クラウドに QNAP NAS を追加すべき 5 つのメリット
こんにちは。Kumi です。
春節が終わり、本日仕事始めとなりました。こちらでもお正月は地元に帰る習わしがあるので、台北は昨日までひっそりしていましたが、今朝は打って変わって車もバイクもびゅんびゅん走っており、いつもの活気が戻ったように感じます。
さて前回は、すでに NAS を使っている企業がパブリッククラウド(AWSなど)と連携してハイブリッドクラウド環境をつくるメリットについてお話ししました。
今日は前回と反対に、すでにパブリッククラウドを導入している企業が、QNAP NAS をオンプレミスの IT インフラに追加するメリットについて説明します。
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2019 年の IDC の調査において、85 %の組織がアプリケーションとデータをパブリッククラウドから移動させていると回答したことをご存じでしょうか?
パブリッククラウドに利点が多いことは紛れもない事実です。ハードウェアメンテナンスが不要で、柔軟性が高い点は個人や企業にとって魅力的ですよね。が、欠点がないわけではありません。
ストレージゲートウェイ(「HybridMount」と「VJBOD Cloud」)として QNAP NAS を導入すれば、ハイブリッドクラウド環境を簡単に構築できます。クラウドの生産性とコストパフォーマンスの高さを維持しながら、欠点を軽減することが可能です。
では、QNAP NAS がどのようにしてインフラをストレージゲートウェイとして最適化できるか見てみましょう。
1. コストを節約できる
クラウドストレージサービスは使用量に応じて課金額が決まります。
つまり、クラウドにすべてのファイルをアップロードすると、容量や帯域幅に対する多額の料金が発生してしまいます。
でも、本当にクラウドにすべてを保存する必要があるでしょうか?
QNAP NAS をローカルデータ保管庫やパブリッククラウドのゲートウェイとして追加することで、コールドデータ(あまり見ないけど重要なデータのこと)をオンプレミスの IT インフラに移行できます。
QNAP NAS でハイブリッドクラウドストレージゲートウェイをパブリッククラウドのキャッシュとして機能させることも可能。
ストレージとダウンロードの双方を節約することで、コスト効率のよいクラウド体験が得られます。
2. 帯域幅デマンドを緩和する
QNAP NAS をパブリッククラウドのキャッシュゲートウェイとして使用することで、クラウドへのすべてのアップロードとダウンロードが個別のクライアントではなく QNAP NAS で処理されます。
同じファイルのダウンロードリクエストは、ゲートウェイによって直接ローカルで処理され、高額な(かつ制限付きの)インターネット帯域幅を節約できます。
アップロードリクエストは最初にゲートウェイに進み、クライアントのクラウドアクセスを加速させます。
3. アクセス速度を加速
QNAP NAS を LAN 上のゲートウェイとして活用することで、アクセス時間や応答時間が大幅に改善されます。データベーストランザクションや IoT デバイス管理/制御といった、エッジアプリケーションやスピード重視のアプリケーションにぴったりです。
効率の良いハイブリッドクラウドストレージのインフラが生む無限の可能性によって、利用シーンはさらに拡張・拡大されるでしょう。
4. 合理化されたオペレーション
QNAP NAS を LAN 上のゲートウェイとして活用すれば、対応しているすべてのクラウドサービスに通常の SAMBA/AFS/NFS/iSCSI プロトコルを使ってアクセスできます。
クライアントにアドオンやアプリは必要ありません。一般ユーザーにとっては新しく学ぶことが少なくて済むというわけです。
5. 豊富な QTS アプリエコシステム
ストレージゲートウェイソリューションに加え、QNAP NAS の QTS アプリエコシステム内に、利用シーンに応じた便利な機能がたくさん用意してあります。
たとえば、QNAP NAS はライトな機械学習や推論サーバとして使用できます。エッジコンピューティング性能によって、ハイブリッドクラウド環境の生産性を高めることが可能。
さいごに
以上の利点を鑑みると、QNAP クラウドストレージゲートウェイソリューションは TCO(導入から破棄に至るまでのあらゆるコスト)を減らすに値する投資であるといえるでしょう。IT インフラの高い効率性と柔軟性、万能性を実現する一助となります。
次の投稿では、ハイブリッドストレージクラウドを構築するために、どのように QNAP NAS とクラウドサービスを選んだらよいか、ヒントを共有したいと思います。
世界有数のNASメーカー、QNAP株式会社の公式noteです。