4コマの写真写真屋に受け取りに行くと「何かわからないものが写ってました。写真も4分割されてて、フィルムのコマをカットせずにそのままお渡ししますね」と言われた。

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序章:11本の未現像フィルム

このフィルムを私が撮影したのはいつ頃なのだろうか。記憶の紐を手繰ってもはっきりとは思い出せない。引っ越しの度に捨てるでもなく荷物の隅にあり続けたこれらのフィルムたち。撮影時の記録もなく発見される度に同じ袋にまとめられ混ざり合ったフィルムには、それらの中に閉じ込められた景色以外手掛かりは無い。 喉に刺さった小骨というほど気にならなかったからか、重苦しい記憶が邪魔するのか、おそらく15年近くそのままそっととってあったこれらのフィルムをいよいよ開けようと決めた。 現像とこれから

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