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介護の仕事イメージは更新されていない

先日、某大学の業界研究会に参加し、介護業界について学生に紹介する機会がありました。

アイスブレイクもほどほどに、私が学生に質問した内容は以下の項目。

・介護の仕事ってどんなイメージ?
・介護の仕事をしている人って増えてるの?減ってるの?
・介護の残業時間って長い?短い?
・介護って休みが取れるの?取れないの?
・介護のフレームワークって何が目的?

これについて、学生の解答はこちら。

・重労働で精神的にもキツそうなイメージ
・減っていると思う
・残業時間は長いと思う
・人手不足だから無理そう
・介護が必要な方の日常生活や身体面のお世話

このような解答が返ってきました!!

私は、とても嬉しくなりました。
どれも狭く、浅い情報で、間違っていることが多いからです。

私は、株式会社QOLサービスの事例や厚労省や各種統計情報をもとにこのように解説しました。

まず、介護イメージは妥当です。
ただ、そのように解釈するのであれば、他産業でも同じです。
営業職でも、重労働で精神的にもキツイですし、ホワイトカラーが楽かと言えば、全く違います。

あなたの仕事はイメージで決めるのではないでしょう?

あなたの仕事は、あなたがやりたいと思うから決めるのであって、親や友達に流されて決めるものではない。
もちろんイメージが動機になることはありますが、働く上でそれはすぐに必要ではなくなっていくものです。

そして、介護の仕事をしている人は年々増加しています!

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人が足りないと言われているのは、増加している介護職員と比較して、介護が必要な高齢者の数が大きく増え続けているからです。

この、需要と供給バランスの乖離が、人手不足と言われている要因です。

そして、残業時間も短くなければやっていけません。

一概に介護といっても、ご利用者に提供するサービスの種類によって細かく分けられており、それぞれの種別の収支差率が10%以上のものはありません。

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それだけ、膨大する高齢者に平等に福祉サービスを供給しようとする場合、介護報酬額を下げていくしかないので、介護事業所は年々減収を迫られているので、定型コストに関わる人件費を出来るだけ削減しないといけません。

だから、割増賃金を発生させている場合ではないので、ICT、IoT、ソフトウェア、RPAなどの導入を促進している訳です。

そして、当社の月平均残業時間は6.6時間です。
徹底した効率化を行えば、事業所単位で効果は出せるのです。

介護は人手不足だから休みが取れ無さそうという考えも事業所単位で見るべきです。

介護でも様々なサービス種別があり、営業日が(月)~(金)のところもあれば、
(月)~(土)のシフト制、365日24時間対応のシフト制など、多様です。

各サービスには、最低限これだけの配置をしなければいけませんよ!という人員基準が定められており、最低限その人数を確保していれば、業務に支障はでないと考えられています。

しかし、子供の急な発熱等で休みを取らなければいけない状況はあると思います。

そのニーズに対してどう応えていくかは、介護業界ではなく、各法人レベルのことなのです。

当社であれば、基準以上の人員を配置しています。
それによって突発的な休みが発生しても、問題がないように整備しているのです。さらに、365日24時間対応の事業所にはリフレッシュ休暇といって、年間14日間の特休を付与し、上半期下半期でそれぞれ、長期利用して休暇を取ることを認めています。

でも、基準以上の配置をすれば、人件費率が上昇し、収支差が落ちるので、賃金改善や運営そのものが厳しくなるのではないか?

まず、1番優位に考えるべきは、顧客満足度と従業員満足度の相関であり、従業員満足度が高いと、サービスレベルは向上していきます。
それ故に、PULL法やリファラルに関する恩恵が強いので、稼働も採用も安定しています。

そして、収支差の減少は、他のビジネスモデルで賄えていれば問題ないと言うことです。

昨今、介護事業者が介護事業と並行して、ストックビジネスを展開するケースも増えており、自分たちが持っている知見を、直接的な介護事業以外のベースで展開する必要性が増しているように思えます。

そして、最後に介護の仕事目的ですが、これも、各サービス種別ごとに目的とする内容が異なっています。それぞれの種別に応じたサービス目的を持たなければいけないということです。

例えば、デイサービスで言えば、身の回りのお世話をすることが目的ではないということです。要介護の方も、私たちとなんら変わらない人間です。
オムツもしたくないし、家が好きだし、すぐに忘れたくないんです。

私たちと同じように人生にいきがいを持っていたいんです。

でも、今は少しパズルのピースが欠けていて、やりたいことができない。

その、ピースを、デイでの時間を通して信頼して頂き、引き出し、そのピースを埋める機能訓練を行う。

そして、少しづつ成功体験を積み重ねていく上で、目標を達成し、やがて卒業していく。

そんな、生きがいを支援する場所であるわけです。

介護に対する情報は、日々アップデートされ、より良いものになってきています。しかし、業界に対するリテラシーはそこまで上がってきていないのが現実。

ここを何とか上げていきたい!
という思いから、当社では、市民公開講座として無料でセミナーを開いています。

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もし!広島県福山市にお住まいで、この情報に辿り着いた方がいらっしゃれば、ぜひ、参加して頂きたいと思います(*'▽')

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株式会社QOLサービスは、感動を生むサービスを理念に出版事業、介護事業、教育事業を展開しています。