ー国内旅行業務取扱管理者試験ー
国内旅行業務取扱管理者試験は、1971年から始まった試験で、当方も平成初期に取得した資格ですが、令和の時代になっても方向性が変わらず、あいも変わらず暗記偏重な印象がぬぐえません。
旅行業を営むのに最低限必要な知識を問うのであれば、もっと実務に即した出題内容でよいのではないでしょうか。
多くの受験生を苦しめる運賃計算や、観光地理みたいに知ってるか知らないかみたいな重箱の隅をつつく暗記偏重の出題はやめにして、例えばですが、近年の社会問題やトレンドについて考えさせる問題なんかを、是非とも出題範囲にしてほしいと思うわけです。
ツアーバス事故や、てるみくらぶの倒産事件、ランドオペレーターなどの社会問題、白タク、民泊、相乗りなんかのグレー領域、訪日外国人、国内DMO、検索サイト、チケットレスなどのITトレンド、高級寝台列車、高級高速バスなどなど、知っておかなければならないことはたくさんあります。旅行者の方に適切なアドバイス、提案を行い、そして旅行者の方に最大限満足していただくためには、我々を取り巻く社会情勢を敏感に肌で感じる力こそ大切なのではないかと。複雑な運賃計算や観光地理は、機械があるのですから、機械を最大限利用すればいいのです。
先日、jTB講師などによる、古民家ツーリズムまちづくりプランナー講習を受ける機会がありましたが、高齢化少子化が進む日本において、いかに旅行業観光業を活性化させていくか、国内旅行業務取扱管理者等の有資格者の役割は今後ますます重要になっていくものと思われます。
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