見出し画像

バハマに2回も行けたのでバハマを語る

そうだ、バハマにいこう!

今年の春、バハマに初めて行きました。
旅行ではなく仕事。
ロケハンと本撮影を含めて、2回もバハマに行かせてもらいました。
仕事ありがとう。
行くと決まる前では、バハマについて名前を聞いたことがあるくらいで、バハマについては全く無知。場所すら知りませんでした。
仕事としてバハマへ行くことになり、仕事の関係上、同行メンバーで一番バハマについてわかっている人にならねばならず、色々調べ、そして実際行ってみて、知ったこと、感じたことについてシェアしたいと思います。

その前に、ロケハンで撮影したバハマの美しきビーチ映像をまとめてみたのでどうぞご覧ください!
(※こちらのロケハン映像は、使用機材ともにロケハン経費に含まれておらず、また映像自体も本編では全く使用はしていないので、映像の権利は私にあります。)

バハマ基本情報

バハマは、カリブ海に浮かぶ島国です。
島国といっても、なんと700を超える島々からなる国。
アメリカ・フロリダ州から南東すぐ近くにあり、いわゆる中米と呼ばれるエリアに位置しています。

google map

バハマといえば美しい海の観光大国

バハマは、世界屈指の透明度を誇る美しいビーチを持つ、観光大国です。世界中から、この美しい海を求めて観光客が訪れます。
また、多くのクルーズ船が寄港することでも有名。クルーズ船は、アメリカ発の便が多く、アメリカからの観光客が多いようです。

美しすぎるビーチ

バハマへの行き方

日本からの直行便はありませんので、アメリカの都市経由で乗り換えていくのが一番簡単なのかと思います。バハマに一番近いのが、アメリカのフロリダの各所空港で、飛行機にて首都ナッソーまで1時間ぐらいで到着します。
私が現在住むLAからも、毎日ではないですが、首都ナッソーへの直行便があり、5時間ぐらいで到着しました。

バハマの公用語

元はイギリスの植民地で、現在はイギリス連邦の一つということもあり、公用語は英語です。しかしアクセントはイギリスアクセントではなく、アメリカのようなアクセントで、南部アメリカのアクセントを感じました。
中米、南米はスペイン語圏の国が多い中で、公用語が英語なのには驚きました。

バハマの人種構成

国民の8割が、アフリカ系の黒人。中米と南米といえば、ラテン系というイメージなのですが、ラテン系住民は全くみませんでした。これにもびっくりしました。バハマは、不法移民の取り締まりがかなり厳しいとのことですが、そもそも島国なので不法移民も入国しづらいという面もあるでしょう。

バハマの貨幣

バハマの通貨はバハマドル。バハマドルの貨幣価値は、アメリカドルと全く同じです。ちなみになんとバハマではアメリカドル紙幣も使えます。
でもおつりでくるのは、バハマドルです。
バハマドルを手にしても、アメリカでは両替が難しいとのことで、ものを買うならクレジットカードを推奨。アメックスが、使えるお店が少ないので、持っていくクレジットカードは、ビザかマスターがおすすめです。

物価

物価は高い。島国ゆえに物資はほとんどアメリカから輸入してるから、アメリカよりさらに高い。レストランも高いです。なお、レストランでは、TIP文化があり、10%から15%ほどだそうです。タクシーもTIPを支払います。タクシーは、メーター制ではなく、ドライバーの肌感覚で値段が決まるそうなので、ドライバーによって値段が違います。なお、補足情報ですが、タクシーは現金のみです。レシートはもらえません。なので仕事で行かれる方は、自分で領収証作った方が良いかと思います。

バハマの人はこの高い物価の中で生活をしてるってことは、生活水準がアメリカ並みなのかなと思いました。
地元のスーパーマーケットに行ってみたら、確かに物資は見覚えのあるアメリカの商品がほどんどでした。イギリス連邦だけど、物資はアメリカなんですね。

治安はどんなかんじ?

インターネットの情報をみると、治安がよろしくない中米諸国にありながら、バハマの治安はいい方、と書かれています。

渡航前の個人的イメージは、治安が不安だった

正直な話、渡航前は、人種的にアフリカ系の黒人が多い国ということなので、治安が不安だったんです。差別的な意味ではなく、アメリカに長いこと住んでるとわかるんですが、アメリカでは、残念ながらアフリカ系市民が多く住むエリアは治安が良くないです。これは、そもそも長きにわたる人種差別が生み出した格差社会の結果なんですけど。これはまた別の機会に。
そもそもロケハンは1人で行ったので、治安はいいという情報があっても不安ではありました。

渡航してみて思ったのは、LAより治安が全然いい

正直、ロサンゼルスよりも全然、治安がよかったです。とはいえ、滞在したのは空港近くのよさげな住宅街、ダウンタウンなどメジャーな観光地、西側のビーチで、地元のローカルガイドさんと一緒にいたというのもありますが。
観光客で賑わうダウンタウンには、警察が目を光らせており、きちんと監視をされている印象でした。

ダウンタウン


なぜ警察がきちんと街中で警備をしているのかというと、理由はバハマの経済は、観光によって成立してるからです。治安が悪いと観光客はきません。観光客を切らさないためにも、治安を維持し、そのために警察がきちんと動いています。ちゃんとしてますよね。

治安がよくない場所もある

ガイドさんいわく、バハマの治安の悪いところは内陸部。内陸の方にもガイドさんが連れて行ってくれたのですが、確かに、内陸部の一部の街並みは、荒廃している家が連なっていたり、道路にゴミがおちていたりで、治安の悪い雰囲気を物語っていました。

