見出し画像

会場を借りる

こんにちは、吉次です。
今日は前回と引き続き、会場を使用するにあたるまでの秘話を書いていきたいと思います。

困難

前回「東長寺で芝居をやりたい」となったところまで話しました。

そこで、実際場所を借りるにあたって向井先生に「どうやってあの会場で個展ができたのか」ということを聞きました。
すると「吉次くん。あそこは借りるの難しいよ。私は若い時から繋がりがあったので、借りることができたけど普段はあんまり貸してないみたい」という絶望的な答えが返ってきました。

そもそも場所として貸出をしていないという可能性が出てきたのです。

そこで、僕は直接東長寺にアポを取りお話をさせていただくことにしました。

東長寺の方にお話を聞くと、現在はアーティストとの関わりは薄れているものの、1995あたりに爆竹を使ったアートで有名なアーティストの蔡國強氏が作品を作ったりと、昔は文化との繋がりが強かったそうです。
相談に乗ってもらった向井先生が出入りしていたのもおそらくこの頃でしょう。

運命

僕は2023年夏に六本木の国立新美術館で行われた蔡國強の個展に行き、始めて蔡國強というアーティストの作品を見ました。そして、一年後にまさかこんなところで、つながるとは思いませんでした。

実際に見に行った時の写真

蔡國強、大学の時の恩師向井先生、去年からお寺に縁があること、もはや運命が「ここでやれ!」と言っているとしか思えません。

僕はQoiQoiの今までの活動や、どうしてここでやりたいのか、数年前からこの場所に魅力を感じていたことなどあらゆる熱意を伝えました。
すると、アーツカウンシルなど公的な助成金にも応募していたこともあり、団体の活動を認めてくださったのか、本堂の水の苑ではなく、文由閣の利用ならと会場使用の承諾をいただきました。

「水の苑」
東長寺ホームページより抜粋

また、僕は今までお寺によって宗派が異なるという意識を持ったことがなく、神社とお寺の違いがなんとなくわかる程度でした。

しかし、「星の王子さま」と「」をモチーフに作品を考案し出した頃にお寺の見方に興味が出て、お寺について調べていくと、東長寺は「曹洞宗」つまり、禅寺だということを後になって知りました。
恥ずかしながら後日に知ったことですが、これもまた運命の一つで、作品にこんなぴったりな場所はありません。

次回作「ちいさな鱗」を観劇するときは、作品と場所とのつながりも感じながら見ていただければより楽しめる作品となっております。

ぜひ、会場でお会いできることを楽しみにしております。

QoiQoi 吉次匠生


チケット予約

https://www.quartet-online.net/ticket/chiisanaurok


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?