見出し画像

【令和6年版】訪問看護指示書チェックポイントと記入例


はじめに自己紹介

私は普段は医療系のエンジニアをやりつつ、個人開発で訪問看護ステーション向けの便利ツールなどを開発しております。
最近では『Qnサーチfor傷病名コード』という傷病名コード検索ツールを開発しています。
また訪問看護に役立つ情報もnoteで執筆させて頂いています。


令和6年訪問看護指示書チェックポイント

令和6年の診療報酬改定により指示書の様式が変更されました。今回は訪問看護ステーションに向けて令和6年版の訪問看護指示書のチェックポイントをまとめました。

令和6年版訪問看護指示書

指示期間

1ヶ月〜6ヶ月の期間で記入されていますか?

訪問看護指示書の期間は最短1ヶ月から最長で6ヶ月の期間を記載することができます。この日数を1日でも超えると指示書自体が無効になってしまうので注意が必要です。
よくある記入ミスとしては、6ヶ月の記載の際に、1月1日〜6月1日などと記載されるケースです。
この場合には1月1日〜5月31日と記載してもらう必要があります。
また、月途中の日付を記載される場合には、確認が漏れてしまうこともあるので注意が必要です。

指示日

指示期間開始日以前の日付で記入されていますか?

指示日は指示期間の開始日もしくはそれより前の日付で記入されている必要があります。たまに、指示期間開始日以降に指示書を送付いただく医療機関さんもいらっしゃいますが、その際に記入日を記載され指示期間開始日より後になっているケースがあります。この指示日は無効になります。

主たる傷病名と病状・治療状態

主たる傷病名の中には状態によって、医療保険介入になるケースがあります。チェック漏れで介入保険が違った場合には返礼再請求となり手間もかかり、利用者様にもご迷惑を掛けることになるので確認の際には注意が必要です。下記の疾患と記載する必要がある項目をご確認ください。

パーキンソン病

Yahr の重症度分類と生活機能障害度

終末期もしくは末期の記載。ただし、記載方法には明確が決まりがなく、終末期や末期ということが分かる記載であればOKとされることもあります。

褥瘡

DESIGN 分類または NPUAP 分類

頸椎もしくは頸随損傷

頸椎もしくは頸随では適用される保険が違います。どちらで記載されているかよく確認しましょう。

別表8

令和6年から別表8が変更されています。今回の改訂で今まで別表8に該当されていなかった方も対象になる可能性もあります。

主治医の押印の有無

発行された主治医名前部分に押印がされているか確認しましょう。

傷病名コード

令和6年から傷病名コードの記載が必要になります。医師より記載された傷病名コードが主たる傷病名と一致しているかの確認は必要になります。
傷病名コードを検索する「Qnサーチfor傷病名コード」というサービスもあるので、それらを活用すると確認に手間をかけずに行えます。

リハビリの介入

もし理学療法士などのリハビリ職が介入する場合には、リハビリが必要とされる頻度、時間の記入が必要です。記載にない頻度、時間を介入してしまうことのないように気をつけましょう。


📔過去の記事のご紹介


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?