見出し画像

【体験版:ニブルヘイム編】FINAL FANTASY VIIを雑語り (6)

いよいよ発売が迫ってきた、FF7リバース(以下FF7R2)。
先日ついに体験版の配信があった。まずは過去のニブルヘイム編、そして後日アップデートにてジュノンエリアの探索も行えるようになるという。もちろん自分もその日にダウンロードしたよ。なんと容量は48GB。体験版だけで48GB…???????

一作目であるFF7Rはミッドガルを脱出するところまでで終わった。そのため必然的にFF7R2はミッドガル脱出後、ワールドマップを自由に歩けるようになるところからスタートすることになる。そして今回の体験版では、冒頭でFF7R終盤のダイジェスト映像が流れたのち、脱出後最初に向かう町「カーム」にてクラウドが5年前の事件の回想を行うシーンから始まった。大方、原作通りである。ではその体験版の体験を思い出しながら語っていこうと思う。

回想が始まるまでの流れは至って単純だった。バレットから切り出し、クラウドがティファに「いいよな?」的な感じで確認を取り、ティファが「私は大丈夫…」という受け答えをしていた。原作をやっていれば感じることだが、やはりティファは少し不安げな様子。当たり前だよね。ティファにとって事件の日はずっと心待ちにしていたクラウドとの再会ができなかった日なのに、クラウドがあっさりそれっぽいこと言い出すんだもん。普通に怖えよ。

いちいちツッコミを入れて話を中断させる男バレット

回想での任務の行先はニブルヘイム。車内での会話内容や情景などのひとつひとつがしっかり原作に寄せられていた。原作まんまのセリフももちろん多く、クラウドのスクワットも健在。何より驚いたのが、クラウド役櫻井氏の演技だ。まるでザックスそのもののような、でも芯はクラウドにあるような、絶妙な芝居をしてくれていた。原作でもセリフがなんとなく幼げであることくらいは読み取れるのだが、それはまあ「年相応のクラウドなのかな」くらいにしか思わない。しかしここまでザックスに似ていることが分かると、初見でも色々考察が捗りそうでより楽しむことができそうだ。私も原作の記憶を消してリメイクからスタートしてみたくなった。

ここでひとつ気になったのは、CCFF7での流れと少し違うということ。私はクライシスコア自体をCCFF7Rで初めてプレイしたので割とこっちの方が記憶に新しく、セフィロスは任務の内容を車内で伝えるのではなく出発前の神羅ビルで事前に伝えていた。その場にはクラウドもいたはずだが…クラウドの記憶違いなのか(無理もない)、そもそもCCFF7自体の設定は原作と別物という扱いなのか。詳しいことは分からないが、どちらにせよリメイクでは真相が明らかになるまでこの辺はあまり深く考えない方が良いのかもしれない。

道中、モンスターに襲われ戦闘が発生する。ここも出てきたモンスターは違った気がするが原作通り。クラウドが雑魚すぎて役に立たない描写もそのままだ。そしてもうここでセフィロスを操作することができる。ポキっと折れてしまいそうな長くて細い正宗を携え、あっという間にモンスターを一掃。なかなか気持ちの良い戦闘だった。

そうしているうちにニブルヘイムへ到着。「ひさしぶりの故郷なんだろ?」「母の名はジェノバ。俺を産んですぐに死んだ」…ここでも原作そのものすぎて、なんだか泣けてきた。感動を通り越して震えながらプレイしていたのを覚えている。CCFF7Rでは結構端折られていた部分なので、改めてじっくりと体験できるのが未だに信じられない。この時代に生きていられて本当に良かった。そんなクラウドとティファの故郷をうろうろしてみると、まず意外と住人が多い。原作では容量の都合で描き切れなかっただけで、それなりに大きな村だったのだろうか。炊き出し(?)をしているおばちゃんもいた。なんとなく、裕福な暮らしをしているわけではなさそうな感じ。そういえばCCでザックスとクラウドも言っていたな、「魔晄炉のある村は、他には大抵何もない」。FF7の世界での田舎というものを実感できる村、それがニブルヘイムとゴンガガです。

お前ザックスだろ!

