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伏見デルタと私(3) ーバイク教習奮闘記ー


いま思えば「楽しかったなあ」って懐かしい気持ちで
いっぱいなのだけど、当時は必死だったなあ。
とにかく、早く卒業して帰りたかった。
しかし案の定、それはなかなか叶わなかった・・・

中学の担任の先生(♀)に、「あなたは何でもソツなく
こなすけれど、どこかカチっとしていないのよね」と
何でもない日に唐突に言われた。
「う〜ん、カチっと??」って、当時の友達とその言葉の
ニュアンスのわかりづらさに笑ってしまったのだけど・・・
その意味って、そこそこは出来るけどどれも中途半端って
ことなのかなと解釈してる。
そしてそれは、その後の人生の色んな場面でも実感する
ことになった。
「ぁぁ、あの先生が言ってたのはこういうことかな」と。

でも1つだけ弁解したいのです・・・
「ウインカー消して下さい」と、先生によく言われたけど
分かっているけど指が届かないのですよ、グリップを握った
ままだと・・・
私は手が小さい上に親指はさらに短めなので、ハンドルを
握った状態のままではウインカーに指が届かないのです。
なので、クランクやS字を走りながらウインカーを戻すのは
不可能に近い(´-`)
ハンドルから手を離せる場面といえば、クランクからS字に
入るわずかな直線部分という一瞬しか無いんだもの・・・
だけどその部分は「見通しの悪い交差点」が設定されていて、
身を乗り出して左右の確認をしないといけないのであった。
「ウインカー消し忘れてます」と言われるたんびに
「忘れてませんっ、戻したいのはやまやまなんだけど指が
届かないから戻せないだけなんです!」と叫んでおりました。
心の中で(笑)
ぁぁ、やっぱりカチっとしてないのね、ウインカーだけに(違


教習では、オートマ体験としてスクーターに乗ったり
(この時も私は小型でした)、シミュレーターで危険な
状況を体験するという授業もありました。
スピードオーバーでコーナーを曲がり切れるかどうか、とか。
やはりみんなコケてました。画面の中で。
教習の終わりの時間が近づき、雑談しながら先生が
「コケて足がバイクの下敷きになった時は大変だった」と
お話しされていたので、「バイクの下敷きになった時は
どうやって脱出したら良いんですか?」と変な質問をしてみた。
「女性がコケてたりバイクの下敷きになってたら、誰かが助けて
くれるから大丈夫です」とのお返事だった。
そ、そうですか(*゚Д゚)

しかしこの考え方や、教習中にコケても先生がさっと現れて
バイクを起こすのを手伝ってくれるというこのは、果たして
それで良いのか?と、のちに疑問に思うことになるのである。

「のち」というより、今まさにその問題に直面しているのだけど
・・・それはまた後日に書く事にする。


そうこうしている内に合宿の日にちも残り少なくなって
しまったが、私はまだ一段階が終わっていなかった。
これはもうどう見ても、合宿が終わる頃までに卒業なんて
出来そうにない。
しかし伏見デルタは、オーバーしてしまった場合でも
とても親切な料金設定がある。
追加の教習は1時間3000円なのだけど、10時間
セットで9900円というパックがあるのだ。
ありがたや・・・
私はもう諦めて、10時間セットを申し込んだ。

合宿もあと2日、、、その日は、二段階へ行けるかどうかの
みきわめの日であった。
クランクを通ろうとしたら、先生が入り口の近くで野球の
守備をしてるみたいな中腰のポーズで見ているから、私は
なんだか可笑しくなってうまく入れず案の定コケちゃって。
「そんなとこでそんな風に見られてると気が散って、運転に
集中出来ません(笑)」と私が笑うと、先生も笑ってくれた。
前日は違う先生だったのだけど、「昨日の方が良かった
ですね」と言われたので、みきわめは落ちたかなと思ったら
「次の時間は新しい練習を始めますからね」と言われて驚いた。
「ぇ、それはもしかして二段階ってことですか?」
「そうです(^^)」
「ぁ、ありがとうございます(*゚Д゚)」
「二段階もその調子でがんばりましょう(^^)」

坂井先生、昨日は私の担当じゃなかったのに、私がやってる
ことを見ていてくださったのですね・・・
そんな風に見ててもらえてることがめちゃくちゃ嬉しくて、
はるばる伏見デルタに来て本当に良かったと思いました。
教習中は、コケたり困ったことがあったりすると、担当では
なくても近くに居る先生が手助けや助言をしてくれはります。
先生同士の連携も、とても良く出来ていると思います。
教習を始める前に先生たちが輪になって相談し、生徒を
トレードして、レベルが同じ人たちが集まるような調整が
あったりするので、連携が自然にうまくいっているのかも
しれません。


さて、いよいよ二段階・・・
だがしかし、合宿の日にちがもう終わってしまうのであった。


(つづく)



有料になっている写真は、自分でも特に気に入っているものを選んでおりますので、もしも気が向かれましたら覗いてみて下さい(^^)