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不定期刊:目についた本の写真とともに140字の文章を書くこと

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2020年11月の記事一覧

11/22はkamebooksさん主催の西千葉一箱古本市を訪問。葉月文庫さんは自分の好きな本を布教するために参加しているとのこと。並んでいる商品から村山由佳が好きという話をしたら、それならと勧めていただいたのが重松清『きよしこ』。お店の人と交流する中で、自分も出店したいと思う。

身近に当たり前にあるはずのものが、急になくなってしまうことがある。あのジャンバラ屋さん、どうなったでせうね?――幼いころからあまり人間が好きじゃないと考えていた未名子は、でも、いくつかの、身の回りにいる少数の人間は思えばすべて、かすかに、でもたしかに大切な人だと思えた。(p71)

「その時その時にその場にいない人を悪者にしながらなんとかのりきっていこうじゃないか」がとてもわかる。どんなイラストにこの言葉が付されているかは、読み終えるとあなたも思わず考えちゃうようになること請合いの本書で。自分が面白いと思ったものを、何かの形で記録に残すって、いいなと思う。

この所の寒さ故か、夜中に目が醒める。そのまま半刻程、寝付けぬ事もある。目を瞑り眠りを待つ、誰か私の代わりに寝てくれぬか、と思いつつ。そんな事を思うのは読み途中のこの本のせいだ。
私は続きを読みます。気になる人は本屋さんへ急ぎましょう。
https://www.kawariniyomuhito.com/kawariniyomu.html