一通り色んな家や人物を見て回り、ティファの家にだけなぜか入れなかったのでメインを少しだけ進めたらすんなり入れるようになった。だって、誰しもがまずは最初に行きたいでしょ。ティファの家。でも、「ちょっと背伸びパンツ」は入手できませんでした。残念。ティファとエアリスに「最ッ低!!」と罵られました。

そんなことよりピアノが音ゲーになっていた。

今回はティファのテーマしか弾けなかったが、恐らく製品版ではかなりの量の楽譜を入手できるんじゃなかろうか。10回くらいやり直してやっとこS評価を得ることができた。スティック操作だったので普通の音ゲーのつもりでやっていると難しい。両手で違うことするのが苦手な人にも難しそう。そういう意味では実際のピアノ演奏に感覚が近くてすごい。

さて、メインストーリーを進めるべくセフィロスのもとへ戻る。原作通り宿屋の廊下で窓の外を眺めているセフィロス。翌朝、ガイドとしてティファが登場。回想中の現実クラウドが「ティファには驚かされたな」と、これまた原作通りのセリフを言うが、ティファからしたらいやいやこっちのセリフだがwという感想でしかないだろう。

セフィロス、ティファ、クラウドが並んで写真家が撮影し、いざ魔晄炉へ出発。

改めて思うけどグラフィックやばいなぁ

魔晄炉までの道はそれなりに長く、これも原作を地味に踏襲しているなと感じた。ニブル山の道中は"ひたすら地道"という記憶しかないからだ。ただリメイクとしての良いところは、今回オープンワールド形式であることで、道のりから外れて少し山奥の方まで行ってみたり、行き止まりの道にあえて寄ってみたりと遊びながら進むことができるのがめっちゃ楽しい。しかも、操作しながらいきなりスタッフロールが出始めた。良すぎるってこんなの…

ノビヨ、今回もありがとう!(泣)

雑魚敵を蹴散らしつつ、関門である例の橋まで到着。この橋、ティファもクラウドも、もう渡りたくないよって思ってたよね、絶対。そしてやっぱり崩壊し川へ落ちる一行。一般兵のうち一人が「助けてくれ~!!」と言いながら流されてしまった。この川のシーン自体は今回新たに追加されたものだが、原作ではセフィロスは行方不明となった彼について冷たく「探している暇はない」と言い放つのに対し、今回は「彼の運に賭けよう」的な発言に変わっていた。セフィロスの株、だいぶ上げに来てるね~。その一方でティファにも新しいセリフがあった。セフィロスが改めて道を問うと「ごめんなさい、わかりません」と自信を無くすティファ。ここでもセフィロスは「戻るわけにはいかない、一緒についてきてもらおう」という感じで励ましている(?)。あ、セリフはひとつひとつ覚えていないのでうろ覚えです。

でもこう原作を何度もやっていると、リメイクされた部分がより際立つのがとっても面白い。30年近く前のゲームなのだから今よりもだいぶ容量に制限があったのは当然で、リメイクで追加されたセリフを聞くたびに原作を思い出し「確かにここにその説明欲しかったかも」「もっと会話してたらこういうこと言ってたかも」というふうにどんどん自分の中のFF7が補填されていく。流れは知っているはずなのに飽きないわけだ。

ゴーストオブツシマやってたんで置いときますね

再び出発しひたすら道を行くと、トレーラーで散々見たアイツが現れた。マテリアキーパーだ。原作では、回想ではなく実際にニブル山を訪れた際に戦うことになるボスである。ここではセフィロスとクラウドの連携リミット技も解禁。めちゃくちゃカッコよかったし、クラウドのおまけ感も半端なかった。これはぜひ実際にプレイして体験してほしい。

トレーラーでもめっちゃ見ためっちゃいいシーン

そんなこんなで無事、魔晄炉にたどり着く。原作通りにティファは足止めを食らい、一般兵が護衛する。ここでのセフィロスの「おじょうさんを守ってやりな」ってセリフが本当に大好き。そのまま使ってくれて感極まりなし。

魔晄炉の内部を進むと、ついにセフィロスの運命を変える場所に来てしまった。そこはとてつもなく異様な雰囲気を放っていて、セフィロスはクラウドに「剣に祈るなら今のうちだ」と話す。これ、CCやってなきゃなんのこっちゃだったね。ザックスの心の中のアンジールに話しているんだな…と、少しホロリときた。奥には"JENOVA"と書かれた部屋がある。クラウドは「ジェノバって…」とセフィロスが言っていた言葉を思い出しながら困惑しているが、セフィロスは冷静に業務を指示。そしてクラウドが作業を終えてセフィロスのもとへ戻ると、既に彼は少しずつ様子が変わり始めていた。ここからはほとんど原作と一緒だった(気がする)。「俺もこうして生まれたのか?」「俺はみんなとは違う、特別な存在だと思っていた。でも…」といった、原作でも印象深かったセリフたち。うーん、最高だなぁ…セフィロスだなぁ…。

それからセフィロスは神羅屋敷にこもりきりになり、村の人々も心配しているようだった。青年たちが「薬を届けに行こう!」とか言って神羅屋敷まで案内してくれたので勝手についていくと、原作をリアルに表現したおどろおどろしい光景が目の前に広がる。ホラゲーでも始まるんか?というくらいに恐ろしい屋敷だ。中に入ると、建物の構造は原作やCCとは少し違って見えた。原作で覚えている限りの間取りをイメージしながら進んでみたがめちゃくちゃ迷った。なんとか地下室へ行くと、恐らくヴィンセントがいるであろう部屋の扉や、この後ザックスとクラウドが閉じ込められる予定のビーカーが。面白いのが、ヴィンセントがいるっぽい扉付近の壁に「眠気退散」と書いてあったのだ。笑いどころなんだろうか。いや普通に笑ったけど。リメイクでのヴィンセントはやっぱりネタ枠なのか…。

他にも「pandemonium」だの「死」だの…ヴィンちゃん?

奥の書庫でセフィロスを発見。この辺りの流れも大体原作通りだ。母ジェノバが古代種であり自分もその血を引く特別な人間。…壮大な勘違いをしまくった挙句、クラウドの故郷であるニブルヘイムを焼き尽くすセフィロス。今考えるとマジでとんでもないなこの人。まあ悪いのは宝条だし、もっと言えばガスト博士も悪いと言える。色々製品版で明らかになるのが楽しみだ。

セフィロスを追って外に出ると、既に村は炎に包まれていた。住民たちはパニックに陥り(意外と生き残ってる人数多かったけど)、クラウド自身も道中怪我を負いながら必死に実家へ向かうが、家はほぼ全焼。村長のゾンダーもセフィロスの手によって無惨に殺されてしまう。私が特に好きだったのはクラウドの母クラウディアが「クラウド、走るんだ…」と言うシーン。もちろん直接話しかけられているわけではなく、しかしきっとクラウドが近くにいることを察して燃えている家の中から語り掛けていたのだろう。切なすぎる。そしてこのアングル。

コントローラーの操作感も相まって臨場感が凄い

爆風によって倒れ込んでしまったクラウドの視点。実はこの映像の直前、同じ位置に一般兵が倒れていた。そのあとすぐノイズのようなものが一瞬走り、装備がクラウドの姿に変わる。この一般兵が本物のクラウドであると仮定すると………。分かる人には分かる、非常にたまらない演出である。これが、のちの「なぜなら俺は覚えている…この炎の熱さを…」に繋がるのだから。

そうして最後はお決まりの名シーン「燃え盛る炎の中で薄ら笑いを浮かべる狂気のセフィロス」で体験版は締めくくられた。

イケメンすぎワロタ

以上、体験版の感想をざっくり書いてみました。正直まだまだ書きたいことは山ほどある。とりあえずは次のアプデを座して待つしかない。あ~~~!!!楽しみすぎる!!!絶賛子育て中だけど時間を見つけてガッツリやるぞ。確定申告もそのためにソッコーで終わらせたのだ。発売が待てなさすぎて最近はオリジナル版やったりCCFF7Rやったり体験版もう一周し始めたりしてるのだ。

では終わります。

あとで、ファイナルトレーラーについても書きたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?