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[詩] 豆まき 第47幕

お に は そ と

娘が 大きな掛け声を出す

固く握られた 小さな手には 豆3つ 

窓を開け お外に向けて いていく

小さな手が開くと そこには 小さな紅葉もみじが 姿を現す

撒かれた 3つの豆たちは それぞれ 放物線を描いて

ゆっくり 土の上に 落ちていく

明日の朝には すずめ か はと か からす の お腹の中へ 入っていることだろう

ふ く は う ち

今度は 息子が 大きな掛け声を出す

手に握った たくさんの 豆たち

部屋の中へ ばらいていく

バラバラに 散っていった 豆たち 

こりゃあ 掃除が 大変だ

豆まき終わって 一息ついて

テーブルに座る 娘と 息子

娘は 1つ 2つ 3つ と数えて 美味しそうに お豆を食べていたが

4つ目で カミさんに止められる

もう 自分の年の分 食べたでしょう 

娘のほっぺが プウっと ふくらんだ

代わりに チョコレートを1つあげるから

娘は 機嫌を直し チョコレートに かぶりつく

息子は 満足げに お豆を 6つ 誇らしげに 食べていた

当然 チョコレート1つも 一緒に

そんな情景が思い出される

子供達が 小さかった頃を

今では 豆まきも やらなくなった

明日は 節分 

きっと 明日の夜には

どこからともなく 聞こえてくるよ

鬼は 外  福は 内 


表題の写真は みんなのフォトギャラリーから satomigoroさんの作品をお借りしました。ありがとうございました。

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