あとホームレスはいるんですけど、どこのエリアも数が少ない印象でした。

繁華街で1人取り残されたけど、何か売りつけられることもなかった

ガイドさんが緊急の用事ができて、1時間ほどダウンタウンで1人でぶらついていました。アジア人はあまりいないので、とっても目立つ!
ですが、誰かに無理やり何か売りつけられることも、タクシーやら観光の勧誘で強く声をかけられることもありませんでした。
なんなら、お土産屋さんの集合体であるストローマーケットの路面店で、亀の木細工を見つけて買うか考えていたら、
”もうお店閉めたいから、買うなら早くして。8ドルだけど5ドルでいいから!”と言われて、勝手にディスカウントされました。閉店時間30分前の出来事でした。笑 仕事<早く帰りたい!

バハマ人、環境意識が高い

レジ袋の使用廃止

2020年に、レジ袋の使用が廃止になったバハマ。日本だとビニール袋が有料化されていますが、バハマのスーパーでは、そもそもなく、エコバックを使用するか、スーパーの使わなくなった段ボールに入れて帰るか、自力で手で持ち帰るかしかないです。
ビニール袋を廃止になった理由は、ビニール袋がビーチまで飛んでいき、海の生物の命を脅かすからです。この法律は、政府が独断で決めたのではなく、バハマの環境団体が国に訴えて成立したんですね。この環境団体のトップの方は、若きバハマ人女性です。国を動かしたのはすごいですね。

公共のビーチもきれい

ホテルのプライベートビーチは、もちろんホテルが清掃していますが、
公共のビーチも、毎朝清掃されています。なぜなら地元の観光ビジネスが、公共のビーチでビーチパラソルを貸したり、バナナボートなどアクティビティビジネスを展開しているため。汚いビーチだと観光客がよりつかないからです。公共のビーチにある公共トイレにもいったんですが、においもなく、めちゃくちゃきれいに清掃されていました。これも観光客のためです。

単純に、環境を守ろう、というボランティア精神だけで、清掃をしているのではなく、ビジネスの観点からも、ビーチはゴミ一つ落ちていないことが絶対なのです。きれいなビーチは、バハマにとっては大切な商品なんですね。

公共のビーチ

もちろん、ゴミのポイ捨ても見かけましたし、清掃自体は完璧ではないのですが、それにしても町中やビーチはゴミは少なく、かなり、きれいな印象でした。

ガイドさん曰く、バハマの人は海と共に育ってるし、海は経済的な資源でもあるから、”国民性として環境意識は高いほうかもしれない”といっていました。納得です。

バハマで撮影するには?

今回のバハマの撮影仕事は、個人経営には抱えられない質量のため、LAの日系の制作会社とタッグを組んでコーディネーションをしました。
バハマで撮影するには、報道番組でも、バハマ政府の観光局にあるフィルムコミッションからの撮影許諾と機材持ち込む場合は機材持ち込みの許諾が必要になります。
ちなみに、フィルムコミッションはメールしても全然返信がかえってきません。笑 完全無視です。なので、電話で連絡をとるのが一番早いです。電話で連絡をとって、認識されたら、メールが返ってきます。

我々日本人はせっかちですが、バハマ人は正反対。アメリカ人が、”バハマ人はスロー”というくらいですから、とってもスローです。
これは、スローなのは良くない!ということを言いたいのではなく、
そういう文化なので、こちらもそれに合わせた対応をする必要がある、ということですね。なので、許諾申請は時間にかなりの余裕をもってするのが一番かと思います。そして撮影に関しては、ロケ地保険はマストです。
また水中撮影に関しては、現地に、ナショナルジオグラフィックと仕事をしている凄腕のローカル水中カメラマンがいますし、ドローン撮影も現地の撮影専門会社にお願いできます。ドローン撮影は別途、撮影許諾の申請が必要になるので、現地の撮影会社にお願いした方が早いですね。
現地の車両は、バハマローカルのダイビング会社さんにお願いしました。
今回の撮影で、海撮影のためのボートの運行やダイビングに関しても全部一律でお願いしたんですが、丁寧で素晴らしい仕事をしてくれました。
ということで、もしバハマで撮影を計画されている方がいらっしゃったら、お気軽にご連絡ください。
バハマ撮影の”のうはう”を知ったので、LAの日系制作会社とまたタッグをくんでコーディネーションします!

バハマ飯

バハマの名物は、コンク貝というピンク色の大きなホラ貝。サラダもフライもおいしいです。
お土産はラム酒やラムケーキ。お土産屋でどこでも売ってます。
メイドインバハマのビール、カリクビールはライトビールで炭酸水みたい。軽くておいしい。バハマは暑いから、一気の飲めてしまいます。おすすめです。

宿泊について

バハマといったら、リゾートホテルのアトランティスですが、仕事できてる我々には、アトランティスは高価すぎるホテルでした。

我々の撮影地に近い中級レベルのホテルに泊まりましたがそれでも200ドル越えして高かったです。ホテルは、ホテルの公式サイトで予約するのをおすすめします。

また、ロケハンでは、Air B and Bに宿泊しました。車をレンタルしてないし、タクシーも通らないエリアが滞在場所だったので、水とか朝ごはんを買うためにスーパーにいきたくてどうしようかな、と悩んでいたら、

エアビーの家主が、往復10ドルで、最寄りのスーパーまでドライブしてくれました。ありがたかったです。

以上、バハマの旅記録でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?