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[詩] ななつぼし 第37幕

列車は 静かに ホームを離れる

列車の名前は 寝台特急 ” 北斗星”


ふと 窓の外を 見上げれば

そこは 燦々と輝く 満点の 星空

ひときわ 美しく煌めく 星の名前は ” 北極星”

夜空に 凛と たたずんでいる

” 北極星” の 周りを巡る ” ななつぼし”

その星の名前は ” 北斗七星”

夜は 静かに ふけてゆく

いつの間にか 

深い眠りに 落ちていく


ふと 目を覚ますと 

窓の外は

真っ白い 雪景色

寒風 吹き荒む ホームに 降り立ち 

身が 縮こまる

売店で 朝食に おにぎりを買う

お米の名前は ” ななつぼし”


タバコを探して 街を歩けば

箱の表に ”ななつぼし”

タバコの名前は ”セブンスター”


季節は 巡り 雲雀 さえずる

朝日 眩しい 晴天の空

庭に咲く 花の名前は ”菜の花”

そこに 一匹の虫が 降り立つ

虫の背中には ” ななつぼし”

その虫の名前は ” 七色天道虫”

静かに 休んでいたが

やがて 羽を広げ 飛んでいった

春 麗かな 一日の 始まり


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空(くう)でした。